日記・コラム・つぶやき

撮り損ねた写真

Dsc01430

 

紅葉しているブルーベリーに、一昨日、雪が。

20150511_091847
  そのブルーベリーの木に、5月には白い花が咲いていた。

  ☆

 撮っておきたかったもの、けれども撮らないでしまったものがたくさんある。カメラを取りにいくのが面倒だった、取りに行っているうちに被写体が消えていた、出かけられなかった、技術的に無理だとあきらめた、許可がでないだろう、など、理由はさまざま。
 枝にとまったトンボ。命つきて砂利に落ちていたトンボ。青空が広がった午前の岩手山。星。奇跡的に大きく育ったキアゲハの幼虫。石のあいだに力尽き死んでいたスズメバチの雄姿。葡萄。トマト。雨ふる街。野良仕事すがたのお爺さんが内緒で孫にソフトクリームを食べさせている案山子。真っ赤に紅葉した大きなカエデ。公園で見かけた子どもたち。教会のお子さんたち、と、ごく日常的なものばかりだ。
 撮るなら今だ、とわかっていても、手足が即座に動かなかったり動けなかったり、動くまでに時間がかかったり、戸惑ったり。これが齢をとったということなのだろう。確かに忙しくもある。
 キアゲハの幼虫は、すがたを消した。鳥に食べられたか、蛹になるべくどこかに移動してしまったかだ。近年に見たなかでは、一まわり大きく重みを感じさせた。来春に羽化して、或いは、それがあの幼虫だなとわからなくとも、目の前に現れるかもしれない。食べられてしまったとしたら、これも自然に還っていったことには違いない。食べられないで羽化できたキアゲハ、いきのこれたものは、奇跡の一頭だ。食樹であるサンショウの木は何本もあるが、それについた幼虫はまだ大きくなりきらないうちに、ほとんど姿が消えている。餌食となってしまっている。どんな理由で生きのこるものは生きのこるのか、わたしにとっては謎だ。生きのこらなかった理由も謎だ。
 写真に撮ったものを考えずに、なぜ撮らなかったものにこだわり、いま思いめぐらしているのか、これも可笑しなことなのかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

いよいよ冬

Dsc01434_2











Dsc01431












 

 白いベゴニヤと赤いビオラが雪に咲いていた今朝。身近にもいよいよ本格的な冬。

それを感じさせないかに、青空には、隣家の樹木の真っ赤な実が掛かっていた。

Dsc01435

    ☆

ふるさとの訛なつかし停車場の
人ごみの中にそを聴きにゆく    啄木 

 刈屋に取材に行ったときに、わたしは、刈屋独特のことば、方言を聞くのも楽しみにしていた。ところが、お会いした方々は、どなたも標準語、聞きたかった訛に出会うことはなかった。そういうわたし自身も、いつの間にか、立派な標準語とはいかないが、それに近いことば遣いをするようになっている。文化の平均化、画一化だ。ことば一つで一概に決めつけることはできないけれども。果たして今の若い方々のうちに、訛が生きていることばで話せる方がどれぐらいいるだろう。たまに自信に満ちた大阪弁が飛び込んでくる事はある。なぜか東北弁は、列車の中や駅構内、雑踏の中でも聞こえては来ない。たまたまわたしが、そういう機会に恵まれないだけなのだろうか。
 近代という時代の東北本線のような下り列車には、幾通りもの方言が蒸れかえるように交わされていただろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Dsc00304

 植えた球根が掘り返されて、逆さまに転がっているのを見つけるたびに、また土を掘って植えなおしている。のら猫がトイレにしているのだ。土を掘るか、かけるときに、球根まで吹っ飛ばしている。猫は、球根を掘り返して困らせようとしているのではない。むしろ、ちゃんと穴を掘って用を足し、土をかけて汚物が見えないようにして去るのだ。行儀がいい。それで腹をたてる気にはならないのだ。これが猫の単なる習性なのかどうかは知らない。猫が庭に入れるようになっているのだから、入ってきても文句をいう筋合いではない。入ってきたからといって、別に腹も立たない。日当たりのよい枯草の上で昼寝をしているときには、できるだけそっとしておいている。時々やって来ては、樹の下や、草の繁みを探訪し、いつの間にかどこかへ帰っていくらしい。猫はふと立ち止まって住人を窺っている。住人は、この猫がつぎにはどう動くかを見ている。この距離が縮まりもせず遠くもなっていない。こんな一定の距離を置いて、猫のこの庭の散歩をずっと許容してきている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

無題

Dsc013921_2
 とぶように過ぎていく日々。

      ☆

 いまの人を書きかね、ずっとむかしに生きたひとたちのことばかりを書いている。昔はよかったか、いまはどうなのか、近ごろわからなくなっているけれども、人の願い、望み、想いは、太古の昔もいまもさほど変わってはいないように思われる。

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

はやい、はやすぎる

Dsc01347

 盛岡城跡公園の紅葉を撮りたいと思いつつ、出かけかねている。またまたトンネルの写真で。

 10月もきょうで終わる。ここ数日間、息子が帰省していたが、きのう帰っていった。午後には、盛岡タイムスに原稿送信、こんどの金曜の掲載か。一息つくと、地域の仕事が滞っていることが思い出され、焦りが。

 すっかり運動不足になっている。1週間断食して祈るという方も世の中にはいらっしゃる。1日でも断食したならスッキリするかもしれない。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

祈ってます

Dsc01343

 取材。わたしが事故をおこすかもと心配した主人が同行、運転。国道106号線を往復。

 

Dsc01356

 親族、友人、知人のためにきょうも祈る。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

反転

Dsc01055

景色がぼやけて、
それが油絵のようで
重くぬれた絵筆が思いだされ、
親ゆびの抜き出たパレットが浮かぶ。
チューブから絞りだされる赤と紺、
そして白と黄色。
紺を溶いて
薄墨のように空にかぶせ、
川の真ん中らへんに
赤で夕陽を流し、
ビルの窓には
次つぎに黄色の窓灯り。
月に照らされる
ビルの辺の幾つかに
白でハイライト。
これで朝の景色が
夕景に反転

 

この存在の背中には
目のまえにある景色の
反転した光景が
実は途方もない柔軟さで
どこまでも連なっている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

無茶苦茶

Dsc01070

Dsc01075
Dsc01073
 数百枚とためこんだ写真の日付をみると、9割が朝の4~7時までのあいだに撮っている。昼間はぐんと少なく、多くは庭の花々。夜となると、花火と自宅の窓から撮った月と星、こんなぐあいだ。

 これはけさの写真。21号が去って、まだ掃き浄められていない階段。それでも日がさしてくると、木立には爽やかに明るみが。

 葡萄の木の皮を剥がしていると、奇妙なふやけた紐のようなものがくっついている。よく見ると、命のつきかけたカマキリだった。緑色ではない、茶色でもない、ふやけて張りのない白木のようなゼリーのような感じだった。チョウも翅をぎざぎざにして塀に留まっている。みな自然界の命の到達点に向かっている。これらはみな自然な成りゆき、ひとにとっても、ごく当たりまえのことなのだ。

 ところが、当たり前ではない、不自然で、非現実なことをいうひとがいる。常識からいえば、もう無茶苦茶だ。脳細胞のあらかたが損壊しているとしか思えない。しかし、それがイエス・キリストなのだ。彼はいう。

わたしを信じる者は、死んでも生きる」

 こう言い切れるひと、それはやはり神だろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

冬が来る

  台風21号が日本列島で荒れまくるうちに、性急な選挙戦で自民圧勝。台風被害に真っ青、野党惨敗にまっ青。

Photo  

 台風が来るまえにぶどう棚を片づけた。砂利に落ちたぶどうに、さいごまでついていたアシナガバチ。攻撃する力を失くしたかに緩慢にうごいていた。これはもう今日中に死ぬかもしれない。翌日、砂利のあいだに死骸が背中を見せていた。球根を植え替えるために、そちこちを掘りかえすと、甲虫の死骸が出てくる。もしかすると、冬眠にはいっていたのかもしれないが、そこはわからない。さまざまな虫たちが、それぞれの生を終えて土に還っていく。ブンブンと羽音をたてて存在感を示していたハチが、いまは動力の切れた模型のようにひっそりと動かない。
 冬が来る。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

刈屋村にも立ち寄った新渡戸稲造

 新渡戸は大正3年、東北研究のために、盛岡、二戸市、宮古市を含む沿岸各地を4か所と、途中6月23日に刈屋に来村。刈屋尋常小学校で「自治の精神」という題で講演。 内容は大正3年7月の21~23日の岩手日報に掲載されている内容とほぼ同じであったと思われる。

 この帰途、新渡戸は自動車事故に遭っている。果たしてどれぐらいの高さを転落したのか、気になり調べると、大正3年7月26日の岩手日報3面に、「二間余の高さより横ざまに転覆」とあった。この春、東京帝国大学の教授として迎えられたこの国際人のけがに、関係者がどれほど心を痛め、焦慮したかが推測される。詳しくはこの日の新聞に、またけがの程度、経過は続報に詳しく出ている。とにかく治って帰ることができて、本人も、随行、関係者の人々もどんなに安堵したことだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧