« きょうのことば「天が地よりも高いように」ー説教・神谷光一牧師ー | トップページ | 作ることと授かることークリスチャン新聞福音版からー »

クラシック倶楽部あれこれ

今朝のクラシック倶楽部、ゆず子さん、堀米ゆず子さん、児玉桃さんのベートーベン。20年の収録、印象的なゆず子さんのドレス。それにもこれにも増して、するりと分け入り斬り、胸のわだかまり、得体のしれぬ物体を切り崩してくれる「クロイツェル」。調整を鮮やかに反転させていくあの瞬間、この瞬間を譜面に書きつけるとき、ベートーベンはどんな表情をしていただろうかと聴く今この瞬間が至福だ。ちょうど軽快なリズムにもさしかかる。次の展開に入る前の緩い響き。なぜかこんなところで、名曲アルバムにあったクリムトの絵画を思い出される。けれども、それとこれとはちょっと別という感じも。そう、あれは「歓喜」へのオマージュであったか。そのオマージュの表れもまた多様なよう。CD、DVDはぞっくりあるはある。これが息子のコレクションなのだが、近頃はわざわざ取り出して聴くことも稀になり、もっぱらクラシック倶楽部で取り上げた曲が「きょうのクラシック」ということになってしまっている。しているうちに鳴るは名曲アルバム。だまされテヴェレ川に身を投げたトスカのアリア「歌に生き愛に生き」、胸を打つ。聴きました、しっかりと聴きました。聴かされましたというこの実感。
  
 昨朝は15分遅れで倶楽部イン。このコンサートホールは? 紀尾井ホールじゃないし、この造りはあちらだ。このバイオリン、いいな~。そう思ううちに入った映像がザルツブルク。ザルツブルク音楽祭。バイオリンはルノー・カプソン、ブラームスが格別。

 
 ウィーン少年合唱団は先週。有難い再放送。カペルマイスターはジミー・チャン。日本語でのあいさつ。団員10~14歳。メンバーにレンタロウくんというお子さんがいたが、瀧廉太郎を意識して名づけられたものかは不明。モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」のケッヘル番号はこの団の歴史と同じ数字なそう。ウィーン少年合唱団創立1498年。今から525年前の創立。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525と、何とも見事な符号。
 簡単にググってみると「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の意味は以下の通り。
ドイツ語で「ひとつの・小さな・夜の音楽」という意味。 「ナハトムジーク」は多くの場合、親しい相手から贈られる「音楽のプレゼント」でした。 夜、貴族や高貴な人々の館の前で贈り物として野外演奏される軽い曲。 しかし、モーツァルトが誰のために作ったのか、わかっていません。
 
「美しく青きドナウ」、ゲルネルト作詞によるドナウには、夾雑物が完全に濾されて、細胞がまた新たに生まれ変わる思いがする。すばらしい。

 盛岡でもこんな合唱団ができないものかな、盛岡というよりも、今のこの国になら、この合唱団に匹敵する質のあるそれがあるかもしれない、とそちこちの少年少女合唱団を思い浮かべてみたけれども。
 それはそれとして12月9日はこの盛岡で2つの第九が演奏される。ウクライナ管弦楽団とのコラボ。これはわざわざサントリーホールあたりに駆け付けて聴くと同等の価値があると私は思っている。この第九の合唱は何と地元の、大人には県外の賛助も入るかもしれない詳しくは見ていないが、何れ少年少女はこの岩手県内の学校の児童生徒たちが歌うことになっている。すごいことになりそう。フロイデ!フロイデ! ここをドイツで書かないのか書けないのか、何れ書かないのが私らしい。コピペするのは簡単ですが。

 話は逸れたけれども、先週はもマルタ・アルゲリッチも観、カレリアの風景も再び観、カンテレもちょっと聴き、先々週かにはアマービレで堤さんのチェロ。11月の半ば分となると、何かあの方この方が錯綜しているのだけれども、何れ随分といろいろな表情の「展覧会の絵」を聴くことができたなと。特にディルク編曲版がおもしろかった。このディルクという名前、フルネームで調べた方がいい、これは怪しいと思いつつも時間切れで急ぎ更新。

⏰6時57分更新

|

« きょうのことば「天が地よりも高いように」ー説教・神谷光一牧師ー | トップページ | 作ることと授かることークリスチャン新聞福音版からー »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« きょうのことば「天が地よりも高いように」ー説教・神谷光一牧師ー | トップページ | 作ることと授かることークリスチャン新聞福音版からー »