音楽雑記 大澤壽人
「クラシック倶楽部」、5時には習慣で聴いてはいるものの、ブログの更新を滞らせてからは、どこか覇気が失せた気がして、自分がいかにこの番組をなぞることで元気をもらってきたかを知らされた。ただ今抱えている懸案事項を優先すべきであることはその通り。それでも何かわびしい。で、たまに、断片だけでも記してみようと、緩慢にポツポツ打ち込んでいる。
と、こう書いてから、実は、もう2週間以上は経ってしまっている。友人が14日に書いてくださった手紙の末尾には、「今日もクラシック倶楽部が聴けて幸いでした」とあった。心の中で、「私も聴いています」と応えながら、クラシック倶楽部も良かったけれど、この日はその後の名曲アルバムで紹介された神戸出身の大澤壽人をメモっておかなければと思いつつ、後回しにしたのだった。今になってその映像の写真記録を開けて見ている。
才能に恵まれた大澤壽人は24歳でアメリカに留学。日本人として初めてボストン交響楽団を指揮し自作を発表。その後さらに研鑽を積むために渡仏。フランスでも認められ、交響曲や協奏曲などを発表していた。その中で日本の心を伝える小品として書いたのが「桜に寄す」。独唱はロシアの大歌手マリア・クレンコ。大澤は彼女のために歌詞をローマ字で書きこんでいる。当時脚光を浴びていたイベールやオネゲルのすがたも会場にあったという。大澤が教鞭をとった神戸女学院には彼の資料がおよそ3万点残されている。
帰国後、大澤は曲にポップスやジャズを取り入れ、多彩な活動で洋楽の発展に大きく貢献した。
愛用のトランクや神戸女学院の映像、楽譜に歌詞をローマ字で記した楽譜なども出ていたが、とりあえず写真3枚を掲載。そのうち再放送もあるでしょうけれども。
⛳22時03分更新
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