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230111 クラシック倶楽部を聴く Piano duo Sakamoto 姉妹が奏でるデュオの名曲 & 230110クラシック倶楽部を聴く 山宮るり子 ハープ・リサイタル

230111 クラシック倶楽部を聴く Piano duo Sakamoto 姉妹が奏でるデュオの名曲

姉の坂本彩は4歳から、妹のリサは3歳からピアノを始める。幼い頃から姉妹でデュオを組んで演奏活動を続けてきた。2021年のミュンヘン国際音楽コンクールピアノ・デュオ部門で3位入賞および聴衆賞受賞。
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【演奏】坂本彩、坂本リサ
【曲目】エロールの歌劇「マリー」の主題による変奏曲(シューベルト)
    5つの絵画的小品(マックス・レーガー)
    モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ(マックス・レーガー)
【収録】2021年10月12日 目黒パーシモンホール。

 坂本彩、坂本リサは幼いころからピアノ・デュオで演奏してきた。姉妹は福岡県出身。姉の彩は桐朋学園音楽大学音楽学部を卒業後、東京芸術大学大学院を修了。第11回ルーマニア国際コンクールピアノ部門で最高位獲得。地元の九州交響楽団と共演するなどソリストとしても活躍。妹のリサは東京芸術大学卒業後、大学院に進学。第7回エレーナ・リヒテル国際コンクール第一位。芸大フィルハーモニーと共演のほか、ラフォル・ジュルネと共演するなど、多岐にわたって活躍中。二人はともにドイツ、ロストック演劇大学のピアノ・デュオ科で学ぶ。2021年にはミュンヘン国際音楽コンクールピアノ・デュオ部門で第3位、同時に聴衆賞も受賞。

お二人のコメント:
私が4歳で、姉が6歳のときから初めて二人で連弾をして、それからずっと続けてきました。二人で一つの音楽をぴったりと、でも自由に演奏できた時がとても幸せで、やっぱりこの数年で今まで気が付かなかったようなピアノデュオの奥深さというか、その魅力にとっぷりハマっているので、そういう魅力をたくさんの人に伝えられるような演奏ができたらいいなと思います。
 「エロールの歌劇「マリー」の主題による変奏曲」は、すごくユーモアたっぷりで、ほんとうにかわいらしいメロディーが演奏曲の主題になっているんですけれども、登場人物が次つぎと、いろいろな表情で歌っているように、そんなイメージで二人で演奏しています。
 ミュンヘン国際コンクールについては、課題曲が多くて、私たち的にも見たことも聞いたこともない曲があって、準備期間ほんとうに大変でした。やはり大きなコンクールなのでいつか挑戦できたらいいなと思っていて、ピアノ部門は6年ぶりの開催だったので、ついにという気持ちで参加しました。(受賞は)本当に光栄ですし、やはりその準備期間もですけど、ミュンヘンに行ってからやはり独特なコンクールの緊張感とか、ふだんとかけ離れた生活の中で、私たちなりにいろんなことを感じて吸収しての本番。本番まで、その期間のあいだですごく成長できたかなと思います。今回聴衆賞いただけて、それが私たちの演奏が聴いてくださった方の心にすこしでも届いたのかなと思うと一番嬉しかったです。やはり受賞してピアノデュオに向き合う時間が長くなって、二人でほんとに些細なことまでイメージや気持ちを共有しながら日々過ごしてたんですけれど、私たちの先生が、とにかく内側からオープンになれるようなレッスンをいつもしてくださって、そこで何かが、私たちの音楽がはじけたのかなと思います。音楽に対する考え方も曲に対する考え方もすこし変わって、ピアノデュオを演奏することも前より好きになりましたし、たぶん愛情が増えたのかなと思います。
「つの絵画的小品」、この作品の題名に絵画的とあるように、私たち自身で5つの絵を想像しながら弾いているんですけど、一曲一曲の演奏時間はすごく短いんですけど、その中で、気分の浮き沈み、気分の浮き沈みに私たちが演奏していて置いて行かれそうになるようなそんな感じで、もうころころと表情が変わって、そういうドラマティックな魅力がたっぷりかなと思います。

🎵 華やかな連弾。視覚も魅せられた連弾。

 

🎧名曲アルバム。「アニー・ローリー」スコット作曲、上柴はじめ編曲
オーボエ渡辺克也、梅田俊明&東京フィル
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アニー・ローリーは17世紀末に生まれた貴族令嬢。生家はスコットランド南部マクスウェルトンの丘にある。スコットランドきっての美人で崇拝者が後を絶たなかったという。彼女はダグラスという男性と将来を誓い合っていた。しかし父親の反対に遭い引き裂かれてしまう。数年後別な男性と結婚。当時スコットランドは動乱の時代で、大きな内戦が続いていた。アニーの父とダグラスの政治的立場が異なったのが破局の原因だった。悲嘆にくれたダグラスはアニーへの熱い思いを詩に託した。後にスコットランドの音楽家すこっと夫人がメロディーをつけて「アニー・ローリー」という歌ができた。19世紀後半には英国全土に広まる。

 

    ☆  ☆  ☆

 

230110クラシック倶楽部を聴く 山宮るり子 ハープ・リサイタル
4歳からアイリッシュ・ハープ、8歳からグランドハープを始める。ハンブルク国立音楽演劇大学を首席で卒業。2011年リリー・ラスキーヌ国際ハープコンクールにて日本人初の優勝。以来、国内外で活躍を続けている。【演奏】山宮るり子(ハープ)【曲目】幻想曲(シュポーア)映像 第4集(トゥルニエ)ほか【収録】2021年11月12日 武蔵野市民文化会館 小ホール
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コメント(途中から)
 演奏については、作品によって、その作品に合った音を出したいなというのもありますし。ちゃんと自分の音を作っていきたいなと思います。あとは、ハープのために書かれたオリジナル曲を弾く場合、たいていお客様にとっては、その曲を初めて聴くことが多いんですね。でも初めて聴いた方でも、その曲の魅力が伝わるようにということは心掛けています。あとはアレンジものだったりしたら、オリジナルを超すような気持ちで弾くようにしています。
 「映像 第4集」、この曲はハープのために書かれた曲なんですけれども、そういった曲は自身もハーピストだったという作曲家が多いんですね。トゥルニエ自身もハープを弾く方で、そういった作曲家の中ではとても個人的にトゥルニエが大好きです。で、この曲はタイトルの通り、映像や情景が目の前に広がるようなすごく豊かな曲で、私自身弾いていても世界に入り込んでしまうような曲で、とても好きです。

曲目
幻想曲 ハ短調 作品35(シュポーア)
「セビリアの理髪師」から「静かに静かに」によるロンド(ボクサ)
ノクターン(グリンカ)
「わが祖国」から交響詩「モルダウ」(スメタナ作曲・トルネチェク編曲)
(ドビュッシー)
「ベルガマスク組曲」から「月の光」(ドビュッシー)
映像 第4集 作品39  
(トゥルニエ)
 

🎵淡彩の絵筆が動き、透明感を損なわずに弱く強く細く太く、緻密に繊細に描写されていくような。

 

🎧名曲アルバム。バレエ音楽「マ・メール・ロア」から「妖精の国」。ラヴェル作曲
北原幸男&東京フィル
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「マ・メール・ロア」は子どもたちの好きな童話の世界が描かれる。
バレエ芸術の殿堂パリ・オペラ座がある。名ダンサーや振付家がバレエを格調高い芸術に磨き上げる。20世紀初頭、このオペラ座で新しい幕開けを告げるバレエが上演された。それロシアのバレエ団バレエ・リュスによる「火の鳥」で、これが初演だった。その斬新な舞台は人々を驚かせた。
新進気鋭の作曲家ラヴェルもバレエ・リュスの依頼を受け、新たなバレエ音楽づくりに取り組んだ一人だった。
パリ郊外にある詩人マラルメの家を、ラヴェルは曲想をねるためにしばしば訪れた。「マ・メール・ロア」は当初子どものピアノ連弾曲として作曲された。生涯独身でありながら無類の子ども好きだったラヴェル。自ら台本を書き編曲したのが子どものためのバレエ音楽「マ・メール・ロア」だった。

 

⛳放送当日に載せないでしまい気になっていた演奏家たちを、1月16日の今日になってもやはり気になり、更新してみた。
21時16分

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