230119 クラシック倶楽部を聴く カルテット・アマービレ 演奏会
2016年にミュンヘン国際音楽コンクール入賞を果たした注目のアンサンブル、カルテット・アマービレ。恩師、堤剛(チェロ)、磯村和英(ビオラ)が参加した公演を放送。
コメント
篠原:私たちが桐朋学園大学に在籍中に今回のゲストでもある磯村和英先生に指導していただいていたんですけれども、2016年のミュンヘン国際音楽コンクールを是非受けてみませんかと先生が勧めてくださったことがきっかけとなり、それが私たちカルテット・アマービレの演奏活動の始まりです。
中恵:アマービレはイタリア語で優しくとか愛らしくという意味があるんですけれども、最初はなじみきれないというか、そんな思いがあったんですけれども、最近はだんだん板について来たというか、カルテット・アマービレという名前にフィットしてきたんじゃないかなと思っております。
北田:コンクールが終わってから有難いことにたくさん演奏会とかすばらしい音楽家たちと共演させていただける機会をいただき貴重な経験ができて感謝しています。
笹沼:僕たち4人はカルテット以外の活動でソロであったりオーケストラであったりとかまだ全員20代ということもあって色々な活動をしておりますので、それを4人がいちばん気持ちいい形で一つの響きに混ぜ合わせていく、それが聞いている方にも伝わったらいいなというのがポイントです。
曲目
☆弦楽四重奏のための緩徐楽章」ウェーベルン:作曲
(演奏)カルテット・アマービレ
☆「弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 作品18」ブラームス:作曲
(演奏)カルテット・アマービレ、(ビオラ)磯村和英、(チェロ)堤剛
🎵 ウェーベルンは前衛音楽に強い影響を与えた作曲家なようだ。このウェーベルンの曲は1905年に作曲されたにもかかわらず生前には出版されず、ウェーベルンの死後17年経てやっと研究者によって見出され公開され出版され、1962年になってから初演されたようだ。最後部分夜空の星に染みとおっていくような音の消失が魅力的。
ブラームスの六重奏の第2楽章、ここにくるともう有無をいわさぬというところ。これがクララ・シューマンの意見を求めつつ書き上げたと解説があった。第2楽章の極めつけの部分にももしやクララの助言がなどと想像。曲にクララのイメージが溶け込んでくるような気がし、はてクララはどんな作曲をしていたのかと興味が。
アマービレの恩師の磯村、堤と全員20代のアマービレの演奏。音楽を伝えてくれた方々と、伝えられた方々が同じステージで弦を和するという調べは妙なるかな。
🎧名曲アルバム。ヨハン・シュトラウス「美しく青きドナウ」
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団,【指揮】沼尻竜典
11か国を潤し黒海に注ぐヨーロッパ第二の大河ドナウ。「美しく青きドナウ」は、男声合唱付きワルツとして作曲された。シュトラウスは欧州欧州各地の舞踏会で自作のワルツを演奏し、その調べはヨーロッパを席巻。この曲はオーストリア第二の国家と言われる。
⛳盛岡今朝の最低気温は⁻7.5。朝から大らかな明るい日差しに室内が温もっている。
目線まっすぐの位置、見えるところ数えてみれば66枚のガラスが嵌められた三階建ての集合住宅の後ろに抜きんでているのは、杉の木。さらに向こうに連なる稜線に、春はまだかと。まだまだ、あともう一山越えないとね。これからが寒の本番。そこはかとない寂しさを控えめな光に紛らわせて、ぽつんと寡黙に春を待つ一本の杉の木。
11時45分更新
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