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221220クラシック倶楽部を聴く 廣江理枝 オルガンで奏でる「展覧会の絵」

ムソルグスキーの傑作「展覧会の絵」のオルガン版をお送りする。演奏は東京藝術大学教授の廣江理枝。両手足を駆使した超絶技巧、荘厳な音色で描かれる音の絵画【曲目】
パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582(バッハ)
組曲「展覧会の絵」(ムソルグスキー/ギユー) 
【演奏】廣枝理枝(オルガン) 
【収録】20221019日 愛知県芸術劇場コンサートホール 
【出演者プロフィール】
廣江理枝(ひろえ・りえ)・・・東京藝術大学教授。フランスのシャルトル国際オルガンコンクールでアジア人として初優勝するなど数多くの受賞歴を持ち、国際的に活躍する実力派。
 「展覧会の絵」の編曲を手掛けたジャン・ギュー(19302019)は世界的なオルガニストで作曲家としても活躍。オルガンの鬼才と呼ばれたギューらしいさまざまな技法を駆使した創意あふれる編曲となっている。「展覧会の絵」の原曲はムソルグスキーが書いたピアノ曲。ラヴェルの管弦楽版など数多くの編曲版がある。
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廣江理枝のコメント
Qオルガニストにとっての「バッハ」

バッハってたくさんの曲を残していますし、いろいろな楽器の方がバッハを演奏されるんですけれども、でもバッハばかりを弾いている楽器奏者の方って、あんまり他にいないかなと思います。一方そのオルガニストというのは、人生の大半以上をバッハに捧げているような、つまりレパートリーの大半がバッハを占めているという楽器ですね。なので人生の半分以上バッハと一緒に歩んでいる感じです。
Q
バッハの「パッサカリア」
バッハはいろんな作品をオルガン作品でも書いているんですけれども、パッサカリア(バロック時代に発達した変奏曲の形式)は唯一、一曲しか書いていなくて、バッハのわりと若い頃の作品だというふうに言われているんです。おそらく20代前半に書かれていて、それを生涯持ち歩いてちょこちょこ手直しして、マイナーチェンジをしていった、もうすごく大切にしていた曲らしいんです。20代で書いたということがありありと分かるような情熱、それからバッハは対位法の大家と言われますけれども、構築性ですね、そういったものが一緒に兼ね備わっているという作品ですね。非常に魅力的です。
Q
鬼才が編曲 「展覧会の絵」
編曲のこのジャン・キューという人が先ずその数年前に亡くなってしまったんですけど、オルガンの鬼才と呼ばれることが多い方でした。作曲もいっぱいされていて、オルガン作品をたくさん残している。一見派手、技術的にビルトオーゾで技巧的で、その彼が手掛けた編曲ということで、キューらしさがすごく生かされている作品じゃないかなと思います。非常にオルガにスティックというんでしょうか、オルガンでできることを極限まで突き詰めたような、そういうところがある編曲であることは確かですね。

🎵展覧会場の絵画を次つぎに、というよりは街からは遠く隔たる今は人知られぬ中世のほの暗い城の中に回遊している気分になった。幽鬼が雄たけびをあげる騒擾、鋭利な響きが異世界に一瞬足を踏み外したかに意表を衝く。唯一採光を取り入れる、これはあたかも古い城廻りをほっとさせるかに開いている窓、そこにさまざまな繊細で美しい光彩が絵画のごとくに響いてくる。枠組みはムソルグスキーでも、そこを満たす内容は鬼才キューの次元の世界。久しぶりにおもしろいものを聴いたというまだ咀嚼しきれない余韻に満足。


🎧名曲アルバム。「バイオリン協奏曲」シベリウス作曲

(バイオリン)加藤知子,(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団,(指揮)現田茂夫 ~フィンランド・ヤルヴェンパー、ヘルシンキ~

Img_20221220_055855 ヘルシンキ郊外に広がるヤルヴェンパーの森。シベリウスは、91歳で世を去るまでの半世紀以上をこの地で過ごす。終の棲家となった山荘〝アイノラ〟は今も静かにたたずんでいる。妻アイノの名からつけられたこの山荘での暮らしは、シベリウスの芸術に大きな影響を与えた。
1900
年にヘルシンキで活躍していたシベリウスを聴覚の異常が襲う。酒におぼれ、社交に明け暮れる日々。シベリウスは創作の意欲を失い堕落の底へと落ちていった。逆境の中、バイオリン協奏曲が誕生する。しかし初演は失敗に終わる。妻アイノはシベリウスと共に山荘で暮らすことを決意する。光と緑に包まれた森の生活。シベリウスは創作意欲を取り戻していった。自ら演奏を禁じていたバイオリン協奏曲に再び向き合う。改訂稿で臨んだ再演は大成功をおさめシベリウスは自信を回復する。北欧を代表する作曲家として世界的な名声を確立したシベリウスは終生〝アイノラ〟を離れることはなかった。

 

⛳14時46分更新

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