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221207 クラシック倶楽部を聴く 堀米ゆず子 児玉桃 ベートーベンを奏でる

ベートーベン不朽のバイオリン・ソナタ「春」と「クロイツェル」。出会いから30年、共演を重ねてきた堀米ゆず子と児玉桃。世界的演奏家による円熟の響きをお届けする。 ベートーベン生誕250年の節目に堀米ゆず子と児玉桃が取り組んだバイオリン・ソナタ。新型コロナウイルス感染拡大のため、半年も演奏活動ができなかった二人が久しぶりに音楽で対話する。ベートーベンについて、お互いについて語ったインタビューもご紹介。【収録】2020年10月16日 武蔵野市民文化会館大ホール

堀米ゆず子1980年エリザベート王妃国際コンクールバイオリン部門で、日本人として初めて優勝。児玉桃1991年ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ部門、最年少で最高位獲得。二人はベルリン・フィルと共演するなど世界の舞台で活躍。バイオリン・ソナタ「春」は二人が最初に取り上げた作品。

 

コメント
新型コロナ感染拡大での影響で、この時点まで半年以上演奏活動ができなかったお二人の5年ぶりの共演
堀米ゆず子:とても楽しみにしてましたので。ベートーベン250年ぎりぎりにベートーベンいっぱいなはずだったのが、結局ぜんぜんそういう動きがなくなってしまいましたので。
児玉桃:時期が長かったので、改めて音楽の力とかベートーベンの力というのは250年関係あってもなくてもすばらしいと思いましたね。
堀米ゆず子:やっぱり力を与えてくれるというか元気に、鼓舞してくれるような音楽。生命力、私がベートーベン弾くときにいちばん感じるのは彼の調性によるファンタジーなんですけど、調性を生きるという言い方をするんですけども、C(ツェー)ドラになった、G(ゲー)ドラになった、Es(エス)ドラになった、こういうふうにして、それと一緒に動いていくとそれが自ずから力になるというか、もちろん計算されているんでしょうけれども、私はそれよりはもっとファンタジーというのかな、そういう即興性みたいな転調の感じがしますね。そういうふうにして弾いていくと新鮮な感じがする。嬉しいし、自分も。クラシック音楽というのはやっぱり調性によって表現されるものが多いと思うんですけども、それ、ハーモニーに和声、だから桃ちゃんと弾いてるとやりやすいのは、やっぱりちゃんとベースを弾いてくださるから、それに乗っかっていけば音楽ができていくというところがありますよね。
児玉桃:私は逆にその表現の仕方がスフォルツァンドでもいろんな表現がやってありますので、それをピアノで想像してイメージして、ペダルとか、一つの音で、ディミヌエンドはできても、こう、音が消えていくので、音の中でクレッシェンドというのは難しいんですよね。それをだからこう想像で、それを和にしようとするのがとても表現の広さにつながりますし、自分なりに解釈しようとして、それを取り出すのにやっぱりゆず子さんのバイオリンとか聴いて実演するようにしてますから。努力してます。いつもうまくはいかないんですけれども、それが理想としてます。すばらしいゆず子さんとベートーベンの音楽を届けることができるというのは何と幸せなことだろうと、きょうまたつくづく思いました。
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曲目
バイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 作品24“から 第1楽章、第3楽章、第4楽」
バイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47“クロイツェル

🎵「春」にはベートーベンの小難しそうな表情はどこにも見えない。何か安堵して、明るさと満ち足りた気分を共有。「クロイツェル」、なかなか分かってくれない相手に自分の述べるところはこうなんですよと言い分を縷々。結論を急かされているといった響きも。これはあくまで曲から感じられることなのだが。なにか頑張んなくちゃという気分にもさせられる一曲。
面識はなくとも、堀米さんは今どうしてらっしゃるかと気になる存在。

🎧名曲アルバム。コリー作曲、栗山和樹・編曲「思い出のサンフランシスコ」
トロンボーン中川英二郎、梅田俊明&東京フィル
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サンフランシスコへの想いをトニー・ベネットが歌っている。
街の発展の源は1848年からのゴールドラッシュだった。サンフランシスコ近郊には今でも多くの金鉱跡が残る。一獲千金を夢見る人々がこの街になだれこんだ。鉱山で働く人々が愛用したブルージーンズはヒッピー文化全盛の時代には反抗の精神の象徴として、そして今や永遠のファッションとして世界中に愛されている。
「金」への夢に始まったこの街は、海をはさんで広がる東洋とアメリカ文化が出会う街でもあった。「金」がもたらす富は異文化を引き寄せ、この街にさらなる発展をもたらした。街に刻まれた自由と夢を追い求める精神。サンフランシスコは今も新しい文化と価値観の発信地として人々の心をとらえている。

⛳6時54分更新
窓外を見るとけさも雪景色。
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