221219クラシック倶楽部を聴く 小糸 恵 バッハ・オルガン作品演奏会
ヨーロッパでバッハの第一人者として高く評価されているオルガン奏者、小糸恵の7年ぶりの帰国公演。2020年2月22日いずみホール(大阪市)での収録。ー番組紹介よりー
小糸恵のコメント
ヨーロッパに渡ったのは25歳ぐらいの頃でした。それでいてたぶん最初にすこしコンセルバトワールで勉強してから日本に帰ろうと思ったんですが、いろいろオルガンを調べているうちに、やっぱり残って、もっと探さなきゃだめだと思いまして、で、歴史的なオルガンをやる場合は、イイタリアとかフランスとかスペインとかオランダとか、特に北ドイツ、南ドイツもそうですけども、バッハの音楽の完全には必要だし、そのためにあちこち旅行して、その場の方に教えて頂いて、オルガン製作者の人と一緒に旅行したり研究したり致しました。でもオルガン音楽をやる場合は、オルガンだけやっていたらだめだと思って、バハの例えばその時作ったどういう他の音楽を作っていたかというようなことですね。特にオーケストラとか合唱とかいろんなもの、そういう作品も勉強しなきゃいけないし、それで今はバッハの他の楽器の勉強もし始めて、私は他のピアノとかチェロとか昔から弾いてたんですけれども、今はちょうどオボエ・ダモーレとヴィオラダ・ガンバの勉強をしておりまして、彼がどのような作り方をしたか、それを今学んでるところで、たぶんそれがオルガンのいろんな奏法に影響できるようになればと思っております。
演奏曲目 オールバッハ
☆前奏曲とフーガハ長調BWV545
ライプツィヒで45歳のとき最終稿を書いたが25歳で書かれた作品
☆「心よりわれは求めん」BWV727 1
ハンス・レオ・ハスラーの「わが心は千々に…」から。マタイ受難曲にも現れる旋律
☆前奏曲とフーガ ト短調 BWV535
アルンシュタットでのオルガニスト時代に20歳で書かれた。ブクステフーデがよく用いた同音反復の形式が用いられている。
☆「おお人よ、お前の罪に泣け」BWV622
バッハより200年前の1525年頃のコラールをもとに書かれている
☆前奏曲ハ短調 BWV546/1
トマス教会時代、45歳で作曲
☆ヴァイオリン・ソナタ第3番BWV1016より 第1楽章 (小糸恵編曲)
30歳代半ば1720ごろの作曲
☆「バビロンの流れのほとりに」BWV653
罪のゆえの追放とその快復
☆トッカータとフーガ ニ短調 BWV538(「ドリア調」)
ワイマール時代27~32歳で作曲。カッセル・マルティン教会時代か。
バッハ自身がこの曲に愛着をもっていたようだ
☆アンコール:カンタータ第106番「神の時」からソナチネ
以下は小糸の演奏会紹介記録より転載
バッハ・アルヒーフ・ライプツィヒといずみホールが共同企画で開催した「バッハ・オルガン作品連続演奏会」(2007~2012年)と「バッハ・オルガン作品全曲演奏会」(2012~2019年)では、合計22名のオルガニストたちが出演。彼らはバッハ演奏のスペシャリストばかりで、毎回個性が光るステージで高い評価を獲得しました。
お客様に22名のオルガニストの中から「再登場を希望するオルガニスト」についてのアンケートを実施。アンケートで最も多くの方が再演を希望したのが、今回の出演者の小糸恵でした。
小糸恵は、2013年3月にバッハ・オルガン作品全曲演奏会Vol.2「鼓舞される心」公演で初めていずみホールに登場し、卓越した音色作りとダイナミックな表現力で感動的なバッハの音楽を届けました。その時から交友が続いていた故礒山雅芸術監督の突然の死を悼み、命日である2月22日にいずみホールのオルガンを奏でます。彼女の強い希望で、バッハ研究に尽くした故人へ贈るオールバッハ・プログラムを披露します。
世界有数のコンサート・オルガニストであり、特にバッハ演奏のスペシャリストである。
東京藝術大学を経て渡欧し、現代曲初演を含むオルガン音楽の全てのレパートリーとする演奏家として活動。1985年以降、古典作品をレパートリーの柱とし、歴史的資料の研究に基づいた、楽器の選択および演奏法を、独自に展開している。
バッハ作品の優れた演奏者のひとりとして、ヨーロッパ、ロシア、日本、アメリカでコンサートを開催。また、ソリストとしてのみならず、バロックオーケストラやグレゴリオ聖歌隊との共演にも積極的に取り組んでいる。とりわけ、ムジカ・アンティクァ・ケルンとはバッハのカンタータおよびオルガン・シンフォニアやヘンデルのオルガン協奏曲を、アンサンブル・ジル・バンショアとはフランスの古典、前古典やイタリア・ルネッサンス、バロックの作品演奏で共演した。
また、レコーディングも数多く、歴史的価値の高いオルガンを弾き古典をレパートリーの柱とする数々のバロック時代のオルガン作品を発表し、数多く栄誉ある賞を授与されている。2019年8月23日には、Sony/DHMより新CD 「BACK TO BACH」をリリース。
1992年にローザンヌ高等音楽院のオルガン科教授に就任。加えて、英国王立音楽院、オーストリアバロックアカデミー等の客員教授を務めている。また、著名な国際オルガンコンクールの審査員としても頻繁に招かれている。
「ローザンヌ・バッハ・フェスティバル」は、1997年の開始当初より芸術監督を務めており、2012年からは、ローザンヌ・シティ・オペラのバロック・オペラ共同プロデューサー。
🎵小糸の来日のとき、武漢でのコロナ禍がグラフ頂点。その後に世界中で。無事に帰られたのだろう。
今回も聴いていると小糸に対する深い敬愛の念が湧いてくる。小糸は、バッハがこの時代に遣わしたバッハ音楽の女性大使であるような気がした。
バッハと生きている方。バッハを理解するためにヨーロッパ各地を訪ね取材、研究。バッハ関連の楽器にはことごとく学び触れているようなのだが、今ではオーボエ・ダモーレやヴィオラダ・ガンバといった古楽器も学んでいるという。これがオルガン演奏に影響、反映されればというのだから奥が深い。
BWV535、これはバッハがブクステフーデから影響を受けて作曲との解説。コープマンがブクステフーデの研究者だが、そのブクステフーデの演奏を聴いたとき、私はそのときのブログに「もう光あふれる宙、神の恩寵の只中に、あらゆるものが喜びに活き活きと戯れあそび飛び交う感じなのだ。コープマンの神の光、恩寵への向日性だ。」と感想を記している。ブクステフーデの影響に成るこの曲がまた小糸恵演奏でさらに緻密な異彩を帯びていると。小糸の編曲によるBWV1016の第一楽章、細密な緻密にはめ込まれ柔らかな光を帯び、量感も感じさせるステンドグラスの響き。
🎧名曲アルバム。モーツァルト「ディヴェルティメントK.136」
ザルツブルク生まれのモーツァルトは、
10代半ばに3度ここからイタリアに旅に出た。父子と馬車の旅。インスブルックには滞在した宿が残っている。ブレンナー峠(現在はこの峠が国境)を越え、峠からおよそ100キロのロヴェレートで温かく迎えられる。そこから50キロ南にヴェローナがある。ヴェローナでのイタリア初の演奏は大喝采を浴びた。
⛳7時更新
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