221125 クラシック倶楽部を聴く スティーヴン・イッサーリス チェロ・リサイタル
イギリスを代表するチェロ奏者スティーヴン・イッサーリスが、カナダ出身のピアニスト、コニー・シーとともにロシアを代表する作曲家の作品を披露する
【演奏】スティーヴン・イッサーリス(チェロ)、コニー・シー(ピアノ)
【収録】2022年9月14日 王子ホール(東京)
スティーヴン・イッサーリスのコメント
ロシアの作曲家といっても楽派の違いはありますが、民族音楽や教会音楽の影響を受けた者、または両方の影響を受けた作曲家もいます。ラフマニノフの作品はより宗教的な印象が強く、事実彼は大変信仰心があつい人間でした。民族色は薄く東方正教会のメロディーや聖歌、そして鐘の音がさまざまな作品に出てきます。ラフマニノフのチェロ・ソナタは私の歴史そのものでもあります。
私の祖父はロシア出身のピアニスト・作曲家で、チェロ奏者のブランドゥコーフとこの曲を演奏しました。私はこの曲を聴きながら育ったのです。ブランドゥコーフは最終楽章の最後の部分の強弱記号にひとつの変更を加えました。私の祖母もピアニストで、11歳の私と演奏するために80歳の時にこのソナタを勉強したそうです。この強弱記号の変更については祖母が教えてくれました。私はこの変更をずっと守っています。
ガット弦を使用することについては、ガット弦のほうが好きなのは事実ですが、スチール弦との間に大した差はありません。同じ日にガットからスチールに変えることもあるくらいですから。しかし今夜のプログラム、特にラフマニノフはどちらかというとガット弦で弾きたいです。ガット弦はより人間らしい音がしますし、この音楽も人間的ですから。この曲にはスチール弦からは得がたい温かみが必要だと感じるのです。スチール弦でも不可能ではありませんが、ガット弦のほうがより自然です。
【曲目】
☆チェロ・ソナタ ニ短調 作品40から 第1楽章(ショスタコーヴィチ)
チェロの表現力を存分に引き出した全4楽章の作品は、20世紀を代表する一つのチェロ・ソナタに数えられる。
☆チェロ・ソナタ ト短調 作品19(ラフマニノフ)
1901年に作曲された全4楽章の作品。ラフマニノフと親交のあったブランドゥコーフに献呈され、ブランドゥコーフと作曲者自身のピアノによって初演された。
☆ロマンス(スクリャービン)
🎵スティーヴン・イッサーリスの祖父のブランドゥコーフを介してのラフマニノフとの近さを想像しながら聴く。ブランドゥコーフが加えた最終楽章の最後の部分の強弱記号のひとつの変更が、ブランドゥコーフの曲の解釈によるものかどうか、彼の間近にあったラフマニノフの譜に変更を加えた理由は? それがスティーヴン・イッサーリスの家に受け継がれ守られているという。イッサーリス使用の楽譜がよれよれ。暗譜しているから捲るわけではないのだが、擦り切れている感じがまた年季を思わせる。
🎧名曲アルバム。「ピアノ協奏曲 イ短調」グリーグ作曲。東京フィル&矢崎彦太郎、ピアノ横山幸雄、映像~ソグネフィヨルド~
ロフトフスにはグリーグの作曲小屋が今もあるらしい。創作の源は雄大なノルウェーの大自然。
⛳コメントの最初部分が一部欠けてしまったけれども。
16時57分更新
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