221109 クラシック倶楽部を聴く 小林沙羅&山本耕平デュオ・リサイタル
【出演】(ソプラノ)小林沙羅,(テノール)山本耕平,(ピアノ)河原忠之。「この道」北原白秋:作詞,山田耕筰:作曲,(ソプラノ)小林沙羅,(ピアノ)河原忠之ほか。~2020年1月25日棚倉町文化センター倉美館~―番組紹介よりー
棚倉町の重要無形文化財 御田植祭
☆
コメント(抜粋)
河原忠之:日本全国回らさしているんですけれども、ここ(棚倉町)は初めてで、クルマで来るときも、田園風景のきれいさが心に染みわたってきて、やっぱり、着いて先ずびっくりして、日本のすごく田舎、いい意味での田舎の中にいきなりギリシャ神殿が建ってるようなとこで、ああ、とびっくりしてしまいました。なぜかこの道が流れてて、この道、この道といい感じでしたね。
小林沙羅:やっぱり海外に住んでた時期なんかに、日本の歌を歌ったり聴いたりすると、ああ、やっぱり日本人なんだな私、と思う時がすごくあって、だから今もとっても大事に歌っていて、だから日本の歌曲はどうしても入れたかったので、耕平さんと相談して、有名な曲と、有名じゃないけど素敵な曲というのをお互い一曲づつだして。耕平さんのもわりと新作。
山本耕平:そうですね。泉谷閑示さんの4拍子なんていうのはたぶん恐らく演奏される回数もたぶん初めてに近いもので、恐らく放送されるのは間違いなく初めてだと思うんですが、とってもいい曲で、やっぱり名曲との知られている曲とこれから生まれてきているもの、その両方が今回入れられているのがすごく嬉しくおもっています。日本語、美しいですよね。すくない言葉でほんとうに行間をたくさんふくらませてくれる力があるので、そのコンテキストていうのはやっぱりテキストだけでなくて作曲者がどう解釈するかというのは音にいっぱい書いてあるんですよね。そこがまたいいですよ、河原先生がもう、
河原忠之:舞台の発語法というものもあるくらいで、こうやってネイティブな私たちが日本語をしゃべるのと日本歌曲を歌うのって違うところがあるんですね。だから日本歌曲をうたうときには、ちょっと外国の言葉みたいにして発語しないと届かないというところがあるんですけれど、そのお二人の日本語の美しさというものがつたわれば、で、傍で見ると、あ、こんなふうにしているんだなあって、ふだんはふつうにしゃべってるのに、あ、歌うときにはこうやってるんだということをご覧いただければなあと思います。12:28
曲目
「この道」北原白秋:作詞、山田耕筰:作曲
(ソプラノ)小林沙羅
「くちなし」高野喜久雄:作詞、高田三郎:作曲
(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
「或る夜のこころ」高村光太郎:作詞、中村裕美:作曲
(ソプラノ)小林沙羅、(ピアノ)河原忠之
「四行詩」中原中也:作詞、泉谷閑示:作曲
(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
「小さな空」武満徹:作詞、武満徹:作曲
(ソプラノ)小林沙羅、(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
「喜歌劇“ほほえみの国”から“きみはわが心のすべて”」レハール:作曲
(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
「喜歌劇“チャールダーシュ姫”から“ハイヤ!山こそわが故郷”」カールマーン:作曲
(ソプラノ)小林沙羅、(ピアノ)河原忠之
「歌劇“椿姫”から“燃える心を”」ヴェルディ:作曲
(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
「歌劇“椿姫”から“さようなら 過ぎ去った日よ”」ヴェルディ:作曲
(ソプラノ)小林沙羅、(ピアノ)山本耕平
「歌劇“椿姫”から“パリを離れて”」ヴェルディ:作曲
(ソプラノ)小林沙羅、(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
「歌劇“椿姫”から乾杯の歌“友よ さあ飲みあかそう”」ヴェルディ:作曲
(ソプラノ)小林沙羅、(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
「Con Te Partiro (Time to say goodbye)」クアラントット:作詞、サルトール:作曲
(ソプラノ)小林沙羅、(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
🎵河原先生の日本語で日本歌曲を歌うときの技術については、そこに一ひねりがあったかと。今回一通り聴いていて、やはり日本歌曲を聴くだけではその一人の演奏家の声の値、声の持つ質、技術、力のすべてはわからないなと。オペラを歌ったところで、そこに全表現が開陳されるといった感じを持った。
300曲を超えるバイオリン協奏曲を書いたヴィヴァルディにして、死後は次第に忘れられ、「四季」が日の目を見たのは20世紀に入ってからというこの一つをとっても、演奏される機会の少ない曲を取り上げてもらえることが、どれだけ有難いことかがわかる。
華やぎも声質にならぶ一つの大きな魅力なのかもしれない。
御田植祭は重要無形文化財。
🎧名曲アルバム。グリーグ「ピアノ協奏曲 イ短調」
ピアノ・横山幸雄、矢崎彦太郎&東京フィル
北欧フィヨルドの国ノルウェーにあるロフトフス村。グリーグはこの村を愛し度々訪れている。ここにグリーグの作曲小屋が今も残されている。ピアノを愛し北欧のショパンといわれている。透明で美しい音色は北欧の自然そのもの。グリーグが完成したピアノ協奏曲は生涯にこの一曲だけだが不朽の名作として北欧の音楽の叙情性を世界に伝えているという。
フィヨルドの様々な角度からの抗えないような美しくも透徹した厳しさを見せる映像、その懐にそっと広がる清楚なロフトフス村の文明に毒されていないかに見えるたたずまいが新鮮。
⛳7時。さてきょうのウクライナの展開は。ロシアの酷い徴兵。
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