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221004クラシック倶楽部を聴く 三浦文彰×デジタルアート

来場者100万人突破(開館5か月でということであったか)という東京の新名所「チームラボ・ボーダレス」を舞台に、バイオリンの俊英・三浦文彰がデジタルアート作品とコラボを実現!三浦文彰はハノーファー国際コンクールにおいて、史上最年少の16歳で優勝

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三浦文彰のコメント
Q
デジタルアートの中で演奏して
こんな空間で演奏するってまずないので、僕の中ではクラシック音楽というのはやはり国も何も関係なく人々が常に人生の中であるものなので、こういう場所で演奏するというのは楽しかったです。
Q
今回の選曲について

まったく違った時代の作品たちを、バランスをすこし考えながら作ってみました。パガニーニの「ネル・コル・ピウ」はもう僕が10代の頃からよく演奏していて、パガニーニの書いた作品の中では最も難曲と言われているとてもチャレンジングな作品なので、それこそこのような空間で演奏できるというのは面白いんじゃないかなと思ったので、自分自身で楽しみながら演奏できればいいかなと思います。
Q
今後の展望
音楽というのは、人生にいろんな彩をくれるものだと思っていて、クラシック音楽の魅力というかそれを僕らの世代にももっと知っていただいたらいいかなとおもっているので、もっと身近に楽しめる機会というものを作っていけたらいいなと思うので、僕もそれに熱を入れてやっていきたいなと思っています。

曲目
愛の喜び」クライスラー:作曲
☆「大王の主題」ユン・イサン:作曲
☆「「ネル・コル・ピウ」による変奏曲」パガニーニ:作曲
☆「バイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.454」モーツァルト:作曲
☆「大河ドラマ「真田丸」メインテーマ(ピアノ伴奏版)」服部隆之:作曲

 

🎵とにかくあの真田丸のテーマが流れたときの鮮烈な驚きは今もって忘れられない。奏者が字幕に現われるのを息をつめて待った。それが三浦だった。その三浦とデジタルアートとのコラボなのだ。チームラボ・ボーダレスは作品に触れながらさ迷い歩く。作品が自ら動きだし、人と触れ合い、しだいに人との垣根が消えてゆくという、それも現実にあったかなかったかの感覚がのこるのでは、いちど行ってみたいと思いつつ出かけることが危惧され、いまだ叶わずにいる。1万平方に無数のデジタルアートがあるらしい。

白づくめ衣装で、クライスラー作曲「愛の喜び」に始まり、花と人の森でユン・イサン作曲「大王の主題」。次には黒づくめの衣装でランプの森でパガニーニ作曲「『ネル・コル・ピウ』による変奏曲」。三浦はパガニーニを10代から弾いているという。今回、全く時代の違った曲をバランスよく選曲したという。パガニーニ、あらゆる奏法のオンパレードなのだが、これがちょうど今のポップス界の若者たちのパフォーマンスの機敏さを感じさせる。ユン・イサン、パガニーニと、表現が適切かはわからないが、切り取られた音の表面に凸凹がない、三浦が翳す弓の空間には、実に見事で颯爽とした一面が有無を言わさず君臨しているとさえ思われることが。モーツァルト作曲「バイオリン・ソナタ変ロ長調K.454」、では奏者のまた別側面の感性が。穏やかで叙情的、それこそ「人のため岩に憑依する滝」に流れる水が己の行方を問うているかなのだ。服部隆之作曲「大河ドラマ『真田丸』メインテーマ」。意表を憑く冒頭のフレーズには靄がかった脳内もスッキリ。鮮烈! 切れ味に心ざわめく。
 前回はユン・イサンとパガニーニが印象的だったが、今回リラックスして観てみる、聴いてみると、モーツァルトがデジタルアートとコラボする場面がまったくもってコラボという感じが。ピアノもより印象深く残った。

 

🎧名曲アルバム。モーツァルト 交響曲 第36番 「リンツ」
円光寺雅彦&東京フィル
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リンツは古くからの交通の要所。1783年モーツァルトは家族を伴ってリンツを訪問。父の代から親交のあったトゥーン伯爵家に滞在。音楽好きな伯爵に応えわずか4日でこの交響曲を作曲。何しろモーツァルトは交響響39,40、41番を2か月で作曲したひと。とにかく作曲スピードはすごい。この36番は後に「リンツ」の愛称で親しまれるようになる。

またこの街にはリンツァートルテという菓子がある。350年前のレシピそのままに作られている世界最古のトルテ。ヘーゼルナッツ・クリームに赤すぐりジャムがベース。モーツァルトはこのトルテに舌鼓を打ったか打たなかったか。

⛳6時52分更新

 

 

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