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220809  クラシック倶楽部を聴く  ベンジャミン・フリス ピアノ・リサイタル

ナガサキ



身に迫る核。身震いが。リハーサルで整えられ
た式典やことばだけではその悲惨な実態はつぶさに見えはしない。証拠写真、記録画、感情のこもる語り部の声やことばにはそれがある。

     ☆   ☆   ☆

クラシック倶楽部を聴く  ベンジャミン・フリス ピアノ・リサイタル

ブゾーニ国際コン2位、ルビンシュタイン国際コン優勝の経歴を持つイギリスのピアニスト、ベンジャミン・フリス。評価の高いベートーベンのディアベルリ変奏曲を放送する。
【曲目】「ディアベルリ変奏曲 ハ長調 作品120」(ベートーベン作曲)【収録】2019年6月19日 すみだトリフォニーホール小ホール

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🎵ベートーヴェンが作曲したピアノ独奏曲。1823年に完成された晩年の傑作である。ベートーベンは1827年には亡くなっている。この亡くなるまでの数年間ベートーベンは敬愛する作曲家たちと音楽で様々に語り合っていたのではないか。ピアノを弾くベートーベンに入れ代わり立ち代わり彼らが現われていたと妄想し楽しんだ。 

去年8月に放送されたときに、最初の5分間を聴き逃して、最後まで喪失感を引きずってしまったことを思い出す。今回はその最初をしっかりと聴き留める。音楽の改革を絶えず目指したベートーベンだけれども、ベンジャミンの話しでも、それまでの作曲家にも深い敬愛の念を抱いていたようだ。特にこのディアベルリ変奏曲にはバッハとショパンへの想いがこめられているといった解説で、理解が深まった。ベンジャミンの名刺代わりの曲とまでいわれる。演奏家は聴衆のサービスに多くのレパートリーを準備してはいるが、本音は「名刺代わり」を演奏したいもではないかと。ああ、ここはバッハ追想か、ああ、ここはショパン的、ここがベートーベンのベートーベンたる所以と。最後にはやはりベートーベンの足音が聞えたような気が。

これがベンジャミンの名刺代わりの曲であるとまでいわれる演奏内容、徹頭徹尾に精魂籠る説得力。

 

名曲アルバム。「フランスの山人の歌による交響曲」ダンディー作曲

「フランスの山人の歌による交響曲」(ピアノ)浦壁信二,(管弦楽)NHK交響楽団,(指揮)小泉和裕
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イタリアの東南部にあるヴィヴァレー地方に作曲家ダンディ(1851~1931)が夏を過ごした別荘がある。彼は中世から続く貴族の出身。このあたり一帯が父祖から受け継いだ彼の領地。幼くして両親を失くし、厳格な祖母に育てられたが、作曲にも理性と厳格さを重んじた。仏の音楽界の重鎮となり、教育者として多くの作曲家を育てた。この土地の牧童の歌に耳を傾けまた自然の中を散策しながら、頭に浮かんだ旋律を書きつけ出来上がったのがこの曲。のどかな情景と素朴な調べが伝統的な様式美巧みに取り込まれている。伝統的な外形の一方、彼の音楽は田舎のやすらぎに満ちている。ー解説を見ながらのまとめー

⛳7時更新

 

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