クラxシック倶楽部を聴く 岡本誠司バイオリン・リサイタル
2021年ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝したバイオリンの岡本誠司がベートーベンとシューベルトの名曲を披露。ピアノは、若手ピアニストとして活躍する務川慧悟。 【曲目】バイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 作品96から 第1楽章、第4楽章(ベートーベン)、幻想曲 ハ長調 D934(シューベルト)【演奏】岡本誠司(バイオリン)、務川慧悟(ピアノ)。【収録】2021年12月23日、浜離宮朝日ホール。
【曲目】バイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 作品96から 第1、4楽章(ベートーベン)
幻想曲 ハ長調 D934(シューベルト)
【演奏】岡本誠司(バイオリン)、務川慧悟(ピアノ)。
【収録】2021年12月23日、浜離宮朝日ホール。ー番組紹介からー
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岡本:僕は両親も音楽と関係ない仕事をしていますし、身近にバイオリンがあったわけではないんですが、3歳の時に近所の公園でよく一緒に遊んでた女の子がいて、その女の子が弾き真似をしてくれて、おお、カッコいいなと思ったのがそのきっかけだったんですけども。その時点では実はまだそのバイオリンの音というのは聴いたことがなくて、その後、その女の子のご両親が、それはきっとバイオリンだからということを僕の両親に教えてくださって。家に楽器がきたときは、むしろほんとに来ちゃやったよという感じでとても恥ずかしくて隣の部屋に逃げちゃったのを覚えてるんですけども。それから紆余曲折あり、素晴らしい先生に恵まれて、それから25年ほど経った今ですが、まだバイオリンを楽しんで続けてます。
務川:誠司は4年前の共演と今回やっぱり留学して変わったというか、成長もしたなと思うんですけれど、彼の演奏はひとことでいえば、渋いといえるのかもしれない。しっかり聞くことですごくよさが分かる演奏なんですけれど、彼は非常に好奇心もあって、楽譜というものをすごく深く読み込む人で、だけれど、たくさんの知識があるんだけれども、それによって縛られることがない。だから非常に研究肌でもあるけれど自由、そこのバランスがすごくとれた人なんではないかと思ってます。
🎵ベートーベンのバイオリン・ソナタ10番はこのシリーズの最終作。曲自体に強い感情の表出がないので、ベートーベンの作品の中でもやや平板。その点シューベルトの「幻想曲」ではその迸りも感じられその境地に楽しめた。シューベルトが亡くなる前年の作品だという。
🎧名曲アルバム。「ツァラトゥストラはこう語った」リヒャルト・シュトラウス作曲。尾高忠明&N響
ニーチェは宗教を否定したわけだけれども、私はやはり人の言葉よりは神のことばに真理があると信じている。シュトラウスの曲は壮麗で気分の良さもあるけれども、実は美しさも人生の一時を喜ばせるが、それらのすべてが永遠だと思ってはいない。存在するもののすべてから人の感性というフィルターに抽出された一つの部分、多くあるものの中の一つの個、人ができるだけ生きやすいように貢献してくれる一つの存在、そんなふうに思っている。ニーチェは精神を病み隔離されたなかでこの世を去ったが、ほんとうに痛々しい。
賢治がペンネンネンネンネンネネムでニーチェを言ってるのだが、当時盛岡高等農林学校に玉置邁教授という美学、哲学に通じた教授がおられ、その影響が多分にあったと思っているけれども、ニーチェを書き込んだ賢治の真意はもうすこし全体を読み直して考えてみる必要があると思っている。
⛳けさは実は5時10分の地震で目を覚ました。日本中がたえずどこかが揺れている。大きくなくてよかったといえるか、揺れるたびにどこかに変化を生じているだろう。
もう朝から太陽がぎらついている。6時42分更新
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