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クラシック倶楽部を聴く  川本嘉子 心に響くビオラの調べ

1992年ジュネーブ国際音楽コンクールビオラ部門で最高位を受賞。ソリストとして活躍する他、NHK交響楽団の首席客演奏者を務めるなど、幅広い分野で活動を続ける。
 
【曲目】ビオラ・ソナタ へ調 作品11第4(ヒンデミット)
     アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821(シューベルト)
     F.A.E.ソナタから 第3楽章 スケルツォ(ブラームス)     
【演奏】川本嘉子(ビオラ)、津田裕也(ピアノ)
【収録】2022年1月11日 北とぴあ さくらホールで収録。
 
Dsc08265-2
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コメント
 私もビオラを弾いてるとあまりこうきーきーしないし、バイオリンのときはもうすごかったんです、練習、練習、練習で。苦労はするんですけど気持ちが楽なまま舞台にのってるというのはあるかもしれないですね。もしかしたら私の思い過ごしかもしれないんですけど、こう優しい気持ちになって会場を出られる方がたくさんいらっしゃるんではないかなあと思いますね、ほかの楽器の演奏会よりもやさしい朗らかな気持ちになるみたいな。
 シューベルトにとっては、アルペジョーネの曲なのでビオラでもチェロでもバイオリンでも弾けるということにはなってると思うんですけれども、ビオラのこの中音域しかない魅力が出たらいいなと思って今回取り上げてみました。やっぱり器用さというか、チェロとか、アルぺジョーネに比べればこれだけの幅で弾けるわけですよね。チェロとかだと(楽器が大きく指板が長い分動きが大きくなるという意味かと)こうやって弾かなければいけないから。その器用さは出てくると思います。ビオラで弾くことによって運指が楽というパッセージがたくさんあるので、より遊べるというか楽しみながら弾けるような気がします。

🎵川本さん仰る通り、「やさしくおおらかな気持ちになる」。身構えるところを解きほぐされるような。バイオリンでもチェロでも癒されはしたと思うが、ビオラはたしかに音色にやわらかさやさしさがジューシー。

🎧名曲アルバム。ペルゴレージ作曲「スターバト・マーテル」
【ソプラノ】砂川涼子,【アルト】森山京子,【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団,【指揮】飯森範親 ~イタリア・ポッツォーリ~
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南イタリアのナポリ近郊にあるポッツォーリは古代ローマの昔から温泉地として知られる。18世紀の作曲家ペルゴレージは人生最後の日々をこの町で過ごした。聖アントニオ教会。ペルゴレージはナポリの宮廷でオペラ作曲家として成功するが、華やかな活躍のさ中不治の病に倒れた。1736年療養のためにこの教会に隣接する修道院に滞在し、残り少ない命を意識しながら宗教曲「スターバト・マーテル」を書き上げた。町はずれのアヴェルノ湖、古代の人々には死者の国への入り口と信じられていた。ポッツォーリに移って一か月ほどのち、ペルゴレージは26歳の生涯を閉じた。没後間もなくして彼の名声はヨーロッパ中に広まった。キリストの死を嘆く聖母マリア姿を歌う「スターバト・マーテル」。このペルゴレージの晩年の傑作は、若くして世を去った作曲家の清らかな祈りを今に伝えてくれる。―番組解説よりー

⛳真夏日を予感させる太陽。ぎりぎりと山際からにじり出て、今日の一日を俯瞰するかのように東側の家々のビルの木立の形状をを照らし出している。何ものにも何人にも負けてなるかの強気だ。それはカーニバルの始まり。炎暑に泡立ち、揺らめき、今や溶け出さんと、倒れかかり、踏みこたえ、体力を使い果たす今日という一日のカーニバルの始まりだ。
8時49分更新

 

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