クラシック倶楽部を聴く 豊嶋泰嗣バイオリン・リサイタル 〜奈良県生駒市公開収録〜
演奏活動35周年を迎えた日本を代表するバイオリニスト豊嶋泰嗣が、デビュー・リサイタルでも弾いた名曲、フランクのソナタを再び取り上げ、円熟の演奏を聞かせた。北欧の作曲家アウリンの可憐な小品集とともにお送りする。【出演】豊嶋泰嗣(バイオリン)、上野真(ピアノ)【公開収録】2022年2月5日たけまるホール(奈良県生駒市)
【曲目】
4つの水彩画(アウリン作曲)
バイオリン・ソナタ(フランク作曲)
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豊嶋:あっという間に35年経ってしまったなあという実感なんですけれども、僕の場合は大学卒業してすぐもう仕事を始めて、所謂留学とかいう経験もなくもう直ぐオーケストラに入って仕事し始めたので、もう大学時代だけが勉強の場、一生勉強なんですけれども、あとは要するに現場で経験を積みながらもう35年という感じですけれども。わりと初期はほんとうにオーケストラやって室内楽やってバイオリン弾いてビオラ弾いてというもうありとあらゆるできることをぜんぶやって、時間さえ空いてればぜんぶ受けてたという感じで隙間もなかったです。
上野:(豊嶋さんは)非常に人間的な魅力のある方と僕はおもっていまして、すごくお茶目、実は。包容力が非常にあって、自分なんかはぜんぜんその辺がなくていろんなことでピリピリする方なので、ご一緒させていただくことによってまたバランスがおもしろくなるんじゃないかなと思います。
豊嶋:僕が包力あってみたいなことですが、裏を返せばがさつ、細かいこと気にしないというか、そういう反面もあるような気がして、そこへいくと上野さんはほんとうに精密、繊細で、楽譜を見せていただけばわかるとおもうんですけども、ものすごく楽譜のすべてさきにあるものを勉強されてて、ぼくなんかはもうまったくそんなことはできないタイプなんで、ほんとうに頭が下がるといいますか、逆にそういう違うタイプのアプローチから得るものはものすごく大きいので、僕はほんとうに刺激をたくさんもらえていると思います。
上野:(フランクの選曲について)豊嶋さんから曲目の相談があったときに、大きく構えてくださって、こちらが何かを言っても、ああOKという形でうけてくださるんで、こちらもそこをいいことにいろいろ曲目をあげさせていただいたんですけれども、その一つがフランクで、やはりこの2022年フランク生誕200年、今年12月10日がフランクが生まれた日で、それに向けて演奏するのもいいんではないかなとご提案させていただいて。
豊嶋:偶然と言いますか僕がデビューしたときのデビューリサイタルのメインがフランクのソナタだったんですね。勿論その後何回か弾いていますけども、そういう意味で35年やってきてまた初心に戻ってというような意味でフランクに臨めるというのは自分にとっては新鮮な新たにまた齢を重ねてどう見えてくるのかというのが楽しみなところです。
🎵精神的な部分は齢重ねてさまざまな成長を遂げると。これが円熟という言葉でよくいわれるのだが、安んじてどっしり構えて演奏を聴いていられる、そんな滋養ある喉越しのよいフランクを聴いた。
🎧名曲アルバム。ペレス・プラード作曲/貫田重夫・編曲「マンボNo.5」
「マンボNo.5」(演奏)見砂和照と東京キューバンボーイズ ~キューバ・ハバナ、メキシコ・メキシコシティー~
1916年ハバナからおよそ100キロの港町マタンサスに生まれる。幼少時に母からピアノの手ほどきを受ける。ピアニストとして活躍するなか、マンボのリズムに魅了される。30代でメキシコに移住し、ぺレス・プラード楽団結成。1949年に「マンボNo.5」発表。世界的にヒット。「マンボの王様」と称される。1959年のキューバ革命。故国の土を踏むことなく1989年死去。別れの演奏は「マンボNo.5」。史上最も陽気な葬儀といわれた。
⛳ふと自分の葬儀の時に何か流してもらえるとしたらどんな音楽がいいかなと。いまのところ「アメージング・グレイス」。このような者をも神は慈しみ憐れんでくださったかと来会した数少ない方々が思ってくだされば本望。
8時11分更新
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