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220210 クラシック俱楽部を聴く ドーリック弦楽四重奏団 

1998年イギリスで結成。2008年大阪国際室内楽コンクールで1位、イタリアのパオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクールで2位を受賞。高潔な詩情と明晰な音楽つくりで魅了する【演奏】ドーリック弦楽四重奏団
【曲目】弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130(大フーガ作品133つき)ベートーベン作曲
【収録】2019年10月31日 紀尾井ホールで収録ー番組紹介よりー

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第1ヴァイオリン:アレックス・レディントン
第2ヴァイオリン:イン・シュー
ヴィオラ:エレーネ・クレマン
チェロ:ジョン・マイヤースコウ

ヴィオラ奏者の使用楽器は、ブリテンペアーズ財団から貸与されている 1843年製ジュッサーニ

Wikipediaから曲の解説を借りると、

1楽章 Adagio, ma non troppo - Allegro
変ロ長調、序奏つきソナタ形式
瞑想的で荘重な序奏における第1ヴァイオリンの旋律は、この楽章全体の中核をなし、提示部や展開部のつなぎ目でたびたび姿を見せる。

2楽章 Presto
変ロ短調
三部形式
スケルツォ
風の短い楽章。きわめて速く、せわしない音型の密集である。

3楽章 Andante con moto, ma non troppo. Poco scherzoso
変ニ長調
、三部形式
美しい情緒をたたえた緩徐楽章であるが、"ポコ・スケルツォーソ"(ややおどけて)とある通り、民族舞踊曲風のくだけた印象を持つ旋律が特徴で、二度目の緩徐楽章であり崇高なカヴァティーナである第5楽章とは対照的である。

4楽章 Alla danza tedesca. Allegro assai
ト長調
、三部形式
「ドイツ舞曲風」と題されているが、これはレントラーのことである。第2楽章と同じく、次の楽章への橋渡し的な短い楽章となっている。

5楽章 Cavatina. Adagio molto espressivo
変ホ長調
、三部形式
「カヴァティーナ」とは叙情的なアリアを指し、その名の通り非常に美しい旋律を持つ。

6楽章 Allegro
変ロ長調、ロンド形式
前述の通り、後から差し替えられた楽章。改作前のものとは打って変わって、沸き立つようなリズムと楽しげな主題の楽章であるが、対位法的な部分も少なからず使われている。

 

🎵ドーリック、番組解説では「高貴なロマン」「レーザーのような明晰さ」と讃えられているようだ。はっとしたのは、まず4人の衣装の統一感。それぞれの衣装をついカラー・サンプルに照らし合わせてしまった。第一バイオリンのレディントンは青系のベストスーツなのだがウルトラバイオレット。それがソックスが第二バイオリンのシューのドレスと同じ色。シューは赤紫系のドレスでアメジスト。ビオラのクレマンはグリーン系のパンツスーツでピーコックブルー。チェロのマイヤースコウは青系のスーツにも見えるがこれがパープル。ライトによっても多少は異なって見えることもあるが、衣装のカラーのトータルバランスがまるで品格ある聖画のようでもある。
 マイヤースコウが、「楽団名はドーリア式の柱に因む。無駄な飾りなくまっすぐにのびている」と。この曲は1825年ベートーベン55歳の作品。大フーガは出版社に書き直しさせられたというが、近頃は初稿どおりに演奏されているという。この弦楽四重奏は素早い演じ分けが必要と語ったのはレディントンだったような。シューが「ベートーベンは演奏するのに体力をつかわせる」と。マイヤースコウが「ベートーベンは晩年フーガに夢中になっていた」「極端な面を受け入れ楽しむべき」。4人のコメントはまさにこの作品を言い表し理解を助けてくれた。レディントンが足で拍を刻んでいたが、この曲の確かな標準を刻んでいなければややもすると立ち位置を見失ってしまいかねないという気さえする。特にフーガが書き直しを迫られた理由がわかる。まるで瓦礫がそちこちから崩れ落ちるような感じがするのだ。よくこれを互いが各々の在りかを失わずに弾いている。驚きだ。聴いているうちにそれがそれこそ既成を切り崩す響きであると新鮮に聴こえだす。「どうだい」という苦み走ったベートーベンの顔が浮かんだ。

 

🎧名曲アルバム。マトス・ロドリゲス作曲「ラ・クンパルシータ」。バンド・ネオン小松亮太
1917
年第一次世界大戦のさ中の初演。「ラ・クンパルシータ」は「小さな行列」という意味。
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⛳フィギュアスケート男子シングルフリーを見ながら。羽生結弦、限界への果敢な挑戦に感動、落涙。いまから宇野の演技。鍵山へと続く。
14時3分更新

 

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