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211224 クラシック倶楽部を聴く  迫昭嘉の第9

5回目を迎えた「迫昭嘉の第9」。今回は日米を中心に世界で活躍する江口玲と組んで演奏。リスト編曲による2台ピアノ版「第9」は、その難しさから長らく絶版となっていた。迫はこの編曲版に再び光をあて、原曲とは違う価値を見出し継続して取り上げている。【曲目】交響曲第9番「合唱つき」(2台ピアノ版リスト編曲)から【演奏】迫昭嘉(第1ピアノ)江口玲(第2ピアノ)【収録】2019年12月21日ハクジュホール ー番組紹介よりー

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迫昭嘉は東京藝術大学及び東京藝術大学大学院、ミュンヘン音楽大学マイスタークラス修了。東京藝術大学大学院にてクロイツァー賞を受賞、ジュネーヴ国際音楽コンクール最高位、東京国際音楽コンクール室内楽部門優勝(1980)、ハエン国際ピアノコンクール優勝およびスペイン音楽賞(1983)、ABC国際音楽賞受賞(1998)。「ドイツ・ピアニズムの本流を継承する名手」と評価され、全てのディスクが『レコード芸術』誌で特選盤・推薦盤に輝く。近年は指揮者としてもベートーヴェンの交響曲を手掛けている。今回共演した江口玲は東京芸術大学の作曲科を卒業したあとアメリカのジュリアード音楽院修士課程を卒業。東京、ニューヨークを拠点に活躍。

迫昭嘉のコメント
我々ピアニストにとっては、このシンフォニー第九交響曲というのは、鑑賞はできても実体験がなかなかなくてですね、それこそ4半世紀前になりますけども、初めてやったときは、とにかくその実体験ができるという喜びがものすごく強かったです。で、最近また実はオーケストラで第九を指揮させていただくという機会も増えてきたところで、もう一回この曲を見直してみました。それで、やはり単純にオーケストラの曲をピアノを置き換えたというだけではなくて、ピアノならではの魅力もはっきり感じられるようになってきたんですね。より細部の構成というか動きが、オーケストラの中で埋もれてしまうような音がピアノだとはっきり出てくるということで、十分に違う第九の魅力をピアノ2台で出せると思います。

🎵この2台のピアノ版「第9」は、1851年にリストによって編曲され、ドイツで出版されたが、演奏が極めて困難だったからか一般に広まることはなかったようだ。たが、第23楽章までは、心境的にオケ版の第9に押され気味だった。ピアノを聴きながらオケが一緒に鳴り響いている感じが。それが第4楽章ではたと。これはピアノ・ソナタとして聴けばいいのだ。2台のピアノ・ソナタとして。そう意識した途端にピアノだけの音がすっきりと立ち上がり、色々な風景が見えてきたから不思議だ。日が傾き静かな深まりゆく蔭に沈みゆく風景。しだいにそれがまた月光に浮かびあがってくる。またたきはじめる星のいくつか。それがしだいに数を増してさざめきながら夜空にまたたく。互いに自己主張の競いあい。それがやがて静かに相和し互いを輝かせ銀河と、もちろん当時は銀河という認識はなかったとしても、一つの相和する星の一つのまとまりと歓び輝きはじめる。こんなイメージに遊んだ。シラーの詩はシラーの詩としてこんな空想もできる澄みきった叙情ある響き、また流麗と感じさせるところも。

🎧名曲アルバム。ドボルザーク「悲しみの聖母」
(ソプラノ)安井陽子,(アルト)加納悦子,(テノール)小原啓楼,(バス)小森輝彦,(合唱)東京混声合唱団
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悲しみを包み込みそれを宇宙の果てに散乱せ、悲しみにある魂の救済、浄化し、赤子にささやきかけ歌う響きのうちに絶体なる神の前に行きつく。

1224()のクラシック倶楽部「迫昭嘉の第9」を1227()の今日、21時2分更新。

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