211025 クラシック倶楽部を聴く ベスクラ公開 務川慧悟 ピアノ・リサイタル
クラシック倶楽部10月25日(月)の分を遅れて本日10月27日(水)に。9時には他出ということで気ぜわしくはあったけれども聴くことができた。
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ベスクラ公開 務川慧悟 ピアノ・リサイタル
2019年のロン・ティボー・クレスパン国際コンクールで第2位に輝いた期待の若手ピアニスト。パリ国立高等音楽院で研鑽を積んだ、感性豊かな演奏をご紹介します。 【出演】務川慧悟(ピアノ)
【曲目】前奏曲集 第2巻から抜粋(ドビュッシー作曲)
第6曲 変わり者のラヴィーヌ将軍
第5曲 ビスの成る荒地
第9曲 ポクウィック卿をたたえて
第11曲 交代する三度
第12曲 花火
ピアノ・ソナタ第2番(ショパン作曲)
組曲「マ・メール・ロワ」から「妖精の園」(ラヴェル作曲/務川慧悟編曲)
【収録】2021年2月13日 相生市文化会館 扶桑電通なぎさホールで収録
―番組紹介よりー
務川慧悟のコメント
Qコンクールでの入賞、フランスでの活躍は
ロン・ティボーはフランスでも特に権威のあるコンクールですし、フランスでの活躍の場が圧倒的に増えたことで、これは僕にとってとても嬉しいことなのですけれど、フランス人の聴衆を前に色々なリサイタルプログラムを披露する場が増えた。で、向こうの聴衆の方とコミュニケーションがとれる。また向こうのホールとかサロンのような場所で演奏する機会もとても増えたということで、向こうの形式でのコンサート経験を積むことによって自分の中でも演奏家として見えてくるものがあったりということが非常に大きかった。入賞してからここ1年ちょっとの間に、非常に大きな変化でした。
(最初にお送りするのは務川さんがフランスに留学して専門的に学んできたドビュッシーの作品、前奏曲集第二巻から5曲を選びました。)
Q前奏曲集第二巻の魅力は
ドビュッシーの前奏曲集一巻と二巻で全24曲ありますけど、一巻はほんとうにカラフルな色彩で描かれた光のある曲だと思ってるんですけれども、今回弾く二巻というのは、ちょっと水墨画のような、すこし光とか色彩を敢えて落とした中で描かれる世界というのが僕にとっては大変魅力的で昔から大好きな作品なんですけど、第6巻変わり者のラヴィーヌ将軍というのは、ラグタイムの形式を持った曲で非常にドビュッシーらしいユーモアのある作品で、前奏曲この第二集が非常に暗い色彩を持っている中にも幾つかこういったユーモアを交えた曲というのがあって、そこにどれも好きなきょくなんですけど、幾つか組み合わせを考えて、いちばん最後に、やっぱり曲中の中でも傑作といっていいであろう花火をもってきたという感じの構成になってます。
(なぎさホールのすぐそばの海岸を歩きながら)
海好きですね。生まれたところも半島ですし、南仏とかで音楽の講習を受けたりして、海沿いで夏を過ごしたことも何度かあるんですけど、もともと海が好きですね。
Qショパンのピアノ・ソナタ第2番、想像を超えた魅力とは
(古典的な形式にとらわれない斬新な構成を持つ作品です)
パリに留学して1年目に先生の下で学んだ曲なんですけど、僕はわりと常々3番のソナタがとにかく大好きで、これもショパンの中で一つの到達点となる作品だとおもっているんですけど、そんなパリ留学のきっかけで2番を改めて勉強してみて、2番というのは、何というか、常人の理解の範疇を超えてしまったような天才的な作品だということに何年か前ぐらいに気付いたんですね。その3番というのがちゃんとした構成、どのような意図をもって作曲したかがある程度想像がつくのに対して、2番と言うのは、僕にはもうまったくどのような過程で作曲したのか想像がつかないくらい天才な作品で、この作品にここ最近また魅せられてまして、ここ何度か人前でも弾いたり今回もこのリサイタルで取り上げることにしました。
🎵エネルギッシュ。荘重なところではあちらの世界まで耳が届いているのだろうか。淡々とした優しさも。
🎧名曲アルバム。グリーグ「ピアノ協奏曲」。ピアノ横山幸雄、矢崎彦太郎&東京フィル
⛳予定、計画ありき、よりも、何とか持ちそうな天気予報ありき、で急遽外出。
更新は27日15時11分
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