210826 クラシッククラブを聴く 松田理奈 バイオリン・リサイタル
暗く見えても、雲の向こうのわずかな明るみには、理屈を超えた希望が。
☆ ☆ ☆
松田理奈はニュルンベルク音楽大学並びに大学院を首席で卒業。第73回日本音楽コンクール第1位。ソリストとして第一線で活躍。ピアの三舩優子は第57回日本音楽コンクール第1位。 3歳からバイオリンを始める。桐朋学園で学んだ後ドイツのニュルンベルク音楽大学に留学、大学並びに大学院を首席で卒業。第73回日本音楽コンクール第1位。ソリストとして国内外の有名オーケストラと共演。ピアノの三舩優子は第57回日本音楽コンクール第1位。【演奏】松田理奈(バイオリン)三舩優子(ピアノ)【曲目】バイオリン・ソナタ第1番ト長調作品78(ブラームス)/バイオリン・ソナタ第3番二短調作品108(ブラームス)
ほか【収録】2021年6月10日ハクジュホール(東京)―番組紹介よりー
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松田理奈:今まで小品だったりとかいろんな曲を演奏させていただいてきたんですけども、その他の作品というのも初めてなんですけれども、三舩さんのピアノの音自体というのが、ほんとうに意思がはっきりしてらっしゃる。こういうふうにフレージングを考えてらっしゃるんだ、こういうふうに感じてらっしゃるんだという、完全に新しい刺激というものがたくさんありまして、違う角度からの融合というみたいなのが一つ大きな楽しみなのかなと思って弾いています。
三舩優子:理奈さんは、以前共演させていただいたときに、すごくパッションもあって、もちろん若々しい瑞々しさもあって、ぜひご一緒できららいいなあというふうに思っていたので、ブラームスはかなり重たいというか深い作品ですけれども、ですからこそいろんな解釈や見ているもの感じているものを越えて二人の融合が一つうまく出来上がったらいいなと楽しみにしています。
松田理奈:3番に関しては、かなり冷静にいられていない、でも冷静でいなきゃいけないというふうな、何か自分を抑えようとしている努力がたくさん詰まっているような感じがして、だからこそ2楽章の美しい温かいメロディーがほんとうにありがとうの気持ちで感謝みたいなのが存分に込められて
三舩優子:ピアノも端から端まで使い切るので体力も気力もとても必要という、ほんとうにチャレンジということばがぴったりの作品だなあと思いますが、感情的には抑制された情熱とか抑制されたノルタルジーとかセンチメンタリズムみたいなものを弾こうというよりは音色の種類をたくさん抱えていないと表現がとても難しい作品だと思います。
🎵1番が完成する前にシューマンの息子フェリックスが亡くなったというけれども、クララが亡き子を呼ばわる悲しみの声も聞こえる。2番たしかに抑制を思わせる旋律があってこそ第2楽章が一層熱く切々と内を貫く。
🎧名曲アルバム。アリ・パローゾ作詞、作曲「ブラジルの水彩画」
歌ペドロ・ミランダ、Perc宮澤摩周、ギター尾花毅
⛳14時21分更新
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