210709 クラシッククラブを聴く ニコライ・ルガンスキー ピアノ・リサイタル
「ロシア・ピアニズム」の正統派として高く評価されているピアニスト、ニコライ・ルガンスキーのリサイタルから、ラフマニノフの前奏曲14曲をお送りする。「ラフマニノフのプレリュードには多種多様なコントラストがあり、どの曲もそれぞれ小さなポエムを持っています」と語るルガンスキー。濃密なロマンをたたえた数々の小品を説得力あふれる解釈で解きほぐし、聴衆を魅了した。2018年2月17日、東京・紀尾井ホールでの公演から。―番組紹介からー
ニコライ・ルガンスキー
1972年モスクワ生まれ。モスクワ音楽院でタチアナ・ニコラーエワ、ヘルゲイ・ドレンスキーに師事。1994年チャイコフスキー国際コンクール第2位(最高位)。優雅で繊細、時に力強く輝かし演奏は、ロシア・ピアニズムの正統派として高く評価されている。2013年4月栄誉あるロシア人民芸術家の称号を授与された。ルガンスキーは、ロシア音楽、特にラフマニノフの演奏に定評がある。
曲目 オール ラフマニノフ
☆前奏曲集作品23から
1、嬰へ短調、3、ニ短調、4、ニ長調、5、ト短調、6、変ホ長調、7、ハ短調
☆前奏曲集作品32から
1910年ラフマニノフ37歳での作曲。ロシア的な叙情性近代的な手法も見られる作品。
1、ハ長調、2、変ロ短調、3、ホ長調、4、ホ短調、5、ト長調、12、嬰ト短調、13、変ニ長調
☆アンコール 前奏曲嬰ハ短調作品3第2
🎵コメントなしのこの回。作品23の5では粉雪が雪原に軽々と弧を描きながら表面を掃きすすむ感じ、また6ではあてどもなくさ迷い歩く感じ、7の騒擾がしだいにあたりを巻き込んでいくかの響き、
作品32の3の急進的な力強さ、4の性急なリズムに起きだして終わりの音の引け際、5は水際に音探り出しゆくような水のきらめきに耳を澄ませているような。12では凪を遊泳しながら繊細な光をかき鳴らしている。アンコールではロシアの極めつけを感じさせてくれた。
🎧名曲アルバムはカールマーン作曲、上柴はじめ編曲 喜歌劇「チャールダーシュの女王」
ソプラノ佐々木典子、二期会合唱団、岩村力&東京フィル
カールマン・イムレはハンガリーのバラトン湖畔にあるシオ―フォク生まれ。富裕な商人の家に生まれたが13歳で父が事業に失敗。働きながら作品を書き続けた。1915年この曲がウィーンで大ヒット。
カールマンも居酒屋でチャールダーシュを踊り楽しんでいたという。
⛳東京、沖縄の第4次非常事態宣言の中のオリンピック。どうなる病床使用率感染率、観客数。新型コロナの読みは誰にも難しい。
6時55分更新
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