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210625 クラシッククラブを聴く アンサンブル石田組

カリスマ・バイオリニストの呼び声高い石田泰尚率いる弦楽合奏団「石田組」が登場!繊細かつ熱量溢れる骨太サウンドに弘前の観客が沸いた白熱のライブを放送。201871日 弘前文化センター―番組紹介よりー

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(バイオリン)石田 泰尚、(バイオリン)廣岡 克隆、(バイオリン)丹羽 洋輔、(バイオリン)塩田 脩、(ビオラ)冨田 大輔、(ビオラ)萩谷 金太郎、(チェロ)門脇 大樹、(チェロ)玉川 克
 石田組を率いる石田泰尚、クラシック界ではまず見かけない風貌。Wikipediaによれば川崎市出身。明星高等学校国立音楽大学を首席で卒業、同時に矢田部賞を受賞。1994年から新星日本交響楽団コンサートマスター、2001年から神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロコンサートマスター。 神奈川フィルハーモニー管弦楽団やソロ活動だけでなく、石田自身がプロデュースする男性奏者のみの弦楽アンサンブル「石田組」、ピアソラを追及した「トリオリベルタ」、ピアニスト及川浩治の呼びかけで結成されたピアノトリオ「Bee」等、様々なユニットで活躍する。メンバーはみなオーケストラで活躍している。
 
石田の使用楽器は、1690年製G.Tononi。音色は石田の手になると骨太で繊細、けっこう力強い。

石田のコメント
聴きに来たお客さんを楽しませる、喜ばせる、感動させるみたいなそれしか考えてないというか、それを考えながら日々努力、練習です。クラシックとかロックとか弾きますけど、お客さんがその曲をよく知らない、この曲は何年に作られて、作曲者がどういう気持ちで作ったとか、そういうことを知らなくても、とにかく自分の演奏で喜んだり悲しんだりしてほしいなという感じですね。

 

曲目
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525」モーツァルト:作曲
アディオス・ノニーノ変奏曲」アントニオ・アグリ:作曲
(バイオリン)石田 泰尚
「映画「荒野の七人」のテーマ」エルマー・バーンスタイン:作曲、近藤和明:編曲
「映画「ニュー・シネマ・パラダイス」」エンニオ・モリコーネ&アンドレア・モリコーネ:作曲、近藤和明:編曲
「紫の炎」
ディープ・パープル:作曲、近藤和明:編曲
「津軽海峡・冬景色」三木たかし:作曲、松岡あさひ:編曲

🎵クラシックをもっと広範にするために、もうすこし何とかできないか、照明をもっとアクティブにするとか、衣装のパターンを打ち破るとか、と考えたことがある。もしかすればこれは石田のそんな模索の結果だったのか。
 石田が「組員を紹介」とメンバーを紹介。会場に笑い。「メンバーは男だけ。ここにいる7人を好きで尊敬してます。7人もぼくのことが好き(ここでまた会場に笑い)そういう感じでやってます」        

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525」、息苦しくなるほどの狭い空間を開け放ち、広い野も狭しと響きわたる自在な透過性を今朝は感じた。「アディオス・ノニーノ変奏曲」、この曲は、ピアソラが最愛の父の死に寄せて作曲した「アディオス・ノニーノ」を基にアントニオ・アグリが編曲したものだという。石田のソロバイオリン。石田といえば「紫の炎」だが、その「紫の炎」と対極にあるこの曲。骨太さと繊細さが本領であるなら、この曲では、懐かしみ、繊細さを。「映画「荒野の七人」のテーマ」「映画「ニュー・シネマ・パラダイス」」「紫の炎」、ディープ・パープル曲、近藤和明の編曲。解説では「イギリスのロックバンドが後世に影響を残した曲、石田組の公演には欠かせない、ボーカル・ギターをバイオリン一つでこなす石田のわざが光る」、と。平穏、マンネリズムを抉る鋭さに共感。石田はじけるこの曲がやはり石田の真骨頂。
 Wikipediaによると、「ディープ・パープルは、イングランド出身のロック、ハード・ロック・バンド。日本では「レッド・ツェッペリン」と並びハードロック・バンドの代表格の一つに数えられ、後のハード・ロック、ヘヴィ・メタル・バンドにも大きな影響を与えた。1976年に一度解散した[3]1984年に再結成した。2016年度に『ロックの殿堂』入りを果たした。」とある。うちにゆらめく幾つもの焔が見える。アンコールに応えるは「津軽海峡・冬景色」。バイオリンがむせび泣く。むせび泣く弦を久しぶりに聴く。飽きさせないこの強引さがおもしろい。

 

🎧名曲アルバム。沖縄民謡「谷茶前」。渡邉一正&東京フィル

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⛳津軽は、こぎん刺し、津軽塗、津軽三味線、弘前ねぷた祭り。こうして録音を聴いてみると、石田組の「炎」の響きには津軽の威勢のよさが踊っている。9時16分更新
 

 

 

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