210607 クラシック倶楽部を聴く 角野隼斗 Beethoven Chopin Sumino
1995年生まれ。3歳からピアノを始める。2018年東京大学大学院在学中にピティナピアノコンペティション特級グランプリ受賞。19年リヨン国際コンで第3位を受賞。
東京大学大学院修了。2018年9月から半年間フランス音響音楽研究所(IRCAM)で音楽情報処理の研究に従事。2020年3月東京大学大学院情報理工学系研究科を終了し現在はさまざまな舞台に立つばかりでなく、自作・編曲した動画を配信。ポップス・ジャズ・アニメ・ゲームなどジャンルにとらわれないオリジナリティあふれる音楽で人気を集めている。【曲目】スケルツォ第1番、夜想曲 作品48第1(以上、ショパン)大猫のワルツ(角野隼斗)ほか【収録】2021年3月9日 武蔵野市民文化会館 大ホール
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ベートーベンの和声の積み方というのは、けっこう、特にこの「ワルトシュタイン」なんかはピアノの音域が広がって、ピアノがすごく進化していったころに作られた曲の一つでもあって、高域、低域というのをガツンと使うみたいなのが多くて、でもそれはそれでベートーベンとしての男性的な力強い魅力というのがあって、そういうのを改めて聴いてみると、あ、すごいカッコイイなと思うんです。ロック的というか、ギターを低弦ですごく鳴らしているみたいな、うんと近いようなカッコ良さを感じるんですけど、なので、そういう曲としてショパンとの対比という意味でも面白いかなと今回弾かせていただきました。
音楽を届けたい、楽しんでもらいたいというのは、何らかわりはなくて、たぶん、僕もユーチューブとかの活動とコンサートでクラシックを弾くという活動が、もともとぜんぜん別のところにあって、どういうふうに自分の中で両立していけばいいのかなというのをいろいろ考えた時期があったんですけど、でも別にそれは200年前のフランツ・リストとかがやってたことと同じだなと思ったんですよね。昔のその当時のクラシックも演奏するし、自分で作曲アレンジ、即興とかもやるというということに改めて考えて気づいたときに、あ、この二つは自分の中でぜんぜん分けて考えなくていいんだと思うようになって、お互いにいい影響を与え合ってるんじゃないかなと思ってます。
ショパンはその音を出したときの響きがすごく輝いて洗練されているなというのを感じるんです。いろいろなところが緻密に輝いているんだけれども、でも、たぶん、すごくインスピレーションというのはだいじにしてて、ショパンだって即興演奏とかはしてましたから、そういうバランスっていうんですか、インスピレーションをだいじにするけれども、そこからそれをちゃんと曲として完成度の高いものに構築していくというところがすごく見習うべきところがあるなというか、自分にとってすごく大きな存在ですね。
「子犬のワルツ」と「大猫のワルツ」については、そうですね、それ(子犬のワルツ)の逆を行こうというか、子犬の逆は大猫かなあみたいな、その大猫であるのには理由がありまして、ショパンもジョルジュ・サンドが飼っていた子犬にインスピレーションを得ててというはなしがありますけれども、僕の実家で猫を飼ってるんですけど、大きい猫なんですね。大きんだけど太ってるんだけど、すごいジャンプしたり走り回ったり軽々と駆けまわってるんだけど、こう重量感はあるような、そんなようなところから、これも家でそういうのを見ながら即興してて、たところから生まれた曲なんですけども。ロマン派時代のなんか良いセンスはすごいありますよね。で、それにちょっとだけジャズっぽいハーモニーとかリズムを自分なりにちょっとだけ加えてみてるという感じです。
でも僕はやっぱりクラシックは大好きなんだけど、クラシックを演奏するだけではなくて、今の21世紀、多様なジャンルがあるわけですけど、そういうものと或いはそのどんどん取り入れる中で、こう混じらわせてこう次への世代へと音楽を繋いでいきたいという気持ちは強くて、何かそういうところはずっとやり続けると思います。
曲目
☆ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」 ベートーベン
☆スケルツオ第1番 ショパン
☆子犬のワルツ ショパン
☆大猫のワルツ 角野隼斗
🎵え、これが「ワルトシュタイン」? そう思った。一か所の打鍵の瞬間に意識はもう次の音に移り、次つぎに音を追い続けてゆく感じが。感情が一つのフレーズに留まり玩味するということが無いかに始めは聞こえていた。ピアノに遊ぶというか、ピアノは彼の遊びの一つなのではと。これを音楽の読みはすでに完了させ一種の超越ととらえたらよいものかどうか迷った。デジタルな音色の探り出しといった感じも。第2楽章の終わりのところで、この感じで次があり得るのだろうかと思ったところで第3楽章。夕景に映えるさざ波を抜き手抜き手で泳ぎわたりゆく感じが。「スケルツォ」、ワルトシュタインとは一味違う。感情を入れる余地を十分に学び知って後に、その余地を意識的に排しているように感じられた。コメントからそのヒントが。「逆に」。こう弾くであろうことは常道であるが敢えてその逆にといういわば挑戦なのだろうか。「大猫のワルツ」ロマンの作曲家の作品のような感じが。
今後の活動については聞いてみたい事項、それを質問し録ってくださっていたが。どんな展開が為されていくものか楽しみというよりも興味津々。このような感覚の音楽家はどんな作品展開、或いは演奏展開を踏みゆくものだろう。
🎧名曲アルバムは「ショーロス第一番」ヴィラ・ローボス作曲
リオで生まれた音楽「ショーロ」は、ポルトガル語で「泣く」という意味。どこか寂しくはかなげな音色に魅了されたヴィラ・ローボスが作曲したのが連作「ショーロス」なのだー番組紹介より
⛳結局きょうは買い物もなし。散歩もなし。へやの片付けに没頭。あるのは紙類ばかり。紙類のファイル化で一日は終了。16時54分更新
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