210519 クラシック倶楽部を聴く 黒川侑 バイオリン・リサイタル
第75回日本音楽コンクール第1位受賞をはじめ多数のコンクールで上位入賞。スイス・ロマンド、スペイン国立など国内外の楽団と共演を重ねるほかソロでも活躍を続ける。【演奏】黒川侑(バイオリン)久末航(ピアノ)【曲目】1.「イタリア組曲」から(ストラヴィンスキー作曲ドゥシュキン編曲)2.「神話」から(シマノフスキ)3.バイオリン・ソナタ第1番(ブラームス)【収録】2021年3月26日 ハクジュホール
黒川侑:1990年京都府出身。5歳からバイオリンを始める。以降のプロフィールはこちら。
久末航:1994年滋賀県出身。以降のプロフィールはこちら。
🎵黒川が特別に思い入れがあるブラームスの選曲について、彼が「ぶらあぼ」に語ったところでは、「ブラームスは大好きな作曲家。ヴァイオリン・ソナタは3曲とも好きですが、特に第1番の『雨の歌』は3曲の中で最も規模が大きい作品で、とてもやりがいがある曲なので選びました。例えばシューマンの作品ならば“親密さ”が感じられると思いますが、ブラームスには一種の“つらさ”を感じます。作品の中に書き込まれたブラームスの深い感情に共感する部分があり、それがひたひたと伝わってくるからこそ“つらさ”を感じるのだと思います。それが演奏を通して表現できれば嬉しいです」。
個人的にはシマノフスキの「神話」を面白く聴いた。ピアノがくれる波の音。そしてその間隙を縫うか漂うかのように玄妙に神秘的に響くバイオリン、解説では色彩といっていたが、その移ろいに心魅かれた。
これからまだまだ先に可能性のあるこのような若い演奏家の方々が、一日も早く多くの聴衆からの刺激でも才能が伸ばせるときが来るといい。それにしてもコロナの強靭さ、したたかさ、怖さは!
🎧名曲アルバム。シベリウス「バイオリン協奏曲」加藤知子のバイオリン。現田&東京フィル。
自分の作品が受け入れられなかったときの失意、聴覚障害と危機に瀕しても尚立ち直り再起。91歳まで生きた作曲家。
⛳14時05分更新
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