210525 クラシック倶楽部を聴く ルシエンヌ トランペットに恋して
(トランペット)ルシエンヌ・ルノダン・ヴァリ、(ピアノ)沢木 良子
秩父ミューズパーク音楽堂
ルシエンヌ:1999年フランス生まれのトランペット奏者。パリ国立高等音楽院でクラシックとジャズを同時に学ぶ。18歳でワーナー・クラシックスと専属契約。辻井伸行との共演は記憶に新しい。先ずはすべて耳から覚え、後で楽譜で確認する練習方法を取っている。
ルシエンヌのコメント
トランペット、授業で知ってすぐに気に入りました。自分の息が音になるところや、楽器の構え方とか……唇をうまく使えば人それぞれいろんな音色が出せる。それにどんなスタイルの曲も演奏できる。私はすぐに夢中になって世界中の曲を拭いてみたいと思った。クラシックもジャズも歌も何でも。
クラシックとジャズはバイリンガルのようなもの。私の演奏は自然体でいつも楽しんでいます。どんな作品だろうと、そこに“音楽”を感じるんです。頭で考えるのではなくて、自分の中から出てくるの。はだしで演奏するのは音楽を感じられるから。バイブレーションを感じるし、動いたり踊ったりしやすいの。自由な空間が欲しいんです。クラシックとジャズを行ったり来たりするのが好き。今朝の目覚めはクラシックで明日はジャズ。好きに選ぶことができるし、二つの音楽なしには生きられません。どちらも大事なんです。まだまだ上手になりたいし、常に学ぶことが大事です。いつも旅をしていたいとも思います。とにかく音楽をやっていきたいですね。素敵なホールで録音やコンサートを。そして常に楽しみたいんです。
曲目
☆「亡き王女のためのパヴァーヌ」ラヴェル:作曲
☆「スペインの七つの民謡」ファリャ:作曲
☆「組曲「動物の謝肉祭」から「白鳥」」サン・サーンス:作曲
☆「ロシアの踊り」オスカー・ベーメ:作曲
☆「オブリヴィオン」ピアソラ:作曲
☆「ウィーン風小行進曲」クライスラー:作曲
☆「愛の悲しみ」クライスラー:作曲
☆「スカルラッティの主題による変奏曲」マルセル・ビッチ:作曲
☆「ウォーキング・イン・ジ・エアー」ハワード・ブレイク:作曲
☆「虹の彼方に」アーレン:作曲
🎵 違和感のあったはだしも今回で違和感がとれた。しょうじきなところそればかりが気になり演奏をどこか曖昧に聴いたところがあったが、彼女はしっかりと柔らかな音色を聞き届け、これがルシアンヌと視聴者に納得させてしまった感じが。これも彼女が探り出した演奏を飽きさせず楽しく聴いてもらうためのパフォーマンスであるのかも。「トランペットはわたしの声です」。授業でトランペットの虜に。とにかく自由でありたい、いつも旅をしていたい、ずっと音楽をやり続けたいというルシエンヌ。サン・サーンスまではトランペットで物語を聴かせ、ベーメになると楽器がおしゃべりを始めるといった感じ。今回、トータルで自然な感じが。
もしルシエンヌがブラック・ダイク・バンドの制服で演奏したとしたら、音の自由さはどうなる? とナンセンスな想像を。爽やかでセクシー。
⛳21時13分更新
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