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210212 クラシック倶楽部を聴く 広瀬悦子 ピアノ・リサイタル6時52 

ヴィオッティ国際コン、ミュンヘン国際コンに入賞後99年アルゲリッチ国際コンで優勝。各地の音楽祭への出演のほか、バイエルン放響、モスクワ・フィル、N響などと共演。【曲目】ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」(ベートーベン)バラード第1番作品23、バラード第4番作品52(ショパン)ほか【演奏】広瀬悦子(ピアノ)【収録】2020年12月8日 武蔵野市民文化会館大ホールで収録(無観客収録)

ー番組紹介よりー

 

広瀬悦子はヴィオッティ国際コンクールとミュンヘン国際コンクールに入賞後、1999年マルタ・アルゲリッチ国際ピアノコンクールで優勝。1999年パリ国立高等音楽院を首席で卒業し、世界各地で精力的に演奏活動を行っている。これまでにNHK交響楽団、バイエルン放送響など国内外のオーケストラと数多く共演。情熱的でスケールの大きな音楽作り、美しい音色、幅広いレパートリーが高い評価を集め、世界に次々と活躍の場を広げている。

 

広瀬悦子のコメント

 フランスで受けた影響については 私、15歳のときにフランスに行ったんですけれども、ショパンだったりドヴュシーだったりラヴェルだったり、そのフランスで生活した作曲家の音楽がすごく好きだったということもあって、その作曲家がどんなところで暮らしたんだろうという事を知りたくてフランスを選んだんですけれども、そのときに痛感したのが、日本の音楽教育は全般的にそうなんですけれども、先生がこう弾いたら生徒もこう弾きなさいというのが多いんですけれども、フランスはいかに個性を表現するかの教育が多い。例えば初見の授業の中でも、そんなに弾けない子でも自分の思ったこと、表現したいことをほんとうに上手く表している。そういうのを目の当たりにして、そういった個性の確立と言うのがすごくフランスで受けたいちばんの影響です。

 当時、ショパンはあまり幸せな人生でなくて、やはり祖国愛が強い人で、ポーランドに帰れなかったというのがすごくショパンの心に影を落としていて、その時ロシアに占領されるという事態にすごく心を痛めて、自分がそこになにもできないというもどかしさだったり怒りだったり、そういうものをこのバラードにぶつけたというか、最後のコーダなんかほんとうに神様ってほんとうにいるんですかというそういう心の叫びだったり、そういうものをすごく感じます。

4番はほんとうにこうショパンの4曲の最後に書かれた作品で、ショパンが人生いろいろな経験をしてきて自分の特に影の部分というものをすごく感じる曲で、ほんとうはほほ笑んでいるんだけれども、心では悲しんでいるみたいな、そういう心の動きをすごくピアノの音に反映させているなというところが魅力だと思います。

 

曲目

ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調作品312「テンペスト」ベートーヴェン
バラード第1番ト短調作品23ショパン
バラード第4番ヘ短調作品52 ショパン
「愛のワルツ」作品57 第5 モシコフスキ

🎧名曲アルバム。「線路は続くよどこまでも」アメリカ民謡
19
世紀半ば労働者の多くはアイルランド出身の鉄道建設労働者の中から生まれた曲。わずか7年で3000キロが完成。急ぎに急がせられたというわけだ。辛い重労働。この歌が後にテキサス大学応援歌となり、「テキサスは君たちに注目し期待している。いかなる時も決して逃げてはならない」と歌われている。これを知り、またまた元気が出るのだ。

⛳けさは急ぎに急いでの更新。わたしのコメントは、価値基準から言えば、ほんとうはあってもなくてもいいのだが、広瀬が言う個人の大切さを思うとそうもいかず、4番の謎かけのような問いかけのような響き、そして順番は前後するが、テンペストの第3楽章の美しさに震えたけさでした。
6時52分更新

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