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210203 クラシック倶楽部を聴く アンサンブル・ディアーロギ 演奏会

アンサンブル・ディアーロギは「フォルテピアノ」「オーボエ」「クラリネット」「ナチュラル・ホルン」「ファゴット」の五重奏団。古典派の音楽を作曲当時の楽器の音色でおおくりする。【曲目】ピアノと管楽器のための五重奏曲変ホ長調作品16(ベートーベン作曲)ほか【収録】2019年1月23日 浜離宮朝日ホール(東京都中央区)ー番組紹介よりー

(ナチュラル・ホルン)ピエール・アントワーヌ・トレンブレイ:ナチュラル・ホルンはバルブもピストンもないのでそう呼ばれています。仲間の楽器には備わっている穴もキーもありません。すべての音は唇の振動で作られます。
(フォルテピアノ)クリスティーナ・エスクラペス:このフォルテピアノは1795年製のウィーンの製作者ワルターのコピー楽器です。

(ファゴット)ハビエル・ザフラ:今日の楽器の中で、この楽器のみパリで作られたオリジナル楽器です。19世紀初頭、音楽と楽器製作の重要都市だったドレスデンからパリに移住した製作者によるものです。
(オーボエ)ジョセプ・ドメネク:現代の楽器と同じ三つのパーツから成るオーボエです。同じくドレスデンの製作者による楽器のコピーです。

 

 🎵ディアーロギは「対話」、もっと聴衆とのコミュニケーションを取りたいと意識してつけたとか。(フォルテピアノ)クリスティーナ・エスクラペス、(オーボエ)ジョセプ・ドメネク、(クラリネット)ロレンツォ・コッポラ、(ナチュラル・ホルン)ピエール・アントワーヌ・トレンブレイ、(ファゴット)ハビエル・ザフラ。このメンバー、古楽器奏者というとどこか時代がかったアンチーク世界にあるかと思いきや、このページを見るとみなオペラ、オペレッタの陽気な世界で存外愉快に人生を音楽を楽しんでいるという雰囲気が。
それにしてもやはりおもしろいナチュラル・ホルン。穴もキーもない。音程はよくない、ということは正確な演奏はけっこう難しいということに。しかし作曲家はこのような特性も周知の上でやはりこの楽器を組み入れているのだろう。ナチュラル・ホルンについての音域などのあれこれはこちら

ハイドンの「ピアノ三重奏曲ニ長調 Hob.XV-16」。ハイドンには端正、律義といってしまっては語弊があるかもしれないがそんな感じ、それと気品を感じるのだが、それらがすこし奥まったところで穏やかに流れるといった感じ。ハイドン58歳での作曲。ベートーベンの「ピアノと弦楽器のための五重奏曲 作品16」。これぞベートーベンという情感の流れがどこに出て来るのかと待てど。ただ後の有名な数々の旋律が生まれる過渡期にあって、フォルテ・ピアノにはそんな序奏と言うか予兆が。解説では、これはモーツァルトの同じ楽器編成での曲をモデルとしたベートーベン26歳の作曲であると。

古楽器演奏は作曲者が生きた音楽の時代の空気感をやんわりと伝えてくれる。そして音程が狂いやすいことも含めてより人間的で優しい響きを醸してくれている。ロレンツォ・コッポラが、「美しい和音と旋律だけではなく、モーツァルトやハイドンが多様した演劇的な要素、時にはオペラ・ブッファのような面白おかしい仕掛けを解き明かしてお見せします」とクラリネットを置いて、とても分かりにくい、しかし親しみあるユーモアあふれる日本語を交えて愉快なパフォーマンスを三つ。ベートーベンのオペラからだったかと思うが。会場には幾たびも笑いが。これが愉快。

 

 

🎧イザーク作曲ニウ・ナオミ編曲「インスブルックよ さようなら」(カウンターテナー)青木洋也,(合唱)東京少年少女合唱隊シニア&ユース・コア,(リコーダー)古橋潤一,(リュート)櫻田亨ほか、指揮は長谷川久恵。

マクシミリアン1世の音楽好きと庶民性がいまもインスブルックに。500年の歴史あるすばらしいインスブルック。

⛳7時ジャスト更新。真冬並みの寒さが戻るとか。盛岡はくもり、雪。

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