210222 クラシック倶楽部を聴く 神尾真由子バイオリン・リサイタル
【神尾真由子(バイオリン)】2007年第13回チャイコフスキー国際コンクールで優勝。ロストロポーヴィチ、インバル、アシュケナージ、メータなどの指揮者と共演、国際的に活躍する【田村響(ピアノ)】2007年ロン・ティボー国際コンクールで第1位。オーケストラとの共演のほか、室内楽でも活躍【曲目】チガーヌ(ラヴェル)妖精の踊り(バッツィーニ)ほか【収録】2020年11月13日文京シビックホール 大ホールー番組紹介からー
神尾真由子
4歳でバイオリンを始める。11歳でメニューイン国際バイオリンコンクールジュニア部門で最年少入賞。2007年21歳で第13回チャイコフスキー国際コンクールで優勝。
田村響
3歳からピアノを始め、18歳でザルツブルクモーツァルテウムに入学。2007年20歳でパリのロンティボー国際コンクールで第一位。
神尾真由子のコメント
Q国際コンクール優勝後の変化について
21歳になりたててコンクールに出たんですが、そのときはどこに行っても右手を注意されるような状態で、自分でも自信がなくて、それによって表現できる幅が狭くなっていたんですが、20代の後半ぐらいからほぼ、ある日いきなりのように右手のつかえがとれたような気がしまして、それからは自分でも自由に弾けるようになったかなと思います。たとえば、声だと一息で弾けるところもバイオリンでは弓をちょこちょこ返さないとそんなに続かないところであったり、ほんとうに一息のように弾けるように弓を動かしていくというようなことであったり、弓をはやく使うこともけっこう難しいことだったり、色々なほんとうに自分の体という楽器のように弾くと思ったら至らない部分が難しい部分がたくさんあるので、そういう意味で右手というのは目には付きにくいですけれど、かなり大きなウェイトをしめるところかなと思います。
Q母親となって変わったことは
いい意味で、もっと大事なものがあるので、それまでは演奏が大きなウェイトを占めていたんですが、そこまでだいじでなくなったことがいいように作用しているかなあと思いますね。これは演奏家には付きものなんですが舞台に出る恐怖みたいなのが誰でもあります。よく言われるのが仕事が決まったら嬉しいけどキャンセルになったらもと嬉しいとか、いざ出ることになったら怖い、キャンセルしたくなるというのが常なので、そういう意味ではやはり(聴きとれなかったところ)いやだなと思っても、子どものことでひやっとするのに比べたらもう全然怖い事じゃないのでほんとうに最近は楽しく演奏させていただいてるなと思います。
Qプロコフィエフの「バイオリン・ソナタ第2番について
後半はプロコフイエフの、すごくフランス的な響きがありながら、ちょっとロシアの響きもありながら、ただロシアものにしてはかなり軽め、叙情的でリリカルな流れるような不思議なはーもにーだったりきれいなハーモニーだったりととてもきれいなので、聴いてあまりズドーンとする感じではなく、きれいだなと思って聴いていただけると思います。
曲目
「月の光」ドビュッシー 田村響のピアノ演奏
「チガーヌ」ラヴェル
「バイオリン・ソナタ 第2番」プロコフィエフ
アンコール 「妖精の踊り」パッツィーニ
🎵伴奏者を伴奏者といわず共演演奏家、クラシック倶楽部を聴くようになってから、こういう意識に育てられた。コンサートの途中のどこかに共演者のピアノが入ることはよくあるのだが、このコンサートではピアノが切り口となった。ピアノ演奏が最初に置かれることの効果は、その後の演奏でもけっこう耳が引き続いてピアノを拾ってくれるのだ。耳という器官はしもべ的であるところもあり、本人の意識があるところの音を集中的に拾う。場合によっては意識外にある音は一切、その時の意識中には拾わない。かといって聴こえていないかと思えば、集中するポイントから意識を取り戻せば耳にはちゃんと入ってくる。意識を外させない音とは、ということにも。
「チガーヌ」、ハンガリーのバイオリニストが演奏するロマ音楽を聴き影響され作曲したとか。影を落とし影をさらい、しだいにほの灯りを携えて抜け駆け出てまちを徘徊、あそびだすといったイメージが浮かんだ。アンコールの「妖精の踊り」もテクニックのすごさ、至芸を待ち望む期待の間隙に心行くばかりの答えを充当してくれる。ロマの影響力の大きさをここでも。「バイオリン・ソナタ 第2番」は神尾のいうところを参考に聴き、前よりはすこしは分かったような。自分の分類の中ではどうしても聞きたい一曲と言う範疇ではないが、神尾が弾くなら、そして聴いてみて、そして聴いてよかったと。
🎧名曲アルバムはイザークの「インスブルックよさようなら」
編曲者のニウ・ナオミ、これはよく目にする名だけれども、さてはて、カワイ出版の頁に飛んでみると。この方もやはり何だかすごい方。大丈夫かな横文字、ほほ笑んでよね横文字さんと語りかけつつ転載。
東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。アメリカ・ボストンのニューイングランド音楽院 大学院修士課程作曲科首席修了。
あわせてAcademic Honors賞、Distinction in Performance賞受賞。
同校の推薦により全米名誉音楽家協会(Pi Kappa Lambda)終身会員に選出される。
第12回名古屋市文化振興賞作曲部門入選(第1位)、アメリカの作曲賞 『The Toru Takemitsu Award for Composition』等の作曲賞を受賞。
また音楽を担当したNHKオーディオドラマ「母から母へ」により、『ギャラクシー奨励賞』、 「戦争の悲しみ」により『放送文化基金賞・本賞』、『ABU(アジア太平洋放送連合)賞』、 『イタリア賞』の各賞を受賞。
現在、自身の作曲活動に加え、モダンダンスのための音楽やNHKのドラマ音楽の作曲、 NHK「名曲アルバム」、「みんなの童謡」、「日本うた絵巻」、「全国学校音楽コンクール (スペシャルステージ)」等、多くの音楽番組の編曲も手掛けている。
⛳曇り空。5時近くに起きて、きょうはあたたかいと感じられたけさ。8時40分更新
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