210114 クラシック倶楽部を聴く ニルス・メンケマイヤー 室内楽演奏会
メンケマイヤーは2006年バシュメット国際ビオラ・コンクール覇者。ビオラが特に重要な役割をつとめる室内楽の名曲を、名手メンケマイヤーの演奏でお送りする。ー番組解説よりー
ビオラが重要な役割をつとめる室内楽の名曲を、名手メンケマイヤーの演奏でお送りする。ドイツ・ブレーメン出身のニルス・メンケマイヤーは、2006年、ユーリ・バシュメット国際ビオラ・コンクールで優勝した俊英。「ビオラは天国と地上の間にある楽器です。光り輝くバイオリンに対し、ビオラは影と憂いの楽器。暗く陰影を帯びたビロードのような音色が、心に奥深いところに訴えかけてきます。(メンケマイヤー)」
楽曲
☆「バイオリンとビオラのための二重奏曲 K.423から 第2楽章」モーツァルト:作曲
(バイオリン)山根 一仁、(ビオラ)ニルス・メンケマイヤー
☆「ピアノ、クラリネットとビオラのための三重奏曲 変ホ長調 K.498」モーツァルト:作曲
(ピアノ)島田 彩乃、(クラリネット)コハーン・イシュトヴァ―ン、(ビオラ)ニルス・メンケマイヤー
☆「ビオラ・ソナタ第2番 変ホ長調 作品120第2」ブラームス:作曲
(ビオラ)ニルス・メンケマイヤー、(ピアノ)島田 彩乃
🎵「ピアノ、クラリネットとビオラのための三重奏曲 変ホ長調 K.498」、ビオラはバイオリンが添い鳴っていて自然というパターンに親しんでいるせいか、バイオリンのない曲をきいていて、その1オクターブ上あたりをバイオリンが鳴っているように、これは幻聴に近い感じなのだが、そんな感じに捉えられることがある。この曲、ジョークを飛ばしながらのことばの戯れのような。「ビオラ・ソナタ第2番 変ホ長調 作品120第2」、これは、ビオラが確固たる立ち位置を得、陣取って鳴り響いているという感じ。ブラームスはよくわからないが、人の底の想いを持ち上げ芸術上の市民権を得させてくれているかなと。番組解説にもあったが、WIKIにも、これはブラームスが晩年になって創作意欲を失っていたところ、名クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトの演奏に刺激されて立て続けにクラリネット作品を作曲したが、ブラームス本人によってビオラ用に書かれた曲。やはり、これもクララ・シューマンに批評を求め、またロベルト・シューマンの影響もあるのかもしれない。このところは、磯部周平の研究に詳しいらしい。
🎧名曲アルバムはプーランク「愛の小径」
波多野睦美のメゾ・ソプラノが自然な感じで耳に。二次大戦中、ドイツにパリが占領され、プーランクはパリの南230キロのノワゼーに疎開。こんなさ中にパリ公演ができる日を信じて作曲された一つがこの「愛の小径」。エスプリが効いた一曲との番組解説。
⛳外気温は1℃程度か、日中は3℃までにはなりそう。いくらかは雪も解けるだろう。7時更新
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