210118 クラシック倶楽部を聴く マテュー・デュフォー フルート・リサイタル
マテュー・デュフォー フルート・リサイタル
20歳でトゥールーズ・キャピタル管の首席就任、以降各地の名門オケの首席を歴任。2015年にはベルリン・フィルの首席に。ソロでも活躍するデュフォーの美音は必聴!―番組紹介よりー
【曲目】
プーランク:フルート・ソナタ
ミヨー:フルートとピアノのためのソナチネ op.76
ライネッケ:フルート・ソナタ ホ短調「ウンディーネ」op.167
【演奏】
マテュー・デュフォー(フルート):1972年パリ生まれ。8歳から本格的に始める。現在ベルリン・オーケストラ首席奏者。
浦壁信二(ピアノ):1969年生まれ。都立芸術高校、パリ国立高等音楽院に学ぶ。国内外の演奏家と共演。洗足楽員音楽大学客員教授。
【収録】2019年7月30日 武蔵野市民文化会館(東京都武蔵野市)
🎵デュフォーいうに、器楽はみな歌うような演奏を心がける。声は最も原始的な楽器だが声をイメージして歌うような演奏を心がける。フルートは声にいちばん近く、息と音がフルートに歌いかけるように息と戯れながら、フルートと戯れるように奏するのだという。また美しい音とはポジティブな感情もネガティブな感情も伝わる音のことで、変化や柔軟さがあってこそ音楽で、物語を語りメッセージを伝えられる音なのだと。何れ美しいだけの音は厭きられるとも話している。
3人の作曲家による、それぞれの色合いをもったフルートの音。「ウンディーネ」、水の精を歌うフルート。時として陰影も伴う奥行きのあるフルートにピアノがけっこうドラマを付加してくれる。水の面をすべり揺らぐものがしだいに森の木立のかしこにあすをかなしく希望をさがしめぐるという感じが。悲しく呼ぶような、はたまたそれが木漏れ日に慰められてでもいるような魂のひとり歩き。第2楽章でアクティブに。いいじゃないの、これで、けっこうこれも愉快愉快と聴こえてからは解放されたような伸びやかさ。次楽章、それこそ、こうか、ああかと歌うような。終章、追いかけるのはピアノかフルートか、フルートかピアノかと華麗に勢いづく先の静けさ。
🎧名曲アルバムはマトス・ロドリゲスの「ラ・クンパルシータ」(バンドネオン)小松亮太(演奏)オルケスタ・ティピカ ~ウルグアイ・モンテビデオ~ー番組紹介からー
1917年第一次大戦のさ中の初演。ロドリゲスが学生だったときに、仲間との行列行進のために作ったとか。ものすごい勢いで世界を席巻したらしい。久々に聴くバンドネオンは小松亮太。
⛳きのうのクラシック音楽館、武満というのでつい聴いてしまった。あの管の横割り、縦割りの配置は、やはり会場にいてこそ聞き分けられる効果のように思った。「武満さんには悪いけど」と鈴木独自の管配置だったような。ラーション、ベルワルド、ともに初めて聴く楽曲。コレギウム・ジャパンの顔、鈴木雅明の今一つの顔を指揮に見る。
そういえばフジコヘミングが新刊を。インタビューで「最も美しいものは音楽と自然」と。同感。
真冬日となりそうなきょう、しかし写真日和。そう思う日はあっても、なかなか実行に移せないでいる。コロナって何か根を生やす促進作用もあるようで、外出が億劫になってきている。
朝食1時間はさんで、9時12分更新。
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