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201228 クラシック俱楽部を聴く MAGNUMTRIO フルートアンサンブル

MAGNUMTRIO フルートアンサンブル 福岡県春日市公開収録

世界が注目する次世代型フルートアンサンブル「MAGNUMTRIO」が登場多久潤一朗、神田勇哉、梶原一紘による、超絶技巧を駆使した圧巻のパフォーマンスちくわ笛 歌劇「ルスランとリュドミーラ」序曲(グリンカ)、コロブチカ(ロシア民謡)、アヴェ・マリア(バッハ/グノー)、童謡メドレー、クロック・アラーム(多久潤一朗)、ミニマルアニマル(多久潤一朗)、剣の舞(ハチャトゥリヤン)、交響詩「死の舞踏」(サン・サーンス)、ハイランドパーク(多久潤一朗)、ブラックバード(マッカートニー&レノン)、くまばちは飛ぶ2020年9月福岡県春日市公開収録―番組紹介よりー

<プロフィール>
 2006年、東京藝術大学在学中に結成。多久潤一朗、神田勇哉、梶原一紘による次世代型フルートアンサンブル。ピッコロからアルト、バス、コントラバスフルートなどの特殊管、尺八型、リコーダー型、中華型、スライド型などの改造頭部管を使う。
 フルートのイメージからは想像し得ない音響を生み出す様々な特殊奏法や超絶技巧を駆使する特異なスタイルのパフォーマンスが注目され、世界各国で公演を行う。2020年ロシアのサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で行われたフルートフェスティバルに日本代表として出演。(番組の解説)

【曲目】

☆「歌劇「ルスランとリュドミーラ」序曲」グリンカ:作曲、多久 潤一朗:編曲
☆「コロブチカ」ロシア民謡:作曲、多久潤一朗:編曲
☆「アヴェ・マリア」グノー:作曲、多久潤一朗:編曲
☆「童謡メドレー」多久潤一朗:編曲
☆「クロック・アラーム」多久潤一朗:作曲
☆「ミニマルアニマル」多久潤一朗:作曲
☆「剣の舞」ハチャトゥリヤン:作曲、多久潤一朗:編曲
☆「交響詩「死の舞踏」」サン・サーンス:作曲、多久潤一朗:編曲
☆「ハイランド・パーク」多久潤一朗:作曲
☆アンコール「ブラックバード」ポール・マッカートニー&ジョン・レノン:作曲、多久潤一朗:編曲
☆アンコール「くまばちは飛ぶ」リムスキー・コルサコフ:作曲、多久潤一朗:編曲

🎵多久が「フルートを突き詰めすぎた団体」と自分たちを紹介。3人がコンサートフルート、アルトフルート(音が4つ低い)、バスフルート(1オクターブ低い)、コントラバスフルート(2オクターブ低い)この何れかを担当、或いは持ち替えて演奏。フルートは楽器が大きくなればなるほど音量がすこしまろやかになって音色がやさしくなると。この低音フルートだけでグノーの「アヴェ・マリア」を演奏。

 特殊奏法を極めたきっかけについて、多久は「簡単にいうと普通じゃない奏法です。フルートという楽器は特殊奏法が非常に多い楽器です。なぜかというと口でできることを増幅するシステムだからなんです。なので口でぷっと弾けばそれがフルートに反響して打撃音にもなりますし、管の中に息を吹き込んでヒューッと流したり、色々な特殊な音響を生み出すことが出来ます。私がもともと現代音楽を専門にやっていたからなんですね。現代音楽では特殊な音を出すことが非常に多い。ただ、特殊な音で特殊な音楽をやっているから、結果ふつうになってる。なので僕は特殊な奏法でふつうの音楽をやったら、これがいちばん特殊なものになるんじゃないかなと思って、それがアイデアの発端です」と語り、また、神田は「音楽大学で楽器を学ぶという事は、クラシックのレパートリーをきちんと弾けることが前提になってるんですが、現代音楽を演奏してくれと依頼が来たり、コンクールの課題曲になったりした時に、特殊奏法が出て来て、皆さんはそれをとりあえずできるようになるまで習得するというところがふつうのルートなんですけれども、私たちはその特殊奏法がぽこっと一つだけ出てきたのが、こんなにおもしろい音がするのを、ただその音楽のために一回だけ使うのはもったいないと、これを如何に形を変えて面白い音楽にできないか、特殊奏法というのは非常に重要な私たちの活動の軸になってます」と語る。

多久の編、作曲にはぜんたいに遊び心が感じられる。自分が楽しく愉快になる旋律を編み出し組み立てるという感じが。

「童謡メドレー」では機関車が蒸気を噴き上げる音、滴がしたたる音、ぞうの鳴き声、小鳥のさえずり、にわとりの鬨の声、ウミネコの鳴き声。蜂の羽音、茶摘みの忙しさ爽やかさの音までを追求する愉快な自然描写。

「剣の舞」は改造フルートでの演奏。グリッサンド・ヘッドジョイント、リコーダー・ヘッド・ジョイントとちょっと見落として音だけを聞いた部分ではあったが、移動式の吹き口にはびっくり。

「ハイランド・パーク」ではタップ、足踏み、アンコールの「ブラックバード」では口笛。可能な限りの模索、試行錯誤。「くまばちは飛ぶ」は、いたずらなくまばちが、どこにどんな悪戯できるところがあるかと好奇心いっぱいな目を光らせながら飛ぶさまが浮かぶ。これがまさしくMAGNUMTRIOの好奇心に相通じると思われた。

 

🎧名曲アルバムは「月の砂漠」作詞の加藤まさをが愛した御宿町の美しい景色とともに、藤井フミヤの歌と異国情緒あふれるアレンジでお送りする。有賀啓雄作曲。藤井の遠くにあこがれるような声を聴きながら見るとさらに多くの方々が演奏に関わっているのにきょう気づいた。

⛳クラシック倶楽部の後の番組「ウルトラ重機」。500トンの橋げたを宙づりに車輪128個ついた転車台に載せるクレーン車。運ぶに設置するに優れたる転車台。また新千歳空港が6,5メートルのプラウ付除雪車14台で3キロの滑走路を短時間で、10分と聞いた気がするが、いくら優れた機能でも10分は、30分かの聞き違いかもと、それで短時間で滑走路を使用可能にする除雪車。ノルウェーのロッククリアリング。ニューカレドニアのニッケル鉱山で活躍するスラムポットキャリア、これが1750℃のスラグ(いまのところ産業廃棄物)を運び投棄する重機。とにかくすごかった。こういった重機がありとあらゆる開発を可能に。

 もしこんなすごい光景を音楽にするとしたら、パイプオルガンだろうか。そういえば、断片的にしか見なかったがパイプオルガンコンクールで黒人の音楽家が優勝(あとで調べたところ2019年モントリオールでのカナダ国際音楽コンクールで、優勝はアメリカのアルシー・クリスⅢ)。いつもなぜオケに黒人の方がいないのか不思議だったが。

10時13分更新

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