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201223 クラシック倶楽部を聴く 清水和音ピアノ・リサイタル

「こども情景作品15」シューマン:作曲,(ピアノ)清水和音,「バラード第4番ヘ短調作品52」ショパン:作曲,(ピアノ)清水和音ほか 「巡礼の年第2年(イタリア)からペトラルカのソネット第47番」リスト:作曲,(ピアノ)清水和音,「ピアノ・ソナタ第30番ホ長調作品109」ベートーベン:作曲,(ピアノ)清水和音 ~2020年9月30日NHKホールで収録~―番組紹介よりー

清水和音20歳でロンティボー国際音楽コンクールピアノ部門優勝。リサイタル賞受賞。世界的な指揮者、オケと共演。

曲目

「こども情景作品15」シューマン
「バラード第4番ヘ短調作品52」ショパン

「巡礼の年第2(イタリア)からペトラルカのソネット第47番」リスト

「ピアノ・ソナタ第30番ホ長調作品109」ベートーベン

自分にとっては初めての曲についてググってみると、

「巡礼の年第2年イタリア」には、ペトラルカのソネットが3曲収められている。第47番、第104番、第123番である。
 ルネサンスを代表する抒情詩人フランチェスコ・ペトラルカ( 1304-74)の代表作「抒情詩集」の中には、ソネットと呼ばれる14行の定型詩が収められている。この第47番は、ラウラという女性に捧げた詩がもとになっている。
イタリア人フルーティストのニコス・ピィファロ・ヴィンチェンゾさんに、次のように訳していただいた。

「彼女のふたつの瞳が私の心をつかんだ
この日、月、年、季節、時代、時間、点、美しい国、位置に感謝する
弓でハートに矢を打たれ、心の深いところに傷が入り込んだときの
初めての甘い苦痛に感謝する
私が彼女を呼ぶ多くの声、ため息、涙、欲望に感謝する
そして、彼女の名声を探し求め、彼女以外のほかの対象を持たず、
ほかの女性に振り返らない私の考えに感謝する」

コメントは「作曲家はみんな譜面に託すわけですからやはり分かってもらえるように書いてあるはずであるという前提で演奏するというのが基本的な姿勢なんですけれども、それと同時に一人ひとりの作曲家のことでいえば、人と付き合うのと一緒だというのが基本で、シューマンのパーソナリティがどうかというのはもちろん勿論想像でしかないですけども、とても温かい人なんだろうなとそういう感じがしますね。温もりを感じるとか近い感じがするとか、いつもそばにいてくれる感じですね。音楽家はシューマンとシューベルトはみな大好きですよね。多くの人が。それはやはりそのあたたかさなんではないか、そう思いますね。ショパンは演奏家に遠慮させるというか、あまりにも凄すぎて傍にいたらもうみんなが遠慮するんじゃないか、そんな感じがしますね。人にはおそらく優しくてジェントルマンで知的で、あらゆるものがそろっていて、傍にいたらまあ遠慮して除けて避けて通るかなとそんな感じがしてます。それにもかかわらずその表面的なメロディーはほんとうに分かりやすくて魅力的で、みんながショパンを好きになるのはそっちの方面だと思います。演奏家の立場で言うとある意味近寄りがたいというのが正しい表現のような気がしますね。リストは何たって大スターで、華やかで、基本的にオペラが頭の中にいつもあって、神様だとか悪魔とか、天使だとかそういうものが音楽のどの曲を聴いても何かそういうものが聴こえてくる。そのおとぎ話的なものが楽しめる。僕大好きですねリストは。この傍にいたらいちばん仲良くできるんじゃないか、そんな感じがします。ベートーベンは何なんでしょうね、もういろんな顔があってその多くの演奏家たちがおそらくその一部分を深く自分の中に入れていくというか、ベートーベンのほんの一部に触れることで、なんかとても巨大な存在に接しているという体験ができている、そんな感じだと思いますね。あまりにも多くの面がありすぎて、しかもそのとてもおそらく難しい人間で複雑怪奇な内面を持ってるんだけども、表に出ているものは常に単純でわかりやすくて、この二面性というか、中身と表側の違いの面白さというようなものがいつも興味深いですよね。」

🎵清水和音、他の番組などで聴く機会がけっこうある。そのたびに曲への親和性というものを感じて来た。それがコメントを聞くと、やはりそれぞれの作曲者に対する個人的な思いがあるらしい。今回の収録からは、ベートーベンの「ピアノ・ソナタ第30番」の第一楽章の終わり部分のピュアな響きが心に落ちたのと、コメントを聞くことでより一層この音楽家のリストとの親密さ、感覚的に、それは人格的な側面もあるのかもしれないが、相通じる親和性を実に肯定的に聴くことができ、また演奏4曲のうちやはりリストが印象にのこった。

 

🎧名曲アルバム。ベートーベン「第九」。梅田&東京混声&東京フィル。初演の3年後に没した。この3年は病苦を抱えての3年。しかし有終の美を飾った第九は先の人気投票で第一位。この凡人ですら岩手の初演には合唱に参加している。全存在を高みに引き上げ昇華してくれる。

⛳秘境鉄道、けさはアフリカのボレボレ列車、ザンビア~タンザニア路線。このなかでタンザニアの方々の民俗の踊りに難なく入ってリズムに合わせパワフルに現地の人とともに踊った日本の若者。人々には大うけ。これひとつで垣根が一気に取り払われ距離が縮まる。異文化を知り同化することの重要さがここにも。とび交う「ア・サンテ!(ありがとう!)」。7時3分更新

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