201207 クラシック倶楽部を聴く ザルツブルク音楽祭2020 イゴール・レヴィットのベートーベン
ザルツブルク音楽祭2020 イゴール・レヴィットのベートーベン▽生誕250年にピアノ・ソナタ第31番、第32番を注目のピアニスト レヴィットが熱演 ザルツブルク音楽祭2020 イゴール・レヴィットのベートーベン▽生誕250年を記念して行われた、ベートーベンのピアノ・ソナタ全曲演奏会の最終公演▽【曲目】ピアノ・ソナタ第31番変イ長調作品110(ベートーベン)、ピアノ・ソナタ第32番ハ短調作品111(ベートーベン)【収録】2020年8月21日 ザルツブルク祝祭大劇場大ホールー番組紹介よりー
イゴール・レヴィットは1987年、ニジニーノヴゴロド生まれ。8歳のときに家族と共にドイツ移住。2009年ハノーファー音楽演劇メディア大学において、理論・演奏の両方で大学史上最高の成績でピアノの学業を修める。これまでにカール=ハインツ・ケマーリング、マッティ・ラエカッリオ、ベルント・ゲーツェ、ラヨス・ロヴァトカイ、ハンス・ライグラフに師事。2005年、テルアヴィヴのアルトゥール・ルービンシュタイン・コンクールに最年少で参加し、銀メダル及び最優秀室内楽演奏賞、観客賞、最優秀現代音楽演奏賞を獲得した。
居住地のベルリンでは、サドラーズウェルズ・インディペンデント・オペラ管財人団の厚意により与えられた、スタインウェイDグランド・ピアノを使用している。
31番に関し、作曲者はチェロソナタ第5番にみらるように、後期の作品ではフーガの応用に大きく傾いている。この曲の終楽章は、最後の3曲のピアノソナタの中では最も典型的にフーガを用いたものである。ドナルド・フランシス・トーヴィーは「ベートーヴェンの描くあらゆる幻想と同じく、このフーガは世界を飲み込み、超越するものである」と述べた[3]。(wikiから)
🎵メトロポリタン歌劇場かザルツブルク祝祭大劇場か、で、そちこちググってみると、グレードからいえばそれはやはりザルツブルク祝祭大劇場の方でしょうという結論に。行ってみたことのない者の戯言もまた楽しからずや、というところで。何もかもが中止、延期と思いこんでいたところ、ネット配信なども交えて開催されていたらしいザルツブルク音楽祭。その最後部分に辛うじてあやかれたという次第。
イゴール・レヴィット、あらかじめプロフィールをググっておいたけれども。実は予備知識はない方が先入観なく聴くことが出来る場合が多いのだけれども。あらかじめそのすごさを知らされると、これはすごいえんそうであると聴かねばならないなどと奇妙な心境になっていることがあるからだ。
それにしてもイゴール・レヴィットのドラマティックな演奏は! 確信に満ちた力強い打鍵には狭量な思惑、思索などはみな吹き飛んでしまう。一音一音に次の音はどんなふうに? と次の驚きを期待し待つ心境にさせられるのだ。すったりと凪いだ湖に穏やかに細かに細かに明滅する光、陰影を連想させるところでさえ、一音一音の微妙な音の間合いでも心が次の予感に震える。イゴール・レヴィットの演奏はそびえたつ岩壁。みあげている人がいかにも小さく点となっていくような心境となる。コロナがなければブラボーの嵐は極致に達したはず。
イゴール・レヴィットの演奏には、ふと三島由紀夫作品が思いだされた。それとこれも根拠のないふと思った程度の事なのだが、これらのピアノ・ソナタをより深く理解するためには、ほとんど同時並行で作曲していたという『ミサ・ソレムニス』や『ディアベリ変奏曲』も丹念に聴いてみる必要があるかもと。いまそこまでの根気に欠ける自分がいうのもどうかとは思うのですが。
🎧名曲アルバム。
これがまた小山実稚恵さん弾く、いつの間にかさん付けに。岩手だからか何なのか理由は自分にもわからない。とにかく小山さんのベートーベンのピアノ・ソナタ第32番。いま聴いたばかりの32番。これはジョークではないだろうと思いながら、どこかで愉快な笑いが抑えきれない。イゴール・レヴィットを聴いたばかりの小山さんの演奏が今回は実に女性らしい繊細な響きに聴こえてきたのは不思議だった。あのジャズ部分の明るいリズム。ここに小山さんがいると感じられる素敵な演奏。
ベートーベンはコーヒーを毎朝欠かさずに飲んで作曲に取組んだらしい。あらら、私も毎朝コーヒーを欠かさずに飲んでいるんだけれども(笑)。カフェで注文することも忘れてひと目を気にせずに思索に没頭したというから、その集中力、何かに捕えられたときのベートーベンは、山形で作曲をしておられる木島由美子さんがよくおっしゃる「あっちの世界」「向こうの世界」に行ってしまっていたのだろう。
⛳けさは寒そうな曇り空。それが気分は晴れやか。音楽ってやっぱりすばらしい!
はやぶさ2の明るいニュースとともに6時53分更新
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