201209 クラシック倶楽部を聴く フィルハーモニック・ファイブ×ベートーベン×デジタルアート
ウィーン・フィルのメンバーを中心に結成されたピアノ五重奏団▽デジタルアートミュージアム「チームラボプラネッツ」での演奏▽ベートーベンの音楽に新たな光を当てる【出演】フィルハーモニック・ファイヴ,ティボール・コヴァーチ,エカテリーナ・フロロヴァ,ゲルハルト・マルシュナー,ペーテル・ソモダリ,クリストファー・ヒンターフーバーー番組紹介よりー
🎵 この収録は、NHKとUNITELの国際共同企画。
クラシック界のあるオーソリティーが、クラシックの曲には何も付け加えて欲しくないと仰っていたが、この五重奏団の意図するところの「本気」に打たれた。当初は制作、企画の演奏者を巻き込んでのゴリ押しではないかという思いも。ところが、聴き進むほどに納得。「ピアノ・ソナタ 第32番」が編曲により「ルートヴィッヒのラグ」として登板。これはもうベートーベンがジャズに行き着いたというか探りあてたというか、それで有名なのだが、これを皮切りにどう展開するのか興味津々で次に。「ピアノ四重奏曲 作品16 第2楽章」、音で楽しみ視覚で楽しむ。続く「テレーゼの夢」、ベートーベンが愛した女性、なぜかベートーベンの恋愛は成就しない。テレーゼの方がベート―ベンの音楽を夢に見、夢で聴くであったか、そのような思いめぐらしからのコヴァーチの作曲。「セレナード作品25から」、ここではバイオリンがフルートパートを務める。「交響曲第7番第2楽章」が「シネマ風アレグレット」として登場。これは生涯的に聴いていた楽曲でもあり切々と興味深く。あのバイオリンンの高音は4ポジションであったか、3ぐらいだったかもしれないが実に効果的。次の「ピアノ協奏曲 第一番 ロンド」が「ロンドとチャールストン」での登場、1920年のチャールストンへと、1917発表のティコティコへと自在に変容。ここから5重奏の意図が鮮烈に訴えてくる。ここでコヴァーチのコメントが俄然精彩を帯び説得力を効かせる。コヴァーチ語るに、21世紀の美のルネサンスがここに。さまざまなインスピレーションがわく。あの時代の古い教会や大聖堂などの英知、力強さ、美がここにある。彫刻、音楽、絵画、文学は互いに響き合うもの。クラシック音楽の天才ベートーベンはジャズが生まれる100年以上も前にジャズを響かせている。ベートーベンはジャズの預言者。芸術の巨人レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロを筆頭に当時の錚々たる大芸術家の名を連ねて、ベートーベンは彼らと並んで力強いメッセージとともに生き続けると。ベートーベンの作曲への誠意、新しいものを造ろうとする勇気、彼は後の世代にも必ず理解してもらえると信じていたのだと。落涙。ベートーベンは古びない、ベートーベンはどの時代の音楽とも並び立ち凌駕し、未来永劫に新しいというこの5重奏団のメッセージがぎりっと鳩尾に落ちる。たしかに、演奏を聴きながら、大聖堂も見えたと実感した瞬間がある。続く「ピアノ・ソナタ17番 テンペスト」が「カリビアン・テンペスト」とジャズ仕様。どんな仕様をまとってもその時代の音楽を巻き込み元曲が映えるベートーベン、21世紀の奏者とデジタルをも吸収し映える曲の見事さ、奏者の渾身に感動! この楽団、たちまちに最先端のデジタルアートを吸収し、消化し昇華させる力あるメンバーたち!
🎧名曲アルバム。「祖谷(いや)の粉ひき唄」(唄)早坂光枝,(尺八)三橋貴風,竹井誠,水川寿也,渡辺淳,(ギター)高井寿,(エレキベース)前田JIMMY久史 ~徳島県祖谷地方~-番組紹介よりー
祖谷は平家の落人部落なのだが、これは全国的にある。岩手で知るところは鳥取春陽の先祖たちがたどり着いた新里村、刈屋北山。周囲はやはり北上山系の1000m級の山々に取り囲まれている。実際行ってみたけれども、その山中に立てこもるように見張りを立てて暮らしていたようだ。祖谷でも追手がきたときには切り落とせるようなつり橋があるなど、どれほど追手を畏れて山奥にへ山奥へと逃れ苛酷な条件に暮らしたものかがわかる。琵琶を弾くにも音を悟られないように滝の傍で弾いたとか。「そば米」挽きといっても米ではなくそばなのだが。こんな思いめぐらしで肝心の唄が遠くに飛んでしまっていた。また改めて聴いてみる必要がありそう。
⛳ジョン・レノンの没後40年の番組を後ろに聴きながら6時50分更新。
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