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201204 クラシック倶楽部を聴く チョン・キョンファ&ケヴィン・ケナー Ⅱ

巨匠バイオリニスト70歳の記念演奏会。キョンファが指の故障から復帰後、共演を熱望したのがピアニスト、ケナー。二人の熱演からブラームスとフォーレの名ソナタを紹介。チョン・キョンファ待望の来日公演から。「人生最愛の作曲家」と語るブラームスの傑作ソナタを、70歳の節目に新たな解釈で演奏する。今、最も信頼を寄せるピアニスト、ケナーとの音楽作り、ブラームスへの思いを語ったインタビューも紹介。【収録】2018年6月5日東京オペラシティー番組紹介よりー

【曲目】
バイオリン・ソナタ第1番(フォーレ作曲)
バイオリン・ソナタ第3番(ブラームス作曲)
「美しい夕暮れ」(ドビュッシー作曲)ハイフェッツ編曲

🎵ケナーと組んで8年というキョンファ。ケナーが強く共演を望み実現したもの。音楽で自由に対話できるという。「この自由を得た今こそが私たちの音楽の始まりね」。フォーレの曲は音楽で自由に対話ができる曲として選ばれている。事実、第一楽章で、これはこうでしょ、ああそうだね、とバイオリンとピアノの語らいが。そこに「音の対話ができるようこの曲に集中しようと取組んだ」といった解説が。この番組では、これはなぜかと思っていると、疑問に対する答えをすっと流してくれる。また、たぶんこうだろうと思っているところにそれを得心できる事柄をタイムリーに出してくれる。それが一つの楽しみでもあるのだが。2楽章の揺れの旋律に、キョンファはケナーの弾くショパンの「舟歌」に心魅かれており、この曲の揺れがそれを思わせることで選曲したのだと。3楽章ではキョンファがよってもって立っているこの音楽、子どもが追いかけ追いかけられ無邪気に戯れているバイオリンの響き、彼女の内なるものに筆者なりの思いが到ったところで、ぐっとくるものがあり涙が出た。それに4楽章、叙情的な囁きかけも。すべてを通じて70歳節目の演奏であるという若くエネルギッシュなキョンファの独自な境地は羨望だ。
 キョンファは「バイオリンは最も繊細な楽器で、楽器には命が宿っている」、特に「ガルネリは人間に近い。人間の魂が吹き込まれている」と。
ブラームスの第3番、キョンファがこれを初めて弾いたのは16歳のとき。今はこの曲にハンガリー舞曲の影響を見、今はハンガリーらしさを全面に押し出しているというが、何と、この曲の自分の演奏に「昨晩納得した」というのだ。それは今回のコンサートのための練習のときであってみれば、つい最近の、であり、この曲がそれで新たに進化を遂げたということに。
「美しい夕暮れ」、なにかキョンファの最期はこうありたいという望みがこもっていたような、或いは今の心境をこの曲に託したのだろうか。穏やかに澄んで消えゆく。

 キョンファを聴きながら、演奏者というものは、弾き込んでいくうちについには作曲者の魂に接近し、作曲者の魂に接触して、作曲者の魂に共振するといったものかもしれない。ここでは楽器同士の対話を超えて、曲そのもの、作曲者との語らいの方を強く感じさせられた。

それにしても、きのうの「シャコンヌ」、いまも宇宙の広がりをも感じさせてくれる。
チョン・キョンファ、その齢にあっても生命力を脈々とかよわせ咲き続ける花。今回はケナーのピアノにも感動!

 

🎧名曲アルバム。クープラン「王宮の合奏曲」。(フラウト・トラヴェルソ)有田正広,(チェンバロ)有田千代子,(ヴィオラ・ダ・ガンバ)平尾雅子 ~映像:フランス・ベルサイユ~

この芸術の集合体である宮殿でミサ曲や宮廷音楽を作曲できたクープラン。

⛳いま後番組で「始発物語」を。これがけっこうおもしろい。始発にはどんな人たちがのるのだろうかと。美しい朝明けを左眼尻に7時ジャスト更新

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