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20201026  クラシック倶楽部を聴く  音楽は翼に乗って 宮田大(チェロ)×大萩康司(ギター)

けさ4時半の数字は、血圧123-65。体温355。室内気温18℃、湿度40%。コロナ、インフルエンザには感染していない、たぶん。
先ずは安心、けさもクラシック倶楽部。

音楽は翼に乗って 宮田大(チェロ)×大萩康司(ギター)

人気のチェロ奏者・宮田大とギター奏者・大萩康司が、本物の飛行機の前で演奏!所沢航空発祥記念館で収録映画「紅の豚」から「マルコとジーナのテーマ」(久石譲)ほか

「映画「ロシュフォールの恋人たち」から「キャラバンの到着」」ミシェル・ルグラン:作曲、角田 隆太:編曲
「マルコとジーナのテーマ」久石 譲:作曲、角田 隆太:編曲
「翼」武満 徹:作曲、福田 進一:編曲
(ギターのみ)
「ギターとチェロのためのソナタ」ハダメス・ニャタリ:作曲
「ブエノスアイレスの秋」アストル・ピアソラ:作曲、角田 隆太:編曲
「ブエノスアイレスの冬」アストル・ピアソラ:作曲、角田 隆太:編曲
「天の三羽の美しい鳥」モーリス・ラヴェル:作曲、大萩 康司:編曲
「鳥の歌」カタルーニャ民謡:作曲、パブロ・カザルス:編曲
(チェロのみ)
「オブリヴィオン」アストル・ピアソラ:作曲、つのだ たかし:編曲

🎵所沢航空発祥記念館での収録。新型コロナで記念館が3月いっぱい休館にはいるまえの2月に収録したようだ。航空機とギター&チェロ、その狙いは。先ずは日本初のアンリ・フォルマンの展示を背景に「キャラバンの到着」、到着したキャラバンの期待の興奮とざわめき。これが飛び立つ直前のそれに通じるものがあるのか。大萩は飛行機の動きを想像しての事か、その前に静止して演奏する不思議な感覚を語り、宮田は小6まではパイロットになりたかったと。「マルコとジーナ」でゆうゆうと空を飛ぶ。このお二人、演奏中に顔を合わせることはないが、音と雰囲気で互いを確認し合っているのだなとコメントから類推。武満も空となれば翼で心を解放。物思いも載せて楽曲ヒコーキ。白い機体にオレンジの尾翼、胴体にはびしっと横線もようの856を背景にハダメス・ニャタリ。タンゴのエッセンス詰まる「ブエノスアイレスの秋・冬」この背景もアンリ・フォルマン。いつになく心に沁みる「鳥の歌」。「オブリヴィオン」とは「忘却」を意味するとか。
 音楽家が教会や宮廷に招かれるとそれ相応に能力を、創造意欲をかきたてられるものらしいけれども、こういった設定もまた凡人には及ばない何等かを演奏に付加するものかもしれない。航空機発達の時間空間をギターとチェロの響きで悠々と飛びかけた感じが。
 と、ここまでが前回聴いた感想だが、今回は自分の内でまたさまざまなトッピングが。
「昔ね、YS11 にのったとき、もう揺れて揺れて怖かった。遺書を書いた方がいいかもと思ったって、恐怖でそんな気持ちのゆとりなんか持てないのよね」。つい最近知人からこんなはなしを聞き、それがまだ記憶に新しいうちにまたこの所沢での収録を。戦争となって飛躍的に技術進歩を遂げた航空機。現在の性能のすばらしさは! といっても乗る機会はない。しかし心の翼、これがあることは飛行技術に優るといえるとよいのだが。

 今回は奏者が何々コンで何々などは措いて、といってもこのお二方の経歴を知らない人はいないのだが。とにかく気軽な気持ちで、それが、途中ハダメス・ニャタリの曲から気分をがらりと切り替えてみた。曲を聞きながらダンスの振り付け、それは何も私が独自に考え出したものではないが、すでに作り出されたさまざまなタンゴのパターンを思い描きながら聴いて楽しんだ。作曲者自身の土台が深刻めいたところはなく、自由に駆け抜け滑り行く、先に障害物があってそれを回避するために瞬時模索する、そういった曲の感じなのだ。「ブエノスアイレスの秋、冬」でも、ピアソラ独自のタンゴのエッセンスを醸しながら女性の脚がフロアーにのびやかに弧を描くさまを想像し、楽しさが倍加。宮田、大萩は航空機とコラボし私はその音楽と想像上のダンスと、そして窓外に広がる山々の東雲とレモン入りの紅茶ともコラボ。心行く音楽のひと時。そしてカザルス:編曲の「鳥の歌」、国連本部で演奏された、ピースピースを知らずとも、実にすばらしい演奏。今回は格別に余韻までがまだ胸中にのこる。

🎧🎵あと5分で書く名曲アルバム。これはブルックナーの「アヴェ・マリア」。合唱は二期会というぜいたくさ。円光寺&東京フィル。敬虔なカトリック信者ブルックナー。聖フローリアン修道院のオルガンの下にいまも眠る。

⛳7時1分更新

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