200824 200824 クラシック倶楽部を聴く クリスティアン・ベザイデンホウト リサイタル
フォルテピアノの名手、クリスティアン・ベザイデンホウトのリサイタルから。平均律ではなく、古典調律でチューニングされた楽器によるモーツァルトのソナタをお送りする。―番組紹介よりー
番組予告で「フォルテピアノ」「古典調律」この語彙二つに惹かれてけさもTVの前に。
☆「ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.332」
☆「ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.281 から 第2楽章、第3楽章」
☆「ピアノ・ソナタ ハ短調 K.457」
クリスティアン・ベザイデンホウトは1979年、南アフリカ生まれ。21歳でブルージュ国際古楽コンクール(2001年)の第1位と聴衆賞を獲得、今日では世界の主要アンサンブルから頻繁に招かれており、ブリュッヘン、ホグウッド、ケラス、ムローヴァなど著名アーティストとの共演や音楽祭への出演も多数。09年からハルモニアムンディと長期的な録音プロジェクトを継続中。
🎵この番組で聴くのは4回目となる演奏家。
前々回には、モダン、チェンバロ、フォルテに関してボツボツと聴き逃し、王子ホールの頁をググって参考にしていたようだ。
「チェンバロがアーティキュレーションやアゴーギクやニュアンスをいかに大切にしているかを知ったことは、大きな衝撃でした――スタインウェイに代表されるモダンピアノには音色やダイナミクスという面で大きな可能性がありますが、表現力豊かなチェンバロ演奏に不可決なアーティキュレーションへの飽くなきこだわりのようなものは見られません。その反対に、継続してスタインウェイを弾いてきたことでリリカルで心を揺さぶる演奏を志すにあたっての基礎ができましたし、こういったことすべてがフォルテピアノの演奏でも役立っているのです。フォルテピアノというと、チェンバロの後継者という歴史的な位置づけのことばかりが頭にある人が多く、音色の変化、トーンやテクスチュアの多彩さといった無限の可能性がまだまだ認知されていないような気がします。」
番組では、ベザイデンホウトが、フォルテピアノはチェンバロとモダンの間にあって、上品さ、きめこまやかさ、歌うような抒情性があると語っていたが、私がこれに気づかされたのは、ここのところのクラッシク倶楽部のフォルテピアノ演奏のお蔭。それまでは、フォルテピアノを聴きもせずに未開の楽器としか区分していなかった。
ベザイデンホウトは、モーツァルトの音の説明に歌舞伎の見得を引いている。
ふだんはモダン・ピアノで聴くことの多いモーツァルトだが、今回理屈云々をさておき、虚心に耳を傾けてみると、モーツァルトの湧きあふれるような才気がより一層身近に躍ってくれた。作曲者の作曲時の演奏をできるだけ詳細に再現することは、作曲者の作曲時の心情により近づくことであると思い至った。
🎧名曲アルバム。レスピーギ「交響詩“ローマの祭り”チルチェンセス」(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団,(指揮)渡邊一正 ~イタリア・ローマ~―番組紹介よりー
5万人が、クリスチャンが猛獣に食いちぎられる血祭を目当てに、コロッセオに押しかけていた時代が。
⛳7時ジャスト更新
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