200819 クラシック倶楽部を聴く
日本を代表するテノール・笛田博昭が、オペラ・アリア、歌曲の伴奏者として一流歌手から絶大な信頼を寄せられているスカレーラとベッリーニ、マスネなどの名曲の数々を熱演【出演】笛田博昭(テノール)ヴィンチェンツォ・スカレーラ(ピアノ)【曲目】マリンコニーア(ベッリーニ作曲)、オシアンの歌「春風よ、なぜ私を目ざますのか」(マスネ作曲)ほか【収録】2019年6月9日 テアトロ・ジーリオ・ショウワー番組紹介よりー
🎵前回聴いたときのメモから
笛田博昭がいうに、「あまり日本で歌われないというか、みんながやるようなプログラムではないようなものをやりたかったと。「アマランタ」は初めて。歌曲はたくさん勉強してこなかったので、勉強する作業が楽しかった。アクート、高い声を出すのにはそこに集中しなければいけない、けれどもそうするとドラマが見えてこない。「アマランタ」を勉強していてあるとき、オペラ歌手というのは役者以上に芝居ができなければ成立しないのだとすごく思った。動いて表現するよりも言葉のニュアンスとか、動かないでそのドラマを再現するという意味では、ものすごく芝居心とかが必要だなとよくわかりました」。
ヴィンチェンツォ・スカレーラ:コメント
今回初挑戦するマスネの歌曲について
フランス語のマスネのアリアは私のアイデアでした。彼の声に合っていると思ったのです。ベッリーニの歌曲からイタリア歌劇のアリアへの橋渡しになると思いました。私がそうだと言っているわけではありませんが、優れた伴奏者というのは、歌手の息が続かないなどトラブルが起きたとき助けられる人です。リハーサルからやり方を変えて演奏を音楽的に成り立たせるのです。
曲目
☆「フィッリデの悲しげな姿よ」ベッリーニ:作曲
ベッリーニの若き日の恋から生まれたといわれる作品。今は亡き恋人に変わらぬ愛を歌いかける。
☆「マリンコニーア」ピンデモンテ:作詞、ベッリーニ:作曲
「マリンコニーア」はイタリア語で「憂愁」「哀しげ」の意味。恋人をニンフ(妖精)に例え、「憂愁」にひそむ甘美を歌う。
☆「お行き、幸せなバラよ」ベッリーニ:作曲
「6つのアリエッタ」の第2曲。ベッリーニらしい旋律美にあふれた作品。
☆「アマランタの4つの歌」ダンヌンツィオ:作詞、トスティ:作曲
トスティの生涯の友人で詩人・劇作家のダンヌンツィオと意見を交わしながら作曲した歌曲集。
☆「あなたの青い目を開け」ロビケ:作詞、マスネ:作曲
マスネが母校パリ音楽院の作曲家教授に就任した1879年の作品。歌曲集『愛の詩』の第3曲。
☆「エレジー」ガレ:作詞、マスネ:作曲
ピアノ独奏だった曲にガレが詩をつけた作品。フランス歌曲の名作の一つとして広く愛唱されている。
☆「歌劇「ウェルテル」からオシアンの歌「春風よ、なぜ私を目ざますのか」」マスネ:作曲
若き詩人ウェルテルが人妻シャルロッテへの思いを、伝説の詩人オシアンの詩に託して歌う甘美なアリア。
☆「タイスの瞑想曲」マスネ:作曲
☆「歌劇「運命の力」から「この世は地獄」「天使のようなレオノーラよ」」ヴェルディ:作曲
アルヴァーロが不幸な生い立ちを振り返り、レオノーラへの愛と絶望を情熱的に歌うアリア。
訳は河野典子
🎵けさは最初のベッリーニ3曲を聴き逃す。目覚めて5時8分というわけだ。「アマランタの4つの歌」は1そっとしておいて2暁は光と影を分け3虚しく祈り4賢者の言葉よ、何を語っているのか。ガレの「エレジー」春はもう戻っては来ないと切々。ヴェルディ「運命の力」、王座を夢見た者は皆斧で殺され、その血筋にあることにふるえながら不運に掴まれた慟哭が真に迫り地を圧するの感。
🎧名曲アルバム。バッハ「無伴奏チェロ組曲」。ケーテンはバッハが愛した小さな町。チェロの可能性を広げた画期的な「無伴奏チェロ組曲」は音楽好きの君主との出会いから誕生、時を越えて町の人々から深く愛されている。―番組紹介からー
チェロ・横坂源
⛳すでに秋の気配。室温26℃。湿度55%。ついでに血圧120-75。体温36。コロナに感染してはいないと思うけれども。
秋の気配。鳥の音も遠く。7時1分更新
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