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20/7/15 クラシック倶楽部を聴く フレディ・ケンプ ピアノ・リサイタル

ピアニスト、フレディ・ケンプの来日公演から。チャイコフスキー国際コンクールで聴衆の圧倒的な支持を得た演奏家が挑む、オール・ショパン・プログラム。ー番組紹介よりー

 

🎵オールショパン。「アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ」、「バラード第4番ヘ長調」、「スケルツォ第4番」、「ノクターンロ長調作品62第1」、「ポロネーズ変イ長調 英雄」。評論ではケンプの穏やかな流麗さ、長いフレーズをゆったり歌わせる、弱音を自然に響かせる、静謐な音色で余韻を楽しませる、などなどいわれているけれども、この回では、「アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ」が何といってもいちばん。よい演奏は必ず映像的なイメージをくれるが、瑞々しさと躍動感、華麗さに加え、波間に飛び跳ねる魚の群れ、青く銀色に跳ねる魚たちが波間に漂いながら、しかし、勢いと素早さ、鋭さをみせて跳ねる、そんな光景が浮かんだ。動き、色彩が湧きあがり、沸き立つところはケンプの巧みな技巧によると。これはすばらしかった。それと「英雄」、はじめはちょっと引き急ぎ過ぎてはいないかとも感じられたが、克明な打鍵に引き連れられ一連に納得しつつ聴き終える。

父はドイツ人、あのケンプの血筋にあたっているらしいのだが。母は日本人。モーツァルトの使ったピアノを弾いたことがあり、そのときにはじめてモーツアルトの楽譜での指示がわかったといっていたが、演奏はそれを考慮したうえでなのだろう。その考慮にもやはり奏者の理解、感性が出るものかと思う。

 

🎧名曲アルバム。「クラリネット協奏曲」モーツァルト
音楽の都ウィーンで頂点を極めたモーツァルトが、死を前に書いた不朽の名作。ゆかりある世界遺産シェーンブルン宮殿やシュテファン大聖堂の美しい情景とともにお送りする。ー番組紹介よりー
死の直前35歳の作。モーツァルト、最期にはコンスタンツェに「何というか、空っぽなのです」と。「空っぽ」、なにか寂しげな音がポンと鳴ったような鳴らないような。

⛳7時2分更新

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