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20/6/16クラシック倶楽部を聴く  堤剛 萩原麻未 デュオ・リサイタル

日本チェロ界をけん引する重鎮・堤剛と感性光る若手実力派ピアニスト・萩原麻未によるデュオ・リサイタル母と子のための音楽(三善晃)、チェロ・ソナタ ヘ長調 作品6(リヒャルト・シュトラウス)ほか音楽家として新たな自分を開拓し続ける堤、きらめく感性と経験に裏打ちされた演奏で活躍する萩原が満を持して共演2017年7月8日ハクジュホール(番組紹介から)

 

🎵このステージに感じられた師弟愛。これは会場に詰め掛けた人々の熱い応援からも。伴奏する萩原麻未が、堤は蝋燭にぽっと灯りがともったときのしあわせな瞬間をくれると師を礼賛。堤は萩原の音楽から自らの内に新しい発見を見ると。

三善晃の「母と子のための音楽」。闘病する親と子のために作られた曲。部屋の中にいて寄り添ってくれるような響きがあたたい。-お話しー幻想―では創造の翼が動き出したような。リヒャルト・シュトラウスの「チェロ・ソナタ」。たしか10代後半で作曲されたとか。10代の作曲家を70代のチェリストが演奏するおもしろさ。若人はその持っている可能性と共にどんどん外に出て行って欲しい」と語る塘の以前にも聴いたことばが旋律に重なった。アンコールの一曲目はカサドの「愛の言葉」。この演奏がいちばんよかった。演奏者の喜び意気込みが通っていた。たぶん観客席は堤の息のかかった、或いは師弟として恩ある方々、塘の演奏を慕う方々で満席だったかと思うが、その熱いエールに動かされ、応えた演奏だったように思う。アンコール2曲目ラフマニノフの「ヴォカリーズ」。

ググってみると、いま堤は数々の役職にあるようだが、サントリーホールとの関係も深いようだ。

 

🎧🎵名曲アルバム。プーランク「クラリネット・ソナタ」古部賢一、ピアノは不覚にも見落とし。この朝の空気に新鮮だった。生涯独身でワインを愛し作曲に専念。生粋のパリジャンだが、作曲するときには田舎であるノワゼーに通っていたという。薬品会社を営む父は作曲家になることを反対。独学で作曲を学ぶ。この曲は死の直前に書かれ、早逝した初恋のリノシェに捧げられているとか。これがオネゲルの墓にも供えられたとネットにあったが、たぶん捧げたのは少女にか。もしかプーランクの死の間際に魂が逢いにきたのかしらんなどと勝手な想像を。

⛳6時51分更新

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