20617クラシック倶楽部を聴く エドガー・モロー チェロ・リサイタル
エドガー・モロー チェロ・リサイタル▽パリ出身・若き俊英モローによるチェロ・リサイタル 【出演】エドガー・モロー(チェロ)、ピエール・イヴ・オディク(ピアノ) 【曲目】パガニーニ:モーゼ幻想曲 ほか 【収録】2017年6月1日 王子ホールー番組紹介よりー
🎵以下は2019年10月24日放送のときのメモ書き。このころは結構しっかり筆記していたのだが、聴くことにかけては、今の方がより楽しんでいる。こうしてメモっておくと、演奏家や曲に対する自らのうちの変化がわかっておもしろい。聴くごとにすばらしさを発見。思えば毎朝5時起きでよくも聴きとおしたもの。バイオリン弦もチェロ弦も名称が同じであったか、たぶんE線、この一本だけで弾く「モーゼ幻想曲」、いまのところ、重音だったんじゃないと思われるほど巧みな演奏。弾きおおすというよりも、終始チェロとの一体感をもって弾きまわすモローのすごさは!
エドガー・モローは、11歳の時にトリノ・レージョ歌劇場管弦楽団との共演でコンチェルト・デビュー。その後パリ国立高等音楽院、ドイツ・クロンベルク・アカデミーで研鑽を積む。2011年、17歳の時にチャイコフスキー国際音楽コンクールチェロ部門で2位、及び現代作品最優秀演奏者賞を受賞。以後世界各国のオーケストラとの共演やエディンバラ国際音楽祭、ラポールジュルネ音楽祭などの音楽祭に出演、世界を舞台に活躍するいま注目の若手奏者。
ピエール・イヴ・オディクはソルボンヌ大学で音楽学を学んだ後、パリ国立高等音楽院でピアノ、室内楽、声楽伴奏を学ぶ。2011年のチャイコフスキー国際音楽コンクールではエドガー・モローの伴奏を務め、最優秀伴奏者賞を受賞。エドガー・モローのリサイタル・パートナーとして数々の音楽祭に共演を重ねている。
エドガー・モローのコメント
チェロとの出あいは?
私が幼いころ、父が骨董商をしていました。ある日、父と骨董商が並ぶパリのドルオー通りを散歩していました。ある骨董商店に入ると、小さな女の子がチェロを弾いていたのです。それを見た途端、チェロに一目惚れしました。言い知れない魅力を感じたのです。骨董商の父は偶然にも投資目的でこのチェロを入手していました。しかし私がチェロの道を歩み始め、この楽器を貸してもらうようになりました。今は家族から買い取って私のものです。この楽器と出会えてほんとうにラッキーでした。自分のものとして一生共にいられるのです。
チェロの魅力は?
チェロは人の声にいちばん近い楽器だといわれています。音域が広く低音から高音までよくなります。また官能的でもあります。肉体的というか体の一部として体を補充してくれるのです。左手や弓で音を探る動作は、肉体と融合するような感覚があります。そうやって前身で演奏するというところにとても魅力を感じますね。
☆「エレジー 作品24」フォーレ:作曲
フォーレが結婚した年に作曲。チェロとピアノのために初めて書いた作品。哀愁を帯びた旋律で名曲として親しまれている。
☆「チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 作品38」ブラームス:作曲
ブラームスが32歳の時にクララ・シューマンの別荘のあるドイツの避暑地リヒテンタールで書き上げたといわれている。三つの楽章すべてが短調で書かれた北方的な哀調に満ちた作品。
☆「歌劇「サムソンとデリラ」から「あなたの声に心は開く」」サン・サーンス:作曲
第2幕でデリラがサムソンの力の秘密を探るために、彼を誘惑しようと歌う優美で官能的なアリア。チェロ編曲版もサン・サーンス存命中から出版されていた。
☆「モーゼ幻想曲」パガニーニ:作曲
☆「チャールダーシュ」モンティ:作曲
🎧🎵けさの名曲アルバムは、「なき王女のためのパヴァーヌ」(ラヴェル)東京フィルハーモニー交響楽団,(指揮)飯守泰次郎
スペイン国境近く、サン・ジャン・ド・リュズにあるラヴェルの生家を確認。遠い存在マリア・テレサ、美しさは届かぬ方が増幅され或いは美しい芸術を生むものかも。
⛳家事しながらの7時9分更新。
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コメント
harukaetoさん
コメントありがとうございます。
さっそくシャブリエ「エトワール」など聴いてみました。ラヴェルつながりでまた世界が広がりました。
有り難うございました。私の40年前ですと、ゼルキンのチェンバロでした。
投稿: 中ぶんな | 2020年6月18日 (木) 20時12分
今日は、お久しぶりです。
「なき王女のためのパヴァーヌ」何とも言えない魅力のある作品ですね。静かな曲調に眠りを誘われるので、40年以上前のことですが、床に就く前必ず聞いていた時期がありました。ラベルに言わせるとこの曲は、シャブリエの影響をかなり受けていると何かの解説で知りました。であるにしたも、後世に残ったのはこの曲です。世の中はこの様な皮肉に溢れていてそれもまた面白いです。
投稿: harukaeto | 2020年6月17日 (水) 15時09分