去り行く6月
6月が去ろうとしている。眼下に鮮やかだった躑躅の花はこの梅雨空に霧散したかに失せ、雨を仰ぎ受けとめる緑はそれでも内に生気を養い、やがて来る猛暑に備えでもしているらしい。
マルタ・アルゲリッチのベートーベン、ピアノ協奏曲第一番、慈雨のように存分に総身に取り込み、ため込んで、この6月を見送る。
コロナウィルス、世界のいたるところに潜み、息を殺しているのか。人の仕業に乗じて、あらゆる機会をとらえ、住処を見つけては居座ろうと機を狙っている。感染者数1000万人、死者50万人、この事実と隣り合わせに、7月は淡々と。長期的な戦いに倦まず対峙できるよう、事態の好転を切に祈りつつ1頁を加える。
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