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20527クラシック倶楽部を聴く 中川英二郎トロンボーン・リサイタル

【出演】中川英二郎,宮本貴奈,オッタビアーノ・クリストーフォリ「管弦楽組曲第3番からアリア」バッハ:作曲,(トロンボーン)中川英二郎,(ピアノ)宮本貴奈ほかー番組紹介からー

 

🎵とにかくクラシック倶楽部を聴かねばとスイッチ・オン。それが別チャンネルで、グレートネイチャーの最後部分。モーリシャスの撮影だ。TV放送の一場面にきりりと緊張と恐れに縛られ、冷や汗が出た。この後でチャンネルをクラシック倶楽部に合わせたものの動悸がしている。けさはそんな状態での視聴だった。

 201812月、アイザック小杉文化ホールでの収録。5歳でトロンボーンを始めたという中川英二郎。5歳の子どもが使用できる大きさのトロンボーンがあるのだろう。高校在学中にアメリカで初録音だという。中川にしろ、宮本にしろ、もう体の芯からジャズのリズムが刻み出てくるという感じ。
 トランペットのオッタビアーノ・クリストーフォリと3人のバッハの「アリア」、ヴェルディの「運命の力 序曲」、トゥリアンの「ファンダンゴ」、これはメキシコの吹奏楽団のために作曲されている。ファンダンゴはスペイン発祥の舞踏らしい。こうしてみると何回か聴いていても聴き落し見落としが多々。

次は中川作曲の作品。中川はよく入浴中に着想を得るらしい。いわゆる降ってくるというのだ。きっかけがあると、さーっとエンディングまでが出て来るらしく、それを手でスケッチ風に書く。コンピュターでシュミレーションするのはその後。楽器の演奏は職人的だが、作曲ではひとりの芸術家として自分をさらけ出せると。人間性や人となりが聴こえるはず。

中川の「シークレットゲート」、2007年作曲。扉を開くような曲想からのジャズセッション。トロンボーンというとヘッドライトとテールランプの都会の夜を連想しがちだけれども、この曲、次つぎと新たな扉が開かれ、俺はこう行くよ。各部屋をあるときは確かめ、ある時には興味薄に、ある時にはそこに存在する者に相槌を打ち、そしてまた都会にあり得るありとあらゆる形態を扉の向こうに探すという連続性を勝手に連想してしまった。同じく中川の「トライセンス」、出だしが中世ののどかで幾分雅な感じがして、もしやここからバロック、古典と時代をくだっていくのかと早合点したが、次第に広い景観がつたわってきた。殊にもピアノが民俗色を打ち出したときには、この曲のおもしろさがすこしわかりかけた。わかろうが分かるまいが聴かせてしまう演奏の巧みさ。組曲のような感じも受けて聞き終えた。アンコールはモンテの「チャールダッシュ」。ジャズ感覚がキュキュとこの曲を引き寄せながらのチャールダッシュ、これも爽快。

 

🎧🎵名曲アルバムはワーグナーの「パルシファル」。キリスト教の聖なる騎士を惑わせる愛欲の花なぞという解説もあったが、筆者はノー・コメント。何れヴィラ・ルーフォロの庭の花園は老作曲家に豊かな実りを与えたのだとか。

⛳6時代に幾つかの用事が入ると、聴いた内容をメモっておこうと思ってもタイミング的に書きあぐねてしまう。やっと落ち着いて19時36分の更新。
音楽とは関係ないけれども、夕方スーパーに行くときには雨が降っており傘さして。それが両手に買い物袋を提げて外に出ると雨がからりとやんでいた。思わず「神様ありがとう!」。ありがとう神様、きょうも無事に一日を終えることができます。

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