20417クラシック倶楽部を聴く
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けさは古楽器。モダンのような華麗さにはちょっと距離を置くけれども、遠い時代の空気感、絹の手触りの音色で安らぎをくれる古楽器。
番組紹介には「ナヴァラ、アーノンクールに学んだ古楽の雄、クリストフ・コワンの演奏で「アルぺジョーネ・ソナタ」をお送りする。「アルペジョーネ」とは19世紀に生まれ、すぐに廃れてしまった楽器。ギターとチェロを合わせたような構造で、シューベルトのソナタにかろうじてその名を残している。今回はコワンが所有するオリジナル楽器での演奏で、世界に二十挺ほどしか残っていないという現存するアルペジョーネの音色を聴く貴重な機会。」とある。
シューベルトは1824年、27歳で、開発されたばかりのアルペジョーネのために「アルぺジョーネ・ソナタ」を作曲したが、28年に初演されたときには、もうアルペジョーネが廃れており、バイオリンで演奏されたというのだから、アルペジョーネの短命さがわかる。廃れた理由は、コワンの解説にあったが「音程を変えたりビブラートをかけることができない」などの事情がありそう。音を聴いたところでは、幾分軽みのある分、明るさ、懐かしさを感じさせるのだが、この楽器に底深く力強い響きを望もうとすれば限界がありそう。しかし、アコカ言うに「哀愁を帯び神秘的」でもある。この楽器、シューベルトが作曲名に「アルペジョーネ」の名を冠してくれたお蔭で生き残ったものか。いま世界に20挺あるうちの1挺、たぶん1挺をコワンが所有。20世紀になってからミュンヘンで製作されたもの。
コワン&フォルテピアノの金子陽子の「アルぺジョーネ・ソナタ」、そしてジェローム・アコカ&金子の「バイオリン・ソナタ イ長調」の抜粋。このジェロームのバイオリンも古楽器。彼の解説「弦はガット弦。弓も時代に合ったもの。また金子弾くピアノは、金属製のフレームを持たない古いピアノ。古楽器は照明が当たるだけでも音程が不安定になる」と。温度、湿度の変化に敏感な楽器、長時間の演奏は冷や汗ものなのかも。2018年4月19日武蔵野文化会館での収録分。
心穏やかに聴き入った朝のひと時に感謝!
🎧名曲アルバム「パガニーニの主題による狂詩曲」ラフマニノフ作曲
江口玲のピアノ、現田の指揮。東京フィル。
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1918アメリカ亡命後ニューヨーク拠点にピアニスト・ラフマニノフの全米、ヨーローッパの大ホールでの成功の数々。江口玲のピアノで聴くアメリカ移住後の傑作「「パガニーニの主題による狂詩曲」。
⛳桜が咲いている。7時ジャスト更新
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