20/4/15クラシック倶楽部を聴く
🎵けさのチェリスト、マット・ハイモヴィッツは1970年イスラエル生まれ。パリを拠点に世界的に活躍。1996年にはハーバードで学士号を得ている。共演のピアノの児玉麻里とは家族ぐるみの付き合いがあるようだ。麻里の違う視点に学ばせられるという。2018年6月8日トッパンホールでの収録分。
演奏は3曲。ベートーヴェンの「マカベウスのユダの主題による変奏曲」、ドビュッシーの「チェロ・ソナタニ短調」、プーランクの「チェロ・ソナタ」
けさは筆者の受信装置に若干の疲弊があったために、演奏をすっきりと受信できず、玩味できなかったというのが正直なところ。これは全くの視聴者側の個人的な問題で、客観的には確かにすばらしい演奏、個性的な演奏であったと思う。数小節かでぐっと掴まれて最後まで聴きおおすというパターンではなく、要所要所の演奏テクニックの面白さに注意力を喚起されながら聴き終えた。プーランクのチェロ・ソナタについて、どこかで納得がいくような解説を書きおいてはくれないかとググってみたが、なかなか。やっと一件、「管楽器に名曲が多いプーランクが残した、唯一のチェロ・ソナタ。プーランクは世代的にドビュッシーの後継者としてもいいと思うが(他に後継者が見当たらないし)、抒情的なメロディへのこだわりが強く、あまり前衛的な感じはしない。第2楽章で、ピアノが静かで美しいフレーズで始まり、概してピアノに透明感があっていいメロディが振り分けられている気がする。第3楽章のわくわくするような生命感、チャーミングなフレーズが魅力的な曲だが、ちょっとチェロが引っ込み気味な録音のせいでパンチが効いてないのが惜しい。」(nadegata papaの音楽視聴記)。書いていても何かしら原因不明のこの乗りの悪さ。もうここまでにした方がと内なる声が。しかしあの異次元にはじけそうなハイモヴィッツのチェロは印象的。
🎧名曲アルバム、「四季」の春。ヴィヴァルディ。ヴァイオリン・漆原朝子、指揮・飯森範親、東京フィル。
🎵またまたのベネツィア。ヴィヴァルディの生家、活動の地を補足的に。
何をどうたどれば何がもっとわかるのか、その糸口をくれるクラシック倶楽部と名曲アルバムはやはりありがたい。
⛳16時13分更新。
そういえば、けさ名曲アルバムが終わったあとに、巨大重機を放送していた。これまでも巨大重機による樹木の伐採、オーストラリアであったか広大なブドウ園のぶどうの収穫、よく果樹を傷つけないように改良されたものと感嘆。また巨大除雪車。そしてきょうは100トンを一挙に掬うことができる巨大バケット付きの総重量8000トンのウォーキングドラゴンという名の巨大ショベルカー。これで大地をはがす。実はここで眠気がいっぺんに吹き飛んだのだが。これほどの重機を開発できるものが、分野をまったく異にするけれども、新型コロナの実態を目前にしながら、この一般の者の目に見えないウィルスには手も足も出ないとは。はやく薬ができるといい。
不謹慎かもしれないけれども、累々と埋葬されていく遺体を見たとき、口蹄疫の牛が土中深くに埋められていく場面を思い出した。鳥もやられ、牛もやられ、こんどは人間も。災害の時のみならずまたもや自然の猛威の前にかがみこまざるを得ない、そして戦わざるを得ないすがた。その次は言わぬことに。自分の無力、非力、大して人様の役にもたっていない、申し訳ないという実感が。
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