20427クラシック倶楽部を聴く 関西交響楽団
「クラシック倶楽部 奈良県奈良市公開収録~関西弦楽四重奏団演奏会~
関西を拠点に活躍する4人により2012年に結成された気鋭の弦楽四重奏団。シュルホフによる1920年代の先鋭的な作品と、ラヴェルの傑作を組み合わせた意欲的なプログラムで、カルテットの多彩な響きをお届けします。関西ゆかりのメロディーによるアンコール曲も。」(番組紹介より)
🎵4人とも東京芸大卒。バイオリンの林 七奈、田村 安祐美は共に大阪響のコンマス歴任。ビオラの小峰小峰 航一だけが埼玉出身で、あとの3人は大阪出身だとか。現在チェロの上森 祥平以外の3人は京都交響楽団。必然、練習の場では関西弁が飛び交い「関西(弁だったかな)で行こうよ」となるらしい。ついつい「関西人以外の人には理解しにくい関西弁ランキング1位から10位」などというページに跳んで無駄な時間を食ってしまったが。はっきりものいう覇気ある練習風景が想像せられる。上森 祥平は日本音楽コンクール1位の後渡独。今回は2018年5月26日 奈良県文化会館国際ホールでの収録分。いつか見たっけ、聴いたっけ。今回また聴いてみて、「うまいな! 上手い、巧い、旨い!」
シュルホフの「5つの小品」。民俗舞曲にデフォルメした曲。サスペンスか冒険のシーン、なかなか見えぬ、どこまでも見えぬ何者かを追っているかのような心境に。天に向かってぬけていくような感じはなく、ミステリアス。4のタンゴも切れの良さはなく、どこまでも流れ流れ浮遊する感じも。5タランテラ、よく聴くけれども、とにかく先が見えようが見えまいが鋭い触覚をたてて、休みなく突き進む。独断と偏見でこのように。ラヴェルの唯一の「弦楽四重奏曲」、シュルホフと通じるものがあるような。譜面の第十何小節のここが、といえないところが歯がゆい。アンコールで福富秀夫の「関西ラプソディー」、「収録当日もアンコールで大受けだったこの曲。まるたけえびす、琵琶湖周航の歌など、関西ゆかりのメロディーの数々」を楽しく繋げて寛げる一曲に。
世界の中心地イーハトーブ岩手県のモリーオ(盛岡市)に住みながら、盛岡弁もよく知らず、関西の方々のように、これぞ我々の原語と声高く思いっきりしやべりきりたい衝動はあるものの、すっかり標準語に毒されてしまった盛岡弁しか知らない筆者には何とも歯がゆい。関西弁飛び交う楽団に盛岡弁で感想をぶつけたいところだが、このへんで「どんと晴れ」。
🎧名曲アルバム「ルーマニア民俗舞曲」バルトーク作曲
【ピアノ】清水和音
🎵バルトークがこの地方の民謡採取を。いま東北にこれだけの民謡がのこっているのは、その道の研究家武田忠一郎の採譜があったから。
トランシルバニア地方、素朴な農耕に生きている方々。教会へは民俗衣装を着けての正装。トランシルバニア地方、森のかなたの国。
⛳5時半ごろに俄かに鮮やかに眩い光を拡散させてくれた太陽はつかの間に雲になりを潜め、いまは空全体が気圏のむこうの光を感じさせる雲に覆われている。去年の桜の移ろいははやかった。咲いた!散った!あらら葉桜。けれどもことしは、低温の日があったせいか、よく花が持っている。先週も咲いてたよね、水曜日も、きょうもすごい、きれいだね。これはもしかして忍耐にある人々への自然からのエールかな。
⛳9時47分更新
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 室内合唱団「日唱」の第40回定期演奏会があります。指揮は中館伸一氏。題して「受け継がれる魂~祖父・中館耕蔵の足跡をたどって~」(2025.04.15)
- 音楽雑感 これそれ あれこれ(2025.03.25)
- クラシック倶楽部あれこれ(2025.03.01)
- 新ダヴィット同盟(2025.02.12)
- クラシック エラール メモ(2025.02.05)
コメント