20327クラシック倶楽部を聴く
(ソプラノ)小林沙羅&(テノール)山本耕平 デユオ・リサイタル
(ピアノ)河原忠之
~2020年1月25日福島県棚倉町文化センター倉美館 公開収録~
☆「この道」。北原白秋:作詞、山田耕筰:作曲
(ソプラノ)小林沙羅、(ピアノ)河原忠之
☆「くちなし」。高野喜久雄:作詞、高田三郎:作曲
(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
☆「或る夜のこころ」。高村光太郎:作詞、中村裕美:作曲
(ソプラノ)小林沙羅、(ピアノ)河原忠之
☆「四行詩」。中原中也:作詞、泉谷閑示:作曲
(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
☆「小さな空」。武満徹:作詞、武満徹:作曲
(ソプラノ)小林沙羅、(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
☆「喜歌劇「ほほえみの国」から「きみはわが心のすべて」」。レハール:作曲
(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
☆「喜歌劇「チャールダーシュ姫」から「ハイヤ!山こそわが故郷」」。カールマーン:作曲
(ソプラノ)小林沙羅、(ピアノ)河原忠之
☆「歌劇「椿姫」山本耕平から「燃える心を」」。ヴェルディ:作曲
(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
☆「歌劇「椿姫」から「さようなら 過ぎ去った日よ」」。ヴェルディ:作曲
(ソプラノ)小林沙羅、(ピアノ)山本耕平
☆「歌劇「椿姫」から「パリを離れて」」。ヴェルディ:作曲
(ソプラノ)小林沙羅、(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
☆「歌劇「椿姫」から乾杯の歌「友よ さあ飲みあかそう」」。ヴェルディ:作曲
(ソプラノ)小林沙羅、(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
☆「Con Te Partiro (Time to say goodbye)」。クアラントット:作詞、サルトール:作曲
(ソプラノ)小林沙羅、(テノール)山本耕平、(ピアノ)河原忠之
🎵聴き終えて、この時間でほんとうにこれだけたくさんの曲を聴いたのかなと曲目をたどってみると、聴いている、聴いている、たしかに聴いている。それだけ聴く側がねばっこい時間をまったく意識させない演奏だった。小林沙羅が有名な曲、あまり有名ではない曲との取り合わせプログラムといった紹介があったが、確かに。山本耕平が「四行詩」について、なかなか演奏されない曲であり、放送されるのは初めてでは、と。日本の歌はすくない言葉でも行間を膨らませてくれる力があるとのことだったが、いつしかそれを忘れており、そういった味わい方を忘れていた。河原忠之が、日本語の美しさが伝わればと語っていた。
興味津々の「四行詩」、
おまえはもう静かな部屋に帰るがよい。
煥発(かんぱつ)する都会の夜々の燈火(ともしび)を後(あと)に、
おまえはもう、郊外の道を辿(たど)るがよい。
そして心の呟(つぶや)きを、ゆっくりと聴くがよい。
曲がやや平板という感じもするのだが、中也の詩が廃れない限りは生き続けるのだろう。野口雨情が、詩が生き続けるには、良い旋律で、人に受け入れられるメロディーで歌われ、歌い継がれることだと、とにかく流行作曲家に作曲を依頼したが、曲によって生き残る詩もあれば、詩によって生き残る曲も。
福島入りのお三人、やはり震災のことにも触れ、頑張れという心でピアノを弾きたいと山本耕平さん。と、どうしてか、ここで「さん付け」になってしまった。訳は分からない。
歌曲のデュエットは楽しかった。小林沙羅、ダンスもなかなか。手の指先の動きも。とにかく華がある。熟年に達するまでに、多くのファンタスティックな、コミカルな、時にはおどろおどろしげな、グロテスクな役柄をたくさん歌ってほしい。山本耕平のソプラノとの響き合い、とにかく後半は圧巻だった。
🎧名曲アルバム 「ノクターンロ短調」ショパン作曲
ピアノ、小山実稚恵
🎵パリの南300キロにあるノアン、ジョルジュサンドの別荘。ノアンで作曲された最後のノクターンを、小山さんが懐かしさと一抹の淋しさをのせて弾いてくれている。
⛳一旦PCがフリーズ。まあこういうときもある。で、朝食、後片付けを終えて一息のところでパソを回復させ、気軽な更新。8時55分。
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