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2019/9/19クラシック倶楽部を聴く

アリス・紗良・オット ピアノ・リサイタル

2018927日東京オペラシティ コンサートホール

Dscf8291m  

ドイツ人の父と日本人の母のもと、ドイツで育ち、幼い頃から数々のピアノコンクールで優勝。活動は音楽のみならずアートの世界にも広がっている。201819年にかけて日本とヨーロッパの各地で行われるリサイタルは、「ナイトフォール」というコンセプトで企画された。

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ナイトフォールというのは、日の入りの直後の空がちょっと薄暗いときの光の世界と闇の世界がぶつかりあって混じり合う、一日の中の私はとても好きな時間なんですけどそのことであって、日本語に訳すとけっこう難しいんですけど、「たそがれ」とか「宵の口」とかともいうんですけど、それだと演歌っぽくなってくるので、私は個人的に「逢魔時(おうまがとき)」という言葉が好きなんです。それがナイトフォールという時間です。何なんか前に親友であるピアニストのフランチェスコ・トリスターノとリリースさせてもらって、その時はほんとうに20世紀の頭のパリが舞台なんですけれど、当時アートと音楽の世界で起きた革命がメインであって、当時からけっこうその時代に作曲された音楽家にすごい興味があって、ソロの曲ももうちょっと知りたいなと思って、「夜のガスパール」とか「ベルガマスク」の組曲とかを探っていったんですけど、最初はパリというイメージのプログラムを作ろうかなと思ってたのが、なんか、その曲に取り掛かっている最中に、パリではないなと思って、けっこうほんとうにその光と闇の部分がぶつかり合うので、「ナイトフォール」というタイトルが浮かんできたんですけれども、ほんとうに、まさにその二つの世界がぶつかり合うプログラムで、特にドビュッシーとか「夜のガスパール」、サティでもそうなんですけど。私は、人間にも光の部分と闇の部分、そういった二面性があると思うんですね。ふだんは、何が間違っていて何が正しいのかを判断できても、時と場合によってそれは難しくなってくる。白黒ではない時があると思うんですね。だから人間にもそのナイトフォールの部分があると思うんですけど、音楽でもナイトフォールをお客様に(聞き取れず)っていただいて、同時に自分の中にある二面性を探ってもらいたいです。

 

曲目

☆「夢」ドビュッシー:作曲
☆「グノシエンヌ第1番」サティー:作曲
☆「ジムノペディ第1番」サティー:作曲
☆「グノシエンヌ第3番」サティー:作曲
☆「夜のガスパール」ラヴェル:作曲
☆「亡き王女のためのパヴァーヌ」ラヴェル:作曲

🎵この方について、飛び交うブラボーの熱烈さに、もう何もかたることはないというほど。彼女自身が芸術。コメントを聞いてから聴いたところ、知ってる、これももう知ってるの曲にさらに人間の負の部分が描き出され浄化された音の世界が現れてくれた。「逢魔時(おうまがとき)」、こんなことば、ほんとうにあったかなと検索したところ、出て来ました。魔がひたひたとが忍び寄り、寄り添い、ささやきかけてくる、そんな、なにか美しく恐ろし気な感じも。

 

🎧名曲アルバム
「ホルベアの時代から」グリーグ
【指揮】円光寺雅彦,【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

Dscf8295z

⛳大急ぎで6時55分更新。それにしても朝はさすがに涼しくなったなと。

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