2019/9/23クラシック倶楽部を聴く
ノトス・カルテット 演奏会
2019年7月2日 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタで収録
ノトス・カルテット
シンドリ・レーデラー(Sindri Lederer ヴァイオリン)
アンドレア・ブルガー(Andrea Burger ヴィオラ)
フィリップ・グラハム(PhilipGraham チェロ)
アントニア・ケスター(Antonia Koster ピアノ)
ノトス・カルテットはロンドン・パークハウスアワード、チャールズ・ヘンネン・コンクール(オランダ)で優勝、フィレンツェのヴィットリオ・グイ国際室内楽コンクールで優勝など、数々の国際音楽コンクールにて優秀賞を受賞。2014年の大阪国際室内楽コンクールでは、ピアノ三重奏及びピアノ四重奏部門で第2位。ロンドンのウィグモア・ホール、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ベルリンのコンツェルトハウスなど、主要な音楽祭での演奏・ラジオ出演など様々な活動を行っています。彼らの音楽性の高さについては「ファンタスティックなアンサンブルだ」(ズービン・メータ)、「素晴らしい、これこそ真の音楽性の高さだ」(リン・ハレル)、「メンバー同士のみならず、聴衆へのコミュニケーションの力が素晴らしい」(シュロモ・ミンツ)など、名だたる巨匠演奏家たちが絶賛の言葉を惜しみません。(掲載のディスク頁からの転載)
☆「ピアノ四重奏曲 イ短調」マーラー:作曲
☆「ピアノ四重奏曲 ハ短調」バルトーク:作曲
☆「愛の悲しみ」クライスラー:作曲
☆「愛のあいさつ」エルガー:作曲
中でも世界初録音となるバルトークのピアノ四重奏曲ハ短調は注目です。バルトーク17歳の1898年に書かれたこの作品は出版されておらず自筆譜も紛失されたと言われていましたが、ノトス・カルテットのメンバーらは何年もかけて探索しついにその楽譜を発見したのでした。今回が世界初録音となります。(輸入元情報)
🎵
番組予告を見ておらず、けさはもうパスしようかと思っていたところが、習慣で1時間前に目が覚め、何者かに「見なさい」と促された気がして時計を見ると5時に15分前だった。カメラの充電もしていなと思いながらTVスイッチオン。
ノトス・カルテット、これが面白い内容だった。バルトークの「ピアノ四重奏曲 ハ短調」、これはバルトークがまだギムナジウムで学んでいる17歳の学生だったとき1898年に作曲したものだった。しかし楽譜は行方不明、長い間演奏されることはなかった。それを彼らノトス・カルテットが必ずやどこかにあるはずと諦めずに探し続けたところ、ついにブダペストの公文書館で発見、世界初演に漕ぎつけたのだ。素晴らしい! メンバーが「ロマンチックで若々しく情熱的、17歳の彼がその後どのように成長していったかがわかる」と語っていたが、彼らの演奏もバルトークの想いの具現化とともに我々がこの楽譜を発見したのだという誇りと気概に満ちており、聴いていてとても気分がよかった。
アンコールではビオラのアンドレア・ブルガー、こういう自然な感じ(ステージではディスクジャケットの雰囲気とは別もの)の雰囲気が私には好ましく思われるのだが、日本語で「私たちはアンコール曲をもっています」と。こんなとき嬉しさを覚えるのだが、自分が日本人だと意識したことはないが、はいわたし日本人ですと思えるところが可笑しくもある。それもあり、これもあり、このカルテットに対する好感度は上がる一方。というわけでディスクの紹介も。
🎧
名曲アルバム
「バイオリン協奏曲 鐘」パガニーニ作曲
【バイオリン】木野雅之,【指揮】飯守泰次郎,【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
🎵
これで何回目か。認めます。パガニーニ、はい、否定はできません。そう言わせられたの心境。実際に聞いてみたかった超絶技巧。
パガニーニの素行については、超有名になり、もてはやされ、パガニーニの財力はどうであったかは分からないが、財力もついているとなれば、周りが放っておかないわけで、人が高慢になり、堕落する条件が揃いやすいわけで、パガニーニが教会に疎まれるようになった責任はパガニーニにのみにあるのかどうか、彼を取り囲む人々の責任である側面もあるのかも。真相は謎。
⛳きょうは一日雨となるのか。「雨ぁふるども」という自作の詩を口ずさんでいた今朝がた。6時50分更新
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