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2019/8/20クラシック倶楽部を聴く

ニコライ・ルガンスキー ラフマニノフを弾く
2018217日 紀尾井ホール~

「前奏曲作品23」は、「前奏曲嬰ハ短調」からおよそ10年後1903年に完成した10曲から成る曲集。全体は深い叙情性に包まれていてピアノの高度な演奏技巧が盛り込まれたダイナミックな作品である。
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曲から成る「前奏曲集作品32」は、1910年、ラフマニノフ37歳の年に作曲された。「前奏曲作品23」を受け継ぐロシア的な叙情性の中に近代的な手法も見られる作品。

☆「前奏曲集 作品23から 1.嬰ヘ短調」
「前奏曲集 作品23から 3.ニ短調」
「前奏曲集 作品23から 4.ニ長調」
「前奏曲集 作品23から 5.ト短調」
「前奏曲集 作品23から 6.変ホ長調」
「前奏曲集 作品23から 7.ハ短調」
「前奏曲集 作品32から 1.ハ長調」
「前奏曲集 作品32から 2.変ロ短調」
「前奏曲集 作品32から 3.ホ長調」
「前奏曲集 作品32から 4.ホ短調」
「前奏曲集 作品32から 5.ト長調」
「前奏曲集 作品32から 12.嬰ト短調」
「前奏曲集 作品32から 13.変ニ長調」
☆アンコール
「前奏曲 嬰ハ短調 作品3 2

🎵
ラフマニノフの解釈に定評があるというルガンスキー。アップは「嬰ハ短調作品3第2」を弾き終えての表情。ロシアピアニズム、繊細、流麗、力強い輝き、聴く価ある演奏だった。きょうのプログラムは抜粋であるというが、これでもう十分、聴いたという充実感、満足感がのこった。最初の曲の出だしから音の霊気が鍵盤からたちのぼっている。ひと滴ひとしずくおりてくる音。今一つの世界に強く乗り出し引き出した対象と交わされる対話、これがなるほど音、音楽との会話、そこに押し出されたかの作曲者であるか演奏家であるかの個性。あふれ流れるきららかな水が澱みなくしみ込んでくる。時折見える力強く濃いロシア色の響き。尽きない魅力が最後の一音まで。

 

🎧
名曲アルバム
「ノクターン 作品9-2」ショパン
【ピアノ】横山幸雄

パリのモンソー公園にショパンの記念像がある。ショパンは21歳でパリへ。市内を見渡せる建物の5階に居住。ショパンはロマン派の画家シェフェールの館でのサロンに招かれる。このノクターンは、ショパンがパリの社交界に華々しく登場した頃の作品。

 

⛳♪「糧は豊かにあまくだるマナ」。心の食べ物はきょうもいっぱい!

 7時7分 更新

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