2019/7/22クラシック倶楽部を聴く
MAROワールド 第32回演奏会
2017年10月25日 王子ホール
篠崎史紀 愛称まるさん。N響のコンマスとしての活躍の傍ら、情熱を注いできたのがMAROワールド。篠崎氏と共演するのは、若手からベテランまでの音楽仲間MAROカンパニー。アンサンブルを大切に2004年の開始以来31回を重ねる
コメント MAROワールドというのは、演奏会提示という考え方よりも、どちらかというと僕がヨーロッパでずっと体験してきたサロンコンサートという感じ。だから言い方を変えちゃうと、大人の集まりの社交場と思ってくれればいい。そこで集まった人たちはお客さん同士であれ、僕たちとお客さんであれ、みんな仲間としてしゃべれるような場所、そんなみんなで音楽を育てていく空間として育ってきたのがMAROワールド。僕の中にとってのクラシックというジャンルに関する考え方は、伝承していくこと。もちろん作曲家という人がいますから再生しなければいけない。それを伝承していくっていうこと。だからきょうのMAROワールドを見てもわかるように、3世代続いている。3世代が続いていく、そして、その後100年、200年と同じものが延々と続いていくような、そんな予感をさせる場所。やっぱり舞台上は楽しくないとお客も楽しくないし、僕たちが楽しんでなければスタッフも楽しくないし、その気持ちというのはやっぱり強ければ強いほど新しいものを探求していく好奇心、強いエネルギーを産むような気がする。そうねそれがMAROワールドと言っちゃうと、そうかもしれない。
MAROワールドカンパニーの若手演奏家たちにとってMAROワールドとは
バイオリニスト 小林壱成 最初に出させていただいたのが、たしか去年の一月だったと思うんですけど、コンサートマスター、コンサートマスター、という感じでもうなんで一緒なんだろうなと最初緊張したんですが、いざ…ってしまえば、みんな音楽を通して会話してて、遊んでるという雰囲気がすごく楽しいなと思いました。(…は聞き落し)
チェリスト 岡本侑也 すごく印象深かったのは、心から純粋に音楽を楽しまれてて、僕もその中で本当に楽しく演奏させていただいて、ご一緒させていただいて、今まで経験できないような楽しさがあって。リハ…はすごく楽しかった。終電を逃してしまって王子ホールからそれぞれの家まで徒歩で帰ったことが一度あります。それもとてもとても楽しい…できごと。
バイオリニスト 大江馨 MAROさんというすごく大きな存在があって、もうステージに出るだけで、お客さんを楽しませる。お客さんにも、MAROさんが出てきたら何か楽しいことをやってくれるんじゃないかと期待させるパワーみたいなものをすごく感じます。これは勉強してなれるというものじゃない。ただいつかは自分もできたらいいなと思いますけど。
☆「弦楽四重奏曲 イ短調 第1楽章」クライスラー:作曲
(第1バイオリン)篠崎史紀、(第2バイオリン)水谷晃、(ビオラ)佐々木亮、(チェロ)桑田歩
クライスラー唯一の弦楽四重奏曲。故郷ウィーンから渡米後、不遇の時代に作曲した。篠崎史紀は学生時代、ウィーンの古本屋でこの曲の楽譜に出あって以来魅せられ続けているという。
☆「美しいロスマリン」クライスラー:作曲
名バイオリニストであったクライスラーが「古いウィーンの舞踏歌」として書いた曲の一つ。曲名のロスマリンは少女の名前だという。
(バイオリン)崎谷直人、(ピアノ)清水和音
☆「2つのバイオリンのための協奏曲 BWV1043 第1楽章」バッハ:作曲
バッハが1730年頃に書いたと考えられている。2台バイオリンのための名曲。追いかけるように進むバイオリンの絶妙な掛け合いが魅力。
(第1バイオリン)小林壱成、(第2バイオリン)大江馨、(ピアノ)清水和音
☆「弦楽セレナード ハ長調 作品48」チャイコフスキー:作曲
西洋の様式とロシアの民族音楽を織り込んだ。この曲をチャイコフスキー自らも好んでいたという。
(コンサートマスター)篠崎史紀、(弦楽合奏)MAROカンパニー
🎵音楽番組で、コンマス席に篠崎氏がいれば、ああN響か、とおもってきたが、傍らこのような音楽活動を。楽しませるという観点からか、みな有名な曲。すっきりとした高音質といった感じ。若手が育っているなという感じが。15,6人の人数での立ち姿での演奏(チェロの3人だけは座っていたけれども)は音も相まって聴く者に一層迫るものがあるなと。
🎧
名曲アルバム
「ローマの噴水」レスピーギ作曲
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団,【指揮】渡邊一正
⛳7時22分更新
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